
✅ この記事では、「macOS 26 Tahoe」のレビューを整理し、Liquid Glassによるデザイン刷新、Intel Mac最終サポート、そしてApple公式リリースノートに記された多数の新機能までをわかりやすく解説します。
- Big SurからTahoeへ──始まりと終わり
- Liquid Glass──新デザインの美と課題
- リリースノートに見る新機能
- システム要件と互換性
- Intelユーザーの選択肢
- ブランド番号とコードネーム
- インストーラと壁紙
- パフォーマンスと安定性
- まとめ
どうも、となりです。
macOSの新バージョン「26 Tahoe」が公開されました。外観はLiquid Glassの半透明デザインに刷新され、アプリやメニューバーの印象が大きく変化。さらにIntel Macの最終サポートという歴史的な区切りを迎えました。この記事では、Ars Technicaレビューの批評とApple公式リリースノートを重ね合わせ、macOS 26の全貌を整理していきます。
Big SurからTahoeへ──始まりと終わり
2020年の macOS 11 Big Sur は、20年以上続いた「Mac OS X」の“10”を捨て、Apple Silicon Macに初めて対応した転換点でした。新デザインに加え、独自チップ開発の集大成を示したリリースでもあります。
macOS 26 “Tahoe” は、そのBig Surを「半透明の鏡」に映した存在。Apple全OSのデザイン言語をさらに統一し、バージョン番号も新体系に移行しました。そして、Intel Macをサポートする最後のバージョンとして、次の時代への“終わりの始まり”を告げています。
Liquid Glass──新デザインの美と課題
Tahoeの目玉はLiquid Glass。ウィンドウやメニューバーに透明感を持たせ、光の反射や屈折を表現。画面全体がより広く感じられ、iOSやwatchOSと並ぶ統一感が強まりました。
レビューでは「境界があいまいになり、作業中に混乱することも」との指摘もあります。美しさと実用性のせめぎ合いが、このデザイン刷新の評価を分けています。
リリースノートに見る新機能
デザインの進化
- 透明メニューバーで画面が広く感じられる
- Liquid Glassのサイドバー/ツールバーで屈折・反射が発生し、コンテンツに集中しやすい
- アイコンやウィジェットをパーソナライズ可能(ライト、ダーク、色合い調整、新しいクリア外観)
- フォルダの外観をカスタマイズ(カラー指定、絵文字や記号の追加)
- コントロールセンターを完全にパーソナライズ可能。よく使うアプリを追加し、メニューバー直結も可能
Apple Intelligence機能
- ライブ翻訳:メッセージ内のテキストを自動翻訳。オンデバイス処理でプライバシーを確保
- ショートカット強化:Apple Intelligenceモデルを利用して要約や画像生成を自動化。条件に基づいた自動実行も可能
- Genmoji:髪型や見た目を細かく調整し、個性的な新しい絵文字を生成可能
- Image Playground拡張:写真ライブラリの人物をモチーフにスタイルを追加。「水彩」「油絵」など多彩なスタイルを選択可能
連係機能
- iPhoneのライブアクティビティ表示:注文や進行状況をMacのメニューバーで追跡、クリックでiPhoneミラーリングも可能
- 新しい電話アプリ:近くのiPhoneから通話を引き継ぎ。着信スクリーニングや保留アシストも搭載
- メッセージ強化:不明番号のスクリーニング、背景変更、iMessage内で投票機能を利用可能
作業効率化
- Spotlight進化:アプリ、ファイル、アクション、クリップボードを一括管理
- Spotlightから直接メッセージ送信や予定作成、ショートカット実行が可能
- クイックキー割り当てで数文字入力だけで実行できる高速化も実現
新しいゲームアプリ
ゲーム専用アプリが新登場。ライブラリ、イベント、友達のプレイ状況を一括管理。Apple Arcadeと連動し、ゲーム情報を集約する拠点になっています。
システム要件と互換性
TahoeはすべてのApple Silicon Mac(M1〜M4搭載)に対応。一方でIntel Macの対象は以下のわずか4機種:
- 2019年 16インチ MacBook Pro
- 2020年 13インチ MacBook Pro(Thunderbolt 3ポート×4モデル)
- 2020年 iMac
- 2019年 Mac Pro
2018年Mac miniや2020年初頭のIntel MacBook Airはサポート外。専用GPUを持つモデルのみ残されています。
今後のロードマップは、Sonomaはあと1年、Sequoiaは2年、Tahoeは2028年まで。Rosetta 2は2027年に完全終了予定です。参考:iCloudサポート終了の事例。
Intelユーザーの選択肢
Boot CampによるWindows 10は2025年10月で終了。Windows 11はTPM非対応で公式サポート外。LinuxもT2搭載Macでは制約が多く、現実的にはOpenCore Legacy Patcherしか残されていません。ただし、Appleがドライバを削除するたびに難易度は増し、T2対応は依然として壁です。
ブランド番号とコードネーム
「26」という番号はiOSやwatchOSと並ぶ年次ベース命名。互換性確保のため一部アプリには「16」と認識されます。
コードネーム「Tahoe」はシエラネバダ山脈のLake Tahoeが由来。透明な湖水はLiquid Glassと重なり、州境争いの逸話まで絡めて語られました。
インストーラと壁紙
インストーラアイコンは25年ぶりに円から角丸四角に変更。Liquid Glass風の矢印と抽象模様が組み合わされています。
壁紙はLake Tahoeを写したダイナミック仕様で、昼夜の移り変わりを反映。サイズは16.9GBで、USBインストールには32GB以上が必要です。将来登場するOLED採用MacBook Proでは、この美しい演出が最大限活かされるでしょう。
パフォーマンスと安定性
Apple Silicon機での動作は高速で安定。M1世代でもApple Intelligence機能が利用できる点は注目。Intel機は動作自体は可能でも新機能の多くが制限され、時代の移り変わりを実感させます。
まとめ
macOS 26 Tahoeは「Liquid Glassでの新デザイン」「Intel Mac最終サポート」「Apple Intelligenceと連係機能の進化」という三つの大テーマを抱えた節目のリリースです。
外観は刷新され、作業効率化と連係機能も強化。Intelユーザーに明確な区切りを示しつつ、Apple Silicon専用時代の幕を開ける存在になりました。
ではまた!