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2026年のMacBookはこう変わる 4つの新モデル計画:低価格A18〜M6 OLEDまで

タッチスクリーン対応のMacBookを操作しているイメージ画像

✅この記事では、2026年に登場が噂されている4つのMacBook(低価格A18 Pro MacBook、M5 MacBook Air、M5 Pro/Max MacBook Pro、M6+OLEDタッチスクリーンMacBook Pro)を整理します。どのモデルがどんなユーザーに向きそうか、大まかな狙いを眺めてみます。

どうも、となりです。

2026年のMacノートは、「ちょっとしたマイナーチェンジの年」ではなくラインナップの並べ替えに近い動きになりそうだ、という話が増えてきました。すでにA18 Pro廉価版MacBookの噂や、Appleシリコン第2世代となるM5世代の情報が少しずつ出てきてい[:contents]ます。

一方で、もう少し先の世代として、2nm世代のM6チップと有機EL(OLED)ディスプレイを組み合わせた新デザインのMacBook Proの話も続いています。つまり、「入り口を広げる低価格モデル」と「天井を押し上げるハイエンド」の両方を同時に動かしているように見えるんですよね。

2026年に噂される4つのMacBookまとめ

まずは、MacRumorsが整理している4モデルをざっくり一覧にしておきます。

  • 低価格A18 Pro MacBook
    └ 13インチ級の薄型ノート。A18 Pro(iPhone 16 Pro世代)を搭載し、学生やライトユーザー向け。価格帯は$699〜$899(約¥11万〜15万円)を狙うと言われています。
  • M5 MacBook Air
    └ 既存のM4 MacBook Airの筐体を引き継ぎつつ、チップをM5に置き換えたモデル。シングル・マルチともに1〜2割の性能向上と、バッテリー効率の改善が期待されています。
  • M5 Pro/M5 Max搭載MacBook Pro
    └ 14/16インチのプロ向けモデル。デザインはそのままに、M5 Pro/Maxと高速SSD・広いメモリ帯域で底上げする刷新。価格帯は現行M4 Pro/Max世代とおおむね同じゾーンを維持すると見られています。
  • M6+OLEDタッチスクリーンMacBook Pro
    └ 2nmプロセスのM6系チップ+OLEDディスプレイ+タッチ対応という、次世代のフルモデルチェンジ候補。登場時期は2026年末〜2027年初頭あたりとされており、価格も現行より数百ドル高くなる可能性が高いとされています。

つまり2026年は、「A18 Proで入り口を広げつつ、M5で中核を固め、M6+OLEDで天井を押し上げる」という三層構造を並べてくる一年、という見方ができそうです。

低価格A18 Pro MacBook:Chromebook対抗の“入口Mac”

A18 Proチップを搭載した薄型の新型MacBookをイメージしたCG画像

最初に注目されているのが、A18 Proチップを搭載した低価格MacBookです。Bloombergによると、主なターゲットは学生・教育市場・ビジネスのライト用途で、GoogleのChromebookや低価格なWindowsノートに向けた対抗カードとして位置づけられています。

A18 Proは本来iPhone向けのチップですが、CPUのマルチコア性能は初代M1にかなり近い水準とされています。グラフィックスはM1を上回る場面もあるとされており、ブラウジングやオフィス文書、軽い写真編集くらいなら十分というイメージです。このあたりは過去に整理したA18 Pro搭載低価格MacBookの噂まとめと同じ方向性ですね。

一方で、A18 ProにはThunderboltサポートがないため、ポートは標準的なUSB-Cに限定される見込みです。外付けディスプレイや高速ストレージを多用する人には物足りないかもしれませんが、「まずは1台Macを使ってみたい」ユーザーにとっては、そこまで大きな制約ではないという見方もできます。

ポイントは価格と体験のバランスで、すでにA18 Pro廉価版MacBookのラインアップ予想で触れたように、「MシリーズではなくAシリーズを使うことで、本体価格をどこまで下げられるか」がApple側の実験テーマになっていそうです。

M5 MacBook Air:定番ノートの順当アップデート

部分的に開いたMacBook Proを、暗い背景の中で横から捉えたスタイリッシュなイメージカット

次に、すでに一部情報が出ているのがM5版MacBook Airです。MacRumorsの記事では、M5 iPad Proのベンチマーク結果をベースに、M5のCPU性能がM4世代からおおよそ12〜15%前後伸びていると紹介されています。GPUも約3割ほど伸びているとされていて、日常用途でもじわじわ快適さを感じやすいラインです。

筐体デザインは現行のM4 MacBook Airから大きく変わらない見込みで、13インチと15インチの2サイズ構成、薄くて静かなファンレス設計といった特徴はそのまま維持されると見られています。すでにM5 MacBook Airの春モデル予想でも触れましたが、「何かが劇的に変わる」というよりは、バッテリー持ちや発熱、AI系機能の処理効率などをじわっと整える世代、という印象なんですよね。

価格はベースモデルが引き続き$999(約¥16万円前後)ラインを維持すると見られており、店頭セールや旧モデルの値下げも合わせると、「ミドルレンジの標準的なMac」としての立場がさらに固まっていきそうです。

M5 Pro/Max MacBook Pro:プロ向けM5世代の本命

2台の薄型MacBookが空中で向かい合うように配置され、ディスプレイの青いグラフィックが印象的なイメージカット

プロ向けでは、14/16インチのMacBook ProがM5 Pro/M5 Maxチップへ更新されると報じられています。チップ自体はTSMCの第3世代3nmプロセスを使った改良版で、標準M5チップ同様、アーキテクチャの大幅刷新ではなくクロック向上と効率改善の積み上げになると見込まれています。

ただ、すでにM5 MacBook Proの初期ベンチマークを眺めると、シングルコア性能はかなり高いゾーンに入ってきており、動画編集や3D、Xcodeの大型プロジェクトなど、重めの作業でも処理待ち時間がさらに短くなることが期待できます。

デザイン面では、M5世代では大きな変更は入らず、薄型化やポート構成の変更などはM6世代以降に回される可能性が高いと言われています。とはいえ、M5 MacBook Proの修理性レポートでも指摘されているように、内部構造や冷却設計の見直しがじわじわ進んでいることを考えると、「現行デザインの完成形に近づいた機種」として選びやすい世代になりそうです。

価格は、14インチのM5 Proモデルが$1,999、16インチのM5 Proモデルが$2,399、M5 Max構成が$3,199〜$3,499と、現行世代から大きくは動かないレンジが想定されています。ドル建てで据え置きなら、為替次第では日本価格が落ち着く可能性もありそうです。

M6+OLEDタッチスクリーンMacBook Pro:次世代のフルモデルチェンジ候補

M6チップを象徴するロゴとともに、次世代MacBook Proをイメージした迫力あるコンセプト画像

4つ目は、2026年末〜2027年初頭にかけて噂されているM6+OLEDディスプレイ+タッチスクリーン対応のMacBook Proです。こちらは、今回のMacRumors記事でも「完全に新しいデザイン」として紹介されており、Appleが次の10年を見据えて用意しているフラッグシップに近いポジションだと考えられます。

M6チップはTSMCの2nmプロセスで製造されるとされており、CPU・GPU・Neural Engine・DRAMをより密に統合したパッケージングが検討されているとのこと。すでに紹介してきたM6 MacBook Proの有機EL・薄型化の噂とも整合的な内容です。

ディスプレイは、現在のミニLEDではなくOLEDパネルに切り替わるとされ、より深い黒・高いコントラスト・部分駆動による省電力などが期待されています。さらに、ノッチではなく「ホールパンチ型」のカメラを採用し、その周囲の表示領域をDynamic Island的に活用する構想も報じられています。

注目はタッチスクリーン対応で、キーボードとトラックパッドはそのまま残しつつ、画面にも直接触れて操作できるスタイルになるとのこと。iPad ProとMacBook Proの間に橋をかけるような設計で、価格も現行より「数百ドル単位」で上振れする可能性が高いとされています。

注目したいポイント

ここまでを踏まえて、「これはちょっと気になるな」と感じたポイントを3つに絞ってみます。

1.A18 Pro MacBookとM5 MacBook Airの価格の重なり

まず一つ目は、A18 Pro MacBookとM5 MacBook Airの価格帯がかなり重なりそうという点です。MacRumorsはA18 Pro MacBookの価格を$699〜$899レンジと見ており、一方でMacBook Airは公式価格$999から、セール時には$799近辺まで下りることが珍しくありません。

この構造はすでにA18 Pro MacBookの意味を考える記事でも触れましたが、「本当に別モデルを作る価値があるのか?」という問いをどう整理するかがポイントになりそうです。Appleとしては、教育機関・法人向けの大量導入や、iPhone・iPadからのステップアップを明確に切り分けたいのかもしれませんね。

2.M5 Pro/Maxは“待つべきか、買うべきか”問題

二つ目は、プロユーザー視点でのM5 Pro/Maxをどのタイミングで買うか問題です。すでにM5チップの性能は相当高く、M5 Pro/Maxになれば多くの用途で「十分以上」というラインに届きそうです。

一方で、筐体デザインの大きな変化やOLED化、タッチ対応などはM6世代に回される見込みで、「デザインの変化を重視するならM6まで待つ」「作業効率最優先ならM5で一気に環境を更新する」という選び方になりそうです。過去の世代でもそうでしたが、ここは仕事の内容とリース・減価償却のスケジュール次第で答えが変わるところですね。

3.M6+OLED MacBook Proは“価格と熱設計”が焦点に

三つ目は、M6+OLED MacBook Proの価格と熱設計です。有機ELパネルはコストが高く、MacBook Proクラスのサイズで高品質なパネルを用意するとなると、どうしても本体価格が持ち上がりやすくなります。さらに、2nm世代でチップ性能が上がるほど、薄型筐体でどう熱を逃がすかも難しくなっていきます。

Appleはここ数年、「プロ機なのに薄すぎて熱がつらい」という印象を避ける方向に舵を切ってきました。M6世代でどこまで薄型化と性能を両立させるのか、そして価格をどのレンジに収めるのかは、ハイエンドユーザーにとって大きな関心事になりそうです。

Redditの反応まとめ

  • OLED&タッチスクリーン対応の新型MacBook Proにはワクワクしつつも、「価格は確実に高くなる」として$2,500超えを心配する声が多い。
  • A18 Pro搭載の「低価格MacBook」については、$699〜$899では全然ローエンドではなく、Chromebookや本当のエントリーPC層とは価格帯がかみ合っていないという批判が目立つ。
  • 教育向けであればiPadのように「教育機関向け値引きで$599程度」「大量導入でさらに安くなるのでは」という予想もあるが、一般家庭が子ども用に$700〜$900のノートを買うイメージは薄いとの声が多い。
  • タッチスクリーンMacBookに関しては、「誰が求めているのか分からない」「Proモデルには不要」という冷めた反応と、写真編集など細かい操作には便利そうだと期待する意見に分かれている。
  • タッチ対応にするならSurfaceのようにタブレットモードやApple Pencil対応が欲しいが、iPadとのカニバリを考えるとAppleはそこまで踏み込まないだろうと見るユーザーが多い。
  • Chromebook世代の学生にとっては「ノートPC=タッチ対応が当たり前」になっているという指摘もあり、Appleがようやくその流れに追いつきつつあるという見方も出ている。
  • ストレージやメモリについて、「64GB SSDや8GB RAMで2026年モデルはさすがにきつい」「手頃な価格で32GBに上げられるMacBookが欲しい」という不満・要望が根強い。
  • 次期M6世代では、ローカルAI処理用にスペックを盛ったモデルや17インチ復活を期待する声もあり、ハイエンド狙いのユーザーは“第二世代のM6 Pro/Max機”まで様子を見るという慎重なスタンスが見られる。

全体として、2026年のMacBookラインアップには期待も大きい一方で、「本当に低価格と言えるのか」「タッチスクリーンはどこまで実用的か」といった現実的な疑問が多く、価格設定と仕様のバランスに海外ユーザーもかなり敏感になっている印象です。

ひとこと:2026年のMacは“入口から頂点まで”並べ替える年

個人的には、2026年のMacノートは「入口から頂点までの道筋」をもう一度並べ替える年になるのかな、という印象を持っています。A18 Pro MacBookで初めてのユーザーを迎え入れ、M5 MacBook Airで日常用途を支え、M5 Pro/Maxでプロワークを強化し、M6+OLED MacBook Proで「この先10年の理想形」を示す、という感じです。

その中で、既存の整備済製品や旧モデルの値下げも絡んでくるので、ユーザーから見た「どこが一番おいしいゾーンか」は世代ごとに変わっていきます。ここ数年でMacの買い替えを考えている人にとっては、かなり悩ましいけれど、ちょっとワクワクする一年になりそうです。

まとめ:どのMacBookを待つか考える一年に

  • 2026年は、A18 Pro搭載の低価格MacBookからM6+OLED MacBook Proまで、4つの新しいMacBookラインが噂されている。
  • 低価格A18 Pro MacBookは、Chromebookや低価格Windowsノートを意識した教育・ライト用途向けの“入口Mac”として設計されていそう。
  • M5 MacBook AirとM5 Pro/Max MacBook Proは、現行デザインを維持しながら性能と効率を底上げする「順当進化」路線。
  • M6+OLEDタッチスクリーンMacBook Proは、2nmチップと有機EL・新デザインを組み合わせた次世代フラッグシップ候補で、価格も含めて大きな変化になりそう。

いまMacの買い替えを考えている人にとっては、「A18 Proでまず1台持つか」「M5世代で安定した定番を取るか」「M6+OLEDまで粘ってジャンプアップするか」という三択に近い状況になっていきそうです。あなたなら、どのタイミングでどのMacを選びたいでしょうか。

2026年前後は、Macがもう一度“ラインナップの意味”を整理し直すタイミングになりそうです。情報が増えてきたら、また一緒にアップデートを追いかけていきましょう。

ではまた!

 

 

Source: MacRumors

※ドル→円換算は $1=¥160 前後を想定した概算です。