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M5の初ベンチ、ついに“史上最高シングルコア”到達?──14インチMacBook Proで見えた実力

史上最高のM5チップ

✅ この記事では、MacRumorsが伝えたM5チップの初出ベンチ(Geekbench 6)の内容を整理し、M4やM3 Pro、M1 Ultraとの位置づけ、そして実際の使い心地にどう影響するのかを解説します。前提として、今回の数値は「未確認の単独スコア」なので、話半分で読み解くのがコツです。

どうも、となりです。
14インチMacBook ProのM5で、シングルコア4263というスコアがGeekbench 6に現れました。記録上はMac/PCの中で史上最高のシングルコア。一方で、現時点では1件のみ・未確認という注意書きつき。ここは落ち着いて、中身を順に見ていきましょう。

最新動向:シングル最強、マルチも“かなり速い”

  • シングルコア:4263(過去最高)。比較として、M4 Max:3914 / M4 Pro:3871 / M4:3784Ryzen 9950X3D:3399
  • マルチコア:17862(単独結果)。M4(14726)比で最大20%増M3 Pro(15257)より上M1 Ultra(18405)に近いレンジ。
  • 構成は10コアCPU(P4+E6)。iPad ProのM5もシングル4175前後とほぼ同傾向。

ひとことメモ:「シングルが強い=操作のキビキビ感に直結しやすい」ので、日常の“速さの体感”には有効。

性能・仕組み:なぜシングルがここまで伸びた?

シングルコアは「1つの高性能コアのピーク力」を測る指標。
今回のM5は、高効率コアの並べ増しではなく、高性能コア1発の質をじわっと引き上げたように見えます。結果として、アプリの立ち上げ、UIの反応、編集ソフトの単発処理など、毎日必ず触る部分が軽くなるのがポイント。

AI処理まわりの底上げも無視できません。M5世代の体感変化は、ベンチの数字だけでなく、オンデバイスAIの“即応性”にも表れます。日常の違いは、こちらの記事がわかりやすいです:M5とM4、AIまわりの「毎日の違い」16コアNeural Engineと“速さの感じ方”

実機イメージ:14インチMBPで何がうれしい?

14インチMacBook Proのような薄い筐体では、シングル強化=軽快さの底上げにつながります。ブラウズや書類作成はもちろん、写真現像・音声文字起こし・簡単な動画の下処理など、1〜2スレッドの処理が多い作業で恩恵が出やすいはず。

編集・AI補助のユースケースをまとめたこちらも合わせてどうぞ:14インチMBP×M5の“AIブースト”。iPad Pro版M5の通信/表示面の変化はWi-Fi 7や外部120Hz出力の整理が手早いです。

 

 

ベンチの読み方:1件スコアの“落とし穴”

今回の記録は「単独・未確認」。つまり、測定条件や冷却状態、OSビルドで上下する可能性は十分あります。特にマルチコアは、電力と温度の天秤で揺れやすい指標。量産機のレビューや複数の計測が出そろって、初めて“中央値の実力”が見えてきます。

ひとことメモ:「キビキビ感を決めるのは、結局“1コアの質”。M5はその一点を正面から押し上げた。」

位置づけ:M3 Pro超え、M1 Ultraに肉薄

数字上は、M5(17862)M3 Pro(15257)を上回り、M1 Ultra(18405)に迫ります。ワット/パフォーマンスの観点ではかなり良好。
高負荷の長時間レンダや大型プロジェクトでは、メモリ帯域・GPU規模・冷却余力がものを言うので、上位SoCの存在価値は依然あり。ただし「標準M5でここまで来た」事実は、日常〜準プロ用途の主役交代を予感させます。

発売と見通し:まずは“無印M5”が主役の可能性

14インチMacBook Pro(M5)は予約受付中で、発売は水曜日。例年ならこのあと「M5 Pro」「M5 Max」と続くはずですが、今回はその構成自体が見直されるかもしれないんです。

理由はシンプルで、標準M5がすでに十分に高性能だから。シングルもマルチも前世代をしっかり上回り、軽い動画編集やAI処理、写真現像までは“無印”で十分こなせる水準です。Appleが今後「Pro」「Max」の枠を外し、AI特化型やデュアルダイ構成など、役割ベースの展開に移行していく可能性もあります。

クリエイティブ用途でGPUやメモリ帯域をより厚く求める方は、現行の上位機か来年以降の“新しいM5ファミリー”の登場を待つのが良さそうです。

 

 

Redditコメントまとめ

  • M5のシングルコア4263はGeekbench史上最高という指摘。驚きと称賛多数。
  • 「新型が速いのは当然」と冷静視もあり、過度な持ち上げに皮肉も。
  • 限られた電力と冷却のノートPCでデスクトップ級を出した点を“難しい偉業”と評価。
  • Appleはシングルスレッド性能で依然トップ層、体感のキビキビさに直結との声。
  • マルチはM1 Ultra級に迫るが、本格マルチスレッドでは依然上位SoCが優勢との注意。
  • 「課題はGPU」という意見に対し、写真/動画編集ではCPUの速さも依然重要との反論。
  • A19系との関係や高クロック化の推測も出るが、まずは複数ベンチの蓄積待ちで一致。

まとめ:数字は強い、体感はもっと強い

今回の動きをひとことで言うと──「M5は“史上最速級の一撃”で、日々の軽快さを押し上げてきた」です。
次に注目したいのは、量産機での複数ベンチと、実アプリ(動画/写真/AI)での所要時間。そこが噛み合えば、メインマシン更新の決め手になります。

ではまた!

 

 

Source: MacRumors