
✅この記事では、2026年前半に登場が噂されている新型「iPad Air」について、MacRumorsがまとめた情報を整理します。どんな人に向いたアップデートになりそうかも、一緒に考えてみましょう。
- 今回の噂ポイントまとめ
- デザインとディスプレイ:見た目は現行維持、Proとの差別化は継続
- M4チップで何が変わる?:数字としてはしっかり進化
- N1ネットワークチップとC1Xモデム:見えないところで「待ち時間」を削る
- Apple Intelligenceとメモリ:8GBの“最低ライン”は据え置きか
- 価格と発売時期:据え置きなら“Airらしさ”はそのまま
- 注目したいポイント:それでも“買い替え候補”になる理由
- ひとこと:派手ではないけれど、“ちょうどいいiPad”の進化形
- まとめ:iPad Air 2026は、“中身を磨く順当アップデート世代”
どうも、となりです。
2025年はiPad ProがM5チップ&OLEDで大きく動きましたが、その一方で「Airはどうなるの?」という声もずっとありますよね。今回のリーク・噂を眺めてみると、2026年モデルのiPad Airはデザインはそのまま、中身をじっくり進化させる“順当アップデート”になりそうな気配です。
すでに2026年のiPad全体の流れは、別記事の2026年iPadロードマップでも整理されていますが、この記事ではそのなかから「iPad Air」にフォーカスして見ていきます。
今回の噂ポイントまとめ
まずはMacRumorsがまとめた2026年iPad Airのポイントを、ざっと箇条書きで整理しておきます。
- 登場時期:2026年3〜4月ごろに発表・発売される可能性が高い。
- ラインナップ:現行と同じ11インチ/13インチの2サイズ構成を継続。
- デザイン:筐体デザインに大きな変更はなく、厚みや重さも現行と同じ路線。
- ディスプレイ:引き続きLEDディスプレイを採用し、Pro限定のOLED/ProMotion(120Hz)は「おあずけ」。
- インターフェース:USB-Cポート、Touch IDトップボタン、カメラ構成も基本的に据え置き。
- チップ:SoCはM3 → M4に世代交代(iPad Proより1世代遅れというAirのポジションを維持)。
- 無線・通信:Apple自社設計のN1ネットワークチップ&C1Xモデムを採用し、Wi-Fi 7と省電力な5G通信に対応すると見られる。
- 充電:M5 iPad Proで導入された急速充電(高速充電仕様)がAirにも降りてくる可能性。
- Apple Intelligence:現行モデル同様、次世代iPad AirもApple Intelligence対応を継続。
- 価格:11インチは$599(日本では98,800円)、13インチは$799(日本では128,800円)スタートの据え置きが有力。
ざっくり言うと、見た目はほぼそのままに、M4+N1+C1Xによる「中身のアップデート」で2026年のスタンダードiPadを支える、という立ち位置になりそうです。
デザインとディスプレイ:見た目は現行維持、Proとの差別化は継続
まずデザインまわりですが、MacRumorsによると2026年iPad Airの筐体デザインは現行モデルから変わらないとされています。11インチと13インチという2サイズ構成も引き続き維持され、厚みや重さもほぼ同等になる見込みです。
ディスプレイについても、現行と同じくLEDパネル+60Hzの構成が続きます。2025年に登場したM5 iPad ProがOLED&ProMotionでかなり先に行ってしまったので、「Airもそろそろ…」と期待したくなりますが、少なくとも今回の世代ではProとのランク差をハッキリ残す判断になりそうです。
このあたりは、「とにかく薄くて軽い+最高画質」を求める人はProへ、それ以外の多くの人はAirへ、というラインナップの分担をそのまま維持する形ですね。Magic KeyboardやApple Pencil Proなどのアクセサリ互換も維持されると見られているので、「Airのサイズ感や重さがちょうどいい」と感じている人にとっては安心材料になりそうです。
M4チップで何が変わる?:数字としてはしっかり進化
今回のアップデートの目玉は、やはりM4チップへの世代交代です。現行iPad AirのM3も3nmプロセスですが、M4では改良版プロセスが採用され、CPU・GPU・Neural Engineがまとめて強化されています。
- CPUコア数:M3の8コア → M4では最大10コア構成へ。
- CPU性能:M3比で最大30%高速化とされる。
- GPU性能:M3比で最大21%高速化。電力効率も向上。
- Neural Engine:Apple IntelligenceなどのAI処理向けに、世代ごとに着実に強化。
- メモリ帯域:内部帯域幅が拡大し、重いワークロード時の“詰まり感”を減らす狙い。
とはいえ、MacRumorsも指摘しているとおり、通常のWebブラウジングやノート用途では体感差はそこまで大きくない可能性があります。差が出やすいのは、たとえば以下のような場面です。
- 4K動画のマルチレイヤー編集や、LUTを多用したカラーグレーディング。
- 最新の3Dゲームや、レイトレーシング対応タイトル。
- Apple Intelligenceを使った生成系処理(画像生成や長文要約など)を頻繁に使うケース。
つまり、「今のM3 iPad Airでまったく困っていない」という人にとっては、M4は寿命がさらに伸びる“保険”的な進化として捉えるのが自然かもしれません。一方で、動画編集やゲームもガッツリiPadでやるタイプの人にとっては、「Proほどではないけれど、余力のあるAir」として魅力が増す世代とも言えそうです。
N1ネットワークチップとC1Xモデム:見えないところで「待ち時間」を削る
2026年iPad Airでは、無線まわりも地味に重要なアップデートが入るとみられています。それが、iPhone 17シリーズから採用されているN1ネットワークチップと、M5 iPad Proで初登場したC1Xモデムです。
N1は、Appleが自社設計したWi-Fi+Bluetooth統合チップで、従来のサードパーティ製チップと比べて接続の安定性と電力効率を高めることが狙いとされています。Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応し、対応ルーター環境では現行のWi-Fi 6E iPad Airよりも高いスループットが期待できます。
一方のC1Xモデムは、Appleが初めて自社開発した5Gモデム「C1」の改良版で、サブ6GHz帯に特化した設計になっています。mmWaveは非対応ですが、そもそも現行iPad AirもmmWaveには対応していないので、実質的なデメリットはほぼありません。その代わり、省電力性とSoCとの連携が大きなメリットになりそうです。
こうした構成は、すでにM5 iPad Proの解説記事でも触れているとおり、「帯域と無線で“待たないiPad”に近づける」方向の流れの一部です。Airにも同じ世代のネットワーク構成が降りてくることで、ProとAirのあいだで「画質と表示の差」と「無線の快適さ」が徐々に切り分けられていくのかもしれません。
Apple Intelligenceとメモリ:8GBの“最低ライン”は据え置きか
現行のM3 iPad Airは、すでにApple Intelligence対応をうたっているモデルです。M4世代でもその対応は継続され、iOS(iPadOS)側のアップデートに合わせて、より高度なAI機能が利用できるようになると見られています。
気になるのはメモリ容量ですが、MacRumorsは「iPad Proでは一部モデルのRAMが増えたものの、iPad Airで同じ変化が起きるかは不明」としています。現行iPad Airは8GB RAMで、これはちょうどApple Intelligence対応の“最低ライン”でもあります。
コストとの兼ね合いを考えると、2026年モデルでもベースは8GBのまま据え置きつつ、「Airは必要十分なAI体験、Proはより余裕のあるAIワークロード」という棲み分けにする可能性は高そうです。Apple Intelligenceの全体像や対応条件については、以前まとめたApple Intelligenceの解説記事も合わせてどうぞ。
価格と発売時期:据え置きなら“Airらしさ”はそのまま
価格については、MacRumorsは据え置きの可能性が高いとしています。
- 11インチ iPad Air:$599(日本では98,800円)〜
- 13インチ iPad Air:$799(日本では128,800円)〜
ここが上がってしまうと、「中位モデル」としての立ち位置が一気にあいまいになってしまうので、個人的にもできるだけこのレンジを維持してほしいところです。M4やN1/C1Xといった内部アップデートを行いつつも価格を据え置く形になれば、2026年モデルはかなりバランスの良い“無印〜Proの橋渡し役”になりそうです。
発売時期については、2026年3〜4月ごろの春イベントでの発表が有力視されています。同じタイミングで無印iPadやiPad miniのアップデートも噂されているので、詳しくは2026年iPadロードマップとセットで眺めると全体像がつかみやすいと思います。
注目したいポイント:それでも“買い替え候補”になる理由
ここからは、今回の噂を踏まえて個人的に気になったポイントを3つに絞って整理してみます。
① 「見た目そのまま」でも、中身は世代感がハッキリ出てきそう
一見すると「デザイン変更なし=地味なアップデート」に見えますが、M4+N1+C1Xという組み合わせは、じつは長く使うほど効いてくる世代の変化です。とくにiPadの場合、3〜5年単位で使い続ける人も多いので、SoCと無線まわりが新しくなっているかどうかは、後半の快適さにけっこう影響してきます。
つまり、「2026年にiPad Airを買って、2030年くらいまで使う」くらいのスパンで見ると、今回のM4世代は十分に“乗り換え候補”になり得るアップデートだと感じます。
② Proとの差は「画面体験」と「アクセサリの活かし方」に集約されていく
2026年モデルのiPad Airは、相変わらずOLEDもProMotionもありません。その一方で、ネットワークやApple Intelligence対応など、中身のプラットフォーム部分はProとかなり近づいていく流れです。
こうなってくると、Proとの差はますます「画面体験(黒の深さ・リフレッシュレート)」と「周辺機器をどこまで仕事レベルで使うか」に絞られていきます。動画・写真の色精度やペン入力のレスポンスにこだわる人はPro、それ以外の多くの人はAirで十分、というラインがより分かりやすくなるかもしれません。
③ すでにM3 Airを持っている人は、“用途ベース”で冷静に判断したい
現行のM3 iPad Airも、スペックだけ見ればかなり余裕のあるモデルです。すでにM3 Airを使っている人が2026年モデルに買い替えるかどうかは、自分の使い方がどれだけ性能の上限に近づいているかで判断するのがよさそうです。
- 高負荷のゲームや動画編集で、すでに「重さ」や「待ち時間」を感じている。
- 今後Apple Intelligenceをヘビーに使っていくつもりがある。
- Wi-Fi 7環境を整える予定で、ワイヤレスまわりも強化したい。
こうした条件に当てはまる場合は、M4世代への乗り換えは十分検討の価値があると思います。一方で、主な用途がSNS・ブラウジング・動画視聴・ノート程度なら、M3からの買い替えは「もう1〜2世代様子を見る」くらいの温度感でもよさそうです。
ひとこと:派手ではないけれど、“ちょうどいいiPad”の進化形
今回の噂をまとめてみると、2026年のiPad Airは「派手さよりも、長く付き合える実用性」を優先したアップデートだと感じました。見た目は変わらないけれど、中身はM4+N1+C1Xでしっかり2026年世代に追いついてくる──そんな印象です。
iPad Proほど尖ったスペックは要らないけれど、「安さだけで無印を選ぶのはちょっと不安」という人にとって、Airはますます“ちょうどいい落としどころ”になっていきそうです。あなたは、2026年のiPad Airがこの方向性だとしたら、どんな使い方をイメージしますか?
まとめ:iPad Air 2026は、“中身を磨く順当アップデート世代”
最後に、2026年iPad Airの噂をあらためて整理しておきます。
- デザインやサイズ構成は現行と同じく11/13インチの2サイズで、大きな外観変更はなし。
- ディスプレイは引き続きLED+60Hzで、OLEDやProMotionはPro専用のまま。
- SoCはM4チップに刷新され、CPU・GPU・Neural Engineがバランスよく強化される。
- 無線まわりはN1ネットワークチップ+C1Xモデムで、Wi-Fi 7と省電力5Gに対応する見込み。
- Apple Intelligence対応は継続しつつ、RAMは現行と同じ8GBがベースになりそう。
- 価格は11インチ$599(日本では98,800円)/13インチ$799(日本では128,800円)の据え置きが有力。
- 発売時期は2026年3〜4月ごろの春イベントが有力で、他のiPadと一緒に登場する可能性も。
大きなデザインチェンジや新しいディスプレイ技術はないものの、そのぶん落ち着いて選びやすいモデルになりそうです。「最初の1台」だけでなく、「2台目のiPad」としても長く使える安定モデルとして、2026年のAirがどこまで仕上がってくるか、続報を楽しみに待ちたいところですね。
ではまた!
Source: MacRumors
