t0nAr1sm

Appleをもっと身近に、もっと深く。

FCC資料に“Vision Pro後継(A3416)”の記載──中身はM5強化、無線はWi-Fi 6継続の可能性

FCC資料に“Vision Pro後継(A3416)”の記載──中身はM5強化、無線はWi-Fi 6継続の可能性

✅ この記事では、FCC(米連邦通信委員会)に掲載されたVision Pro後継モデルらしき資料を手がかりに、見えてきた仕様の断片M5チップ移行の可能性発売時期の読みを解説します。

 

どうも、となりです。

「またFCCがやらかした?」そんな声が飛び交う一日でした。FCCが公開した文書に、Apple製のヘッドマウントデバイス(Head Mounted Device)としてモデル番号A3416が登場。掲載ファイルは主に無線送信/SAR/WLANテストの報告書で、いわゆるスペック表はありませんが、Wi-Fi 6帯(6GHz帯の記載なし)で試験されていることは読み取れます。筐体は画像からVision Pro系(外観は現行踏襲)に見え、噂どおり中身だけアップデート(M2→M5)の可能性が高まりました。

この記事を読むとわかること:FCC文書からわかる“事実”と、そこから先の“推測できる線”、そして日本ユーザー目線での「買い時・待ち時」です。

まずは“見えた事実”だけ:A3416、無線試験、Wi-Fi 6継続

たとえば、今回のFCCアップロードは送信試験・SAR・WLANレポートが中心。ここからわかるのは無線面の最低限で、6GHz帯(Wi-Fi 6E/7)記述は見当たらず。つまり、現行同様にWi-Fi 6継続の可能性が高いんです。外観や機構の刷新に触れる資料ではないため、デザイン変更は不明(ただし据え置き説が優勢)というのが公平な見立て。

ひとことで:「A3416の無線試験=中身の世代更新はあり得るが、無線は保守的に見える」。

M5化の狙い:CPU/GPUの余力で“体験の天井”を底上げ

これ、地味に大きいのがSoCの刷新幅です。仮にM5へ移るなら、CPUの効率改善やGPU・エンコーダ系の伸びで、パススルー処理や高解像のレンダリング、ビデオ会議の複合負荷などが「同じことをより静か・より安定・より低発熱」へ。外観が同じでも体験の質が変わるやつですね。

将来像の整理は以前まとめたこちらが参考になります:次期Vision Proで想定されるアップグレード要素まとめ。また、Appleが2nm世代やパッケージ戦略でどう攻めるかは、Vision Pro「R2」仮説と2nm戦略でも触れています。今回のFCC文書は“今期の堅実刷新”を示唆しつつ、次の大ジャンプへの助走にも見えるんです。

ひとことで:見た目据え置きでも、中身の余裕は使い勝手に直結。

日本ユーザー的“現実解”:価格維持なら用途で選ぶ

想像してみてください。自宅でのマルチディスプレイ作業、空間ビデオ視聴、FaceTimeの仕事活用…。現行Vision Proで「あと一歩の余裕が欲しい」場面は、処理余力の増加でジワっと改善するはず。一方でWi-Fi 7非対応っぽい点や本体価格が$3,499継続の可能性は、人によって刺さり方が分かれます。

  • 買い:空間作業・映像制作・エンコードなど重めタスクを多用。現行で熱・ファン・処理待ちが気になる人。
  • 待ち:価格や軽量化、無線の世代(Wi-Fi 7)を重視。次の筐体刷新や価格改定を見たい人。

ひとことで:「静かで余裕のある同体験」を買うか、「筐体刷新」を待つか。

 

 

発売時期の読み:年内の“静かな投入”も十分ある

FCCのこうした書類は、発売直前〜数か月前に出てくることが多いんです。今回も年内アナウンス→短期で注文開始という流れは十分あり得ます。最近のAppleが得意な、イベントなしの“影投入”パターンですね。とはいえ正式日程は未告知。「今ほしいか、待てるか」を自分のワークフロー基準で決めるのが吉。

ひとことで:“いつの間にかストアに並ぶ”シナリオ、頭の片隅に。

redditコメントざっくりまとめ(温度感スキャン)

  • 公開タイミングへの苛立ち:また“事故”なの?」「意図的リークでは」など、故意か過失か論争が白熱。
  • 中身の薄さ:送信/SAR/WLANの試験書だけで実質新情報は少ない」という冷静派も。
  • 製品観:値段そのまま中身だけ更新なら興味薄」「Quest系の方が“届く”価格」と、価格対価の議論は割れ気味。
  • 前向き派:M5なら処理余力が効くはず」「現行でも日割りなら満足」など、体験の質アップに期待する声も。
  • メタ発言:FCCが今週だけで複数リーク」「機関の管理能力が問われる」と運用面の不満が多数。

一行まとめ:“情報自体は薄いが、M5化の期待と価格への冷静さ”が同居。

今後の見通し:今日は“断片”の日。次はソフトとエコシステム

ハードの世代更新は、単体ではまだ“断片”。VisionOSの進化やMac/Appleデバイスとの連携が噛み合ってこそ、空間コンピューティングの気持ちよさは伸びます。今回のFCCは「大刷新の前の助走」として受け止めつつ、当面はソフト・サービス側の強化にも注目しておくのが良さそうです。

ひとことで:ハードが整い、あとは“使い切る仕組み”待ち。

 

 

まとめ

FCCにA3416=Vision Pro系の資料が出現。中身はM5化の可能性が高く、無線はWi-Fi 6継続が濃厚。価格は据え置き見通しで、年内の“静かな投入”も十分あり得ます。処理余力アップに価値を感じるなら有力候補、筐体刷新や無線世代を重視するなら“次”を待つのも手。いずれにせよ、体験の天井はもう一段上がりそうです。

ではまた!

 

 

Source: FCC filings(Transmission/SAR/WLAN reports), MacRumors, 9to5Mac