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Siri責任者が説明、iOS 27の刷新が遅れたのは「ゼロから作り直した」から

Siriを思わせる虹色の光の帯が、ベージュの滑らかな曲面と重なる二重のリングの中で輝く抽象的なグラフィック

✅この記事では、iOS 27でSiriが大きく作り直されるまでの経緯を、Apple側の説明をもとに整理します。

どうも、となりです。

新しいSiriは、待っていた人ほど「なぜここまで時間がかかったんだろう」と感じていたと思います。発表のたびに少しずつ良くなる、くらいの想像をしていた人も多いはずです。今回9to5Macが伝えたのは、その裏側でApple自身が一度作ったものを捨てて、Siriをゼロから組み直していた、という話でした。遅れた理由が「手を抜いていたから」ではなく「途中で作り方そのものを変えたから」だとすると、見え方は少し変わってきます。順番に見ていきます。

要点まとめ:Appleが語った「遅れ」の中身

  • Appleは昨年、従来のSiriにツール呼び出しを足した「漸進的」な第1版を実際に作り、動いてもいた
  • ただし目指していた体験には届かないと判断し、その第1版の採用は見送った
  • 方針を変えてSiriを一度解体し、新しいモデルの上にゼロから作り直すことを選んだ
  • 作り直したSiriは独自のアプリを持ち、はじめからマルチモーダルで、プライバシーも土台から設計されている
  • iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Vision Pro、CarPlay、AirPodsで「同じSiri」として提供される。日本語対応や提供時期は今回の説明には含まれていない
いちばんの肝は、Appleがすでに動いていた漸進版をあえて捨て、ゼロから作り直す道を選んだことです。一方で日本語での対応や提供時期は、今回の元情報には出てきていません

 

「動いていたSiri」を捨てた理由

暗い舞台のスツールに水色系のシャツを着た4人の男性が並んで座り、背後に「WWDC」のロゴが浮かぶトークセッションの様子。手前に観客の後ろ姿が並ぶ

意外だったのは、Appleが何も形にできていなかったわけではない、という点です。Siri担当のMike Rockwell氏によると、昨年の時点で従来のSiriにツール呼び出し(アプリや機能を呼び出して実際の操作につなげる仕組み)を足した第1版をすでに作っていて、しかもちゃんと動いていたそうです。2025年にSiriの責任者となったRockwell氏のチームは、まず「今あるSiriを伸ばす」方向で一度ゴールに近づいていたことになります。

それでも採用しませんでした。Rockwell氏は「目指していたビジョンと体験を本当には届けられていないと感じた」と語っています。動くかどうかではなく、出来上がりが自分たちの基準に届いていない、という判断です。そこからAppleは「文字どおり地面まで解体して、ゼロから作り直した」と表現する方針転換に踏み切りました。漸進的な改善を積み上げる道を、途中でいったん手放したわけです。この方針転換に至るまでの社内の動きを追うと、今回の説明が急に出てきた話ではないことが見えてきます。

作り直しの土台になったのは、同じ場でAmar Subramanya氏が説明した新しいモデルです。古いSiriに継ぎ足すのではなく、新しい基盤の上に組み直す。遅れの正体は、この「土台ごと入れ替える」という選択にかかった時間だった、と読むのが素直だと思います。

作り直したSiriは、どこが違うのか

では、ゼロから作るとどう変わるのか。Appleが挙げたのは大きく3つです。まず、Siriが独自のアプリを持つこと。これまで画面の上に薄く重なる存在だったSiriが、自分のホームを持つイメージに近づきます。

次に、はじめからマルチモーダルであること。マルチモーダルは、文字だけでなく声や画像など複数の入り口をまとめて扱える、という意味です。後から音声や画像対応を足したのではなく、最初からそれを前提に組まれている、というのがAppleがあえてゼロからやり直した理由のひとつでもあります。

そしてプライバシーを土台から設計し直したこと。ここはAppleが昔から強調してきた部分なので、新しいSiriでも引き継がれた、と受け止めるのが自然です。なお「独自のアプリ」が具体的にどんな画面や操作になるのかまでは、今回の元情報では細かく語られていません。ここは正式な情報を待ちたいところです。

iPhoneからAirPodsまで「同じSiri」になる

個人的にいちばん大きいと感じたのが、ここです。新しいSiriは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Vision Pro、CarPlay、そしてAirPodsまで、すべて「同じSiri」として提供されると説明されています。

これまでは、同じSiriと呼びながらも、デバイスによってできることや賢さに差を感じる場面がありました。それが一本化されると、iPhoneで頼んだことの続きを、AirPodsをつけて歩きながら、あるいは車の中で同じ感覚で頼める、という世界が想像できます。土台を共通化したからこそ、こういう「どこで話しても同じ」が現実味を帯びてくる。ゼロから作り直したことの、いちばん分かりやすい見返りかもしれません。

海外の反応:作り直しは、待った分に見合ったか

ここでは元記事のコメントではなく、新しいSiriを先行ベータで触った人たちがMacRumorsのスレッドで交わした反応から、作り直しの評価に関わるものを拾います。

So far, the new Siri is extremely underwhelming. a) auto-correct is atrocious. I find this to be particularly funny. b) It's very limited. It can't even provide documents in a particular format such as word.

いまのところ、新しいSiriはかなり期待外れです。a) 自動修正がひどい。これは正直、笑ってしまうレベルです。b) できることが少ない。Wordのような特定の形式で書類を用意することすらできません。

TestedLion / MacRumors Forums(2026年6月10日)

まずは厳しめの声から。ゼロから作り直したと聞くと完成度を期待しますが、先行ベータの段階では物足りない、という受け止めもあります。土台を入れ替えたこととできあがりの満足度は、まだ別物として見ておいたほうがよさそうです。

I know it's the first beta, but one would think they've had 2 years to work on this and they should have hit at least a double if not out of the park. This looks more like a flyout so far.

最初のベータだとは分かっています。ただ、2年も時間があったのだから、ホームランとは言わずとも、せめて二塁打くらいは打てていてほしかった。今のところ、これは内野フライに見えます。

sjsharksfan12 / MacRumors Forums(2026年6月10日)

時間のかけ方への疑問。作り直しに時間がかかった事情は理解できても、その分の見返りを今すぐ感じたい、という気持ちは自然だと思います。今回のApple側の説明は、まさにこの「2年」をどう受け止めるかの材料になります。

Hmmm. It's almost like this is a BETA release and things will probably change based on feedback.....

うーん。これってまさに「ベータ」版で、フィードバックを受けてこれから変わっていく、という話な気がするんですけどね……

Naraxus / MacRumors Forums(2026年6月10日)

落ち着いて見る声も。まだベータで、これから変わる前提だよね、という見方です。土台から作り直した直後である以上、今の出来そのものより、ここからどう伸びるかで判断したい段階だ、とも言えます。

ひとこと:遅れの理由が分かると、見方が変わる

今回いちばん腑に落ちたのは、Appleが「動いていたものを捨てた」と認めた点でした。動く第1版があったのに採用しなかった、という選択は、外から見ると遠回りに映ります。それでも、継ぎ足しで伸ばす道と土台ごと入れ替える道は、最初の数年と数年後で見え方が逆になることがあります。今のベータが物足りないという声と、土台を作り直したという説明は、矛盾しません。どちらも本当で、その上でこれから伸びるのかを見ていく、という構えがいちばん近いと感じています。

まとめ:今は「土台の話」として受け取る

整理すると、iOS 27のSiriが遅れたのは、Appleが一度作った漸進版を捨てて、新しいモデルの上にゼロから作り直したからだ、というのが今回の説明でした。独自のアプリ、マルチモーダル、プライバシー、そして全デバイスで「同じSiri」という方向性も示されています。

一方で、先行ベータの評価は割れていて、日本語での対応や提供時期は今回の情報には含まれていません。今日の時点で確認できるのは「なぜ遅れたか」と「どんな設計を選んだか」までで、実際の使い心地や日本での条件は、これからの正式な発表で答え合わせをしていく部分です。急いで結論を出さず、土台の話として受け取っておくのがちょうどいいと思います。

ではまた!

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「どこで話しても同じSiri」を一番手軽に試せるのが、耳につけたまま声で頼めるAirPodsです。歩きながらや車の中で続きを頼む使い方を想像するなら、相棒として持っておくと出番が増えそうです。

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