
✅この記事では、iOS 26でついにCarPlayにウィジェットが追加された理由と、その意味を整理します。
「車の画面にウィジェット?」と聞くとピンとこない方もいるかもしれませんが、これはCarPlayが“よりiPhoneらしくなる”大きな一歩です。
これまでiPhone・iPad・Mac・Apple Watchに広がっていたウィジェット文化が、ようやくCarPlayにもやってきました。
どうも、となりです。
運転中に必要な情報って、意外とシンプルなんですよね。地図、音楽、予定、天気…全部まとめてチラ見できたら理想的。
今回のウィジェット追加は、まさにその「チラ見で完結」を実現する動きなんです。
要点まとめ
- iOS 26でCarPlayにウィジェット機能が追加。
- ウィジェットスタック対応で、最大5つまで切り替え可能。
- iPhone側の設定から表示内容をカスタマイズできる。
- CarPlay対応アプリ以外のウィジェットも利用可能。
- 車種やディスプレイサイズに応じて1〜2スタックを設定。
- カレンダーなど一部ウィジェットは項目の表示・非表示まで細かく調整できる。
- CarPlay Ultra限定ではなく、通常版CarPlayでも利用可。
詳細解説(技術・背景・戦略)
1)ウィジェットが「ついに」CarPlayに来た理由
Appleがウィジェットを最初に導入したのは、iPhoneのホーム画面。
それからiPad、Mac、Apple Watch、そして今年はVision Proにも「空間ウィジェット」が追加されました。
つまり、Appleの全プラットフォームで“情報を一目で見せる体験”が統一されつつあるということです。
唯一の未対応がCarPlayでしたが、ついにこの秋、その最後のピースが埋まりました。
2)ウィジェットの仕組み:iPhoneと“ほぼ同じ”操作感

設定はすべてiPhone側で行います。
「設定」→「一般」→「CarPlay」→車を選択すると、利用できるウィジェット一覧が表示され、どのアプリを表示するか、スタックの順番まで自分で決められます。
さらに“スマートローテーション”にも対応しており、状況に応じて最適な情報を自動で切り替えてくれるのもiPhoneと同じです。
この一貫した体験こそ、Appleが“デバイスの壁をなくす”方向に進んでいる象徴ですよね。
3)CarPlay対応アプリじゃなくても使える
意外と大きなポイントがここです。
ウィジェットの対象はCarPlay専用アプリに限らず、iPhoneに入っているウィジェット対応アプリすべて。
たとえば「天気」や「リマインダー」など、CarPlayアプリとして提供されていないものでも表示できます。
つまり、AppleはCarPlayを「車専用のシステム」ではなく、iPhoneの延長線上にある“もうひとつのディスプレイ”として扱い始めたわけです。
4)ウィジェットで安全性も向上する
9to5Macの筆者も指摘しているように、ウィジェットの特徴は“グランス性”(glanceability)。
わざわざアプリを開かなくても、欲しい情報がチラッと見える。
これは安全運転の観点でも非常に重要です。
Appleは「安全×効率×美しさ」の3点を両立する設計を徹底していて、CarPlayへのウィジェット導入もまさにその文脈にあります。
目線の移動を減らし、必要な情報を即座に確認できる——これはUI進化というより、安全性アップデートとも言えるかもしれません。
5)CarPlay Ultraとの違いと共存
2022年に発表された“次世代CarPlay”(現・CarPlay Ultra)は、車のメーターパネルや空調操作まで統合する大型構想でした。
しかし、現行の標準CarPlayを使っている人も多く、Appleは「Ultra限定」にせず、既存ユーザーにもウィジェット機能を開放。
これにより、対応車種が限られていた新CarPlayと、既存環境のどちらでも同じようにウィジェットを活用できるようになりました。
つまり、Appleは“囲い込み”ではなく“共有化”を選んだというわけです。
6)日常の使い方がどう変わるか
通勤中に音楽と予定を見たい人、週末ドライブでナビと天気を両立したい人。
これまでアプリを切り替えていた操作が、ウィジェットの追加でワンタッチ化します。
とくにカレンダーの「次の予定」ウィジェットは、iPhone側のカレンダーと連動して予定を一覧表示でき、全日イベントの表示・非表示まで選べる仕様。
もう、運転前にスマホを操作して確認する必要がなくなるかもしれません。
ひとこと:“ウィジェット化”はCarPlayの原点回帰
個人的に今回のアップデートは、「便利さのための機能追加」ではなく、「CarPlayが本来目指していた姿への回帰」だと思います。
元々CarPlayは“iPhoneを安全に車で使うための仕組み”として登場しました。
それがウィジェットによって再び「短時間で安全に情報を得る」方向に立ち返った。
つまりこれは、派手な新機能ではなく、初心に返るアップデートなんです。
日本向けの注意点
- ウィジェット対応はiOS 26以降のCarPlay環境が前提。古い車種では非対応の可能性があります。
- 日本の一部車載ディスプレイでは、2スタック表示が制限される場合があります。
- CarPlay Ultra対応車を待つ必要はなく、現行モデルでも利用可能です(関連の仕組みはiOS 26のCarPlay新機能まとめで詳しく解説しています)。
まとめ:ウィジェットが“車とiPhoneの距離”を縮める
今回の追加は、CarPlayを次のステージに押し上げる静かな変化です。
運転中でも一目で情報を掴めるようになり、「iPhoneらしい体験」が車の中にも自然に広がる。
地味に見えて、こういう調和こそAppleらしい進化ですよね。あなたなら、どんなウィジェットを車に置きますか?
ではまた!
Source: 9to5Mac