
✅この記事では、iPhone 18 Proの値上げ幅をめぐって食い違うアナリスト予測を、買うか待つかの目安まで整理します。
- 要点まとめ:1,399ドルと50ドル、開きすぎる二つの予測
- 「1,399ドル」と「50ドル」、なぜこんなに開くのか
- J.P. Morganが「そこまで上がらない」と見る理由
- クックの「値上げは避けられない」をどう読むか
- 日本だといくらになりそうか
- 海外の反応:値上げの理由そのものへの戸惑い
- ひとこと:値段を決めているのが、スマホの外にある不思議
- まとめ:幅が決まるのは秋、それまでに見ておきたいこと
どうも、となりです。
iPhone 18 Proが高くなりそうだ、という話はここ数週間ずっと続いています。少し前にはWall Street Journal(WSJ)の分析として「開始価格は1,399ドルから」という数字が出て、現行の1,099ドルから一気に300ドル上がる、とまで言われていました。
そこへ今度は、逆を向いた予測が出てきました。9to5Macによると、投資銀行のJ.P. Morganは「値上げはそこまで大きくならない」とみていて、その幅は50ドルから100ドルほどだといいます。300ドルと50ドル。同じiPhone 18 Proの値上げを語っているのに、予測がここまで開くのは珍しいことです。
どちらが当たるのか、今の段階で言い切れる材料はありません。ただ、なぜここまで食い違うのかをほどいていくと、次のiPhoneの値段をどう待てばいいかは見えてきます。
要点まとめ:1,399ドルと50ドル、開きすぎる二つの予測
- WSJの分析として、iPhone 18 Proの開始価格は1,399ドル以上(現行Proの1,099ドルから約300ドル増)と推定されている
- 一方でJ.P. Morganは、値上げ幅は50〜100ドルにとどまると予測。メモリ高騰を他で相殺し、自社製モデムへの切り替えでもコストを抑えられるとみている
- アナリストのミンチー・クオ(Ming-Chi Kuo)氏は、ベースモデルは据え置きで、高容量ストレージ層だけが値上げされると予測
- ティム・クック(Tim Cook)CEOはWSJに対し、製品の値上げは「避けられない」と語っている
「1,399ドル」と「50ドル」、なぜこんなに開くのか
まず、高いほうの予測から。WSJは、Appleがふだん確保している利益率に、RAM、ストレージ、カメラといった部品の値上がり分を乗せると、iPhone 18 Proの開始価格は1,399ドル以上になりうると見積もっています。現行のiPhone 17 Proが1,099ドルなので、計算上は300ドルの上乗せです。この「過去最大級の値上げ」という見方は、1,399ドルという試算の中身として少し前に詳しく出ていました。
対してJ.P. Morganは、もっと控えめです。9to5Macが伝えているところでは、iPhone 17・18・19を通して50ドルの上げにとどまる可能性もあるとみています。100ドルまで広げても、WSJの300ドルとは大きな開きです。
面白いのは、両者とも「部品が値上がりしている」という前提は共有していることです。違うのは、その上がった分をAppleが価格へどれだけ転嫁するか、という読みの部分です。原価が上がっても、すべてを売値に乗せるとは限らない。ここの見立てが、300ドルと50ドルという差になって出ています。
J.P. Morganが「そこまで上がらない」と見る理由
J.P. Morganが小幅予測を立てる根拠は、大きく二つあります。ひとつは、高騰しているメモリのコストを、ほかの部分の節約で相殺するという読み。もうひとつが、Apple製の自社モデムへの切り替えです。
iPhoneの通信チップは長くクアルコム(Qualcomm)製で、Appleはそのたびにライセンス料を払ってきました。これを自前のモデムに置き換えれば、外部に払っていた分がそのまま浮きます。メモリで増えたコストを、通信チップの内製で取り返す、という絵です。この読みのもとになったのが、リーカーのマックス・ワインバック(Max Weinbach)氏が紹介したJ.P. Morganの調査でした。
Was just looking at the research for iPhone price increases from JP Morgan
— Max Weinbach (@mweinbach) June 23, 2026
They think it won't be that high for the iPhone 17/18/19
As in, they believe it could be a $50 increase in price. They'll save in other ways to offset memory, plus swapping to Apple modem for savings pic.twitter.com/he20kad7g5
ここからは予想になりますが、自社モデムへの切り替えでコストが浮くという話自体は、絵空事ではないと思います。ライセンス料を払わずに済む効果は、Appleがモデムを内製する大きな動機としてこれまでも語られてきました。
ただ、楽観に乗りすぎるのも危ういところです。モデムで浮く金額と、メモリの値上がり分が、同じ桁とは限りません。AIブームでメモリの奪い合いが続けば、節約分を上回る速さで原価が膨らむ展開もありえます。「相殺できる」という前提が崩れれば、50ドル予測のほうが外れます。J.P. Morganの読みは、あくまでコスト圧力がここから落ち着く、という見通しの上に立っている点は押さえておきたいところです。
クックの「値上げは避けられない」をどう読むか
もうひとつ気になるのが、ティム・クックCEO自身の発言です。クック氏はWSJに対し、製品の値上げは「避けられない」と語りました。トップが値上げをはっきり認めるのは異例で、「値上げは避けられない」という警告として大きく取り上げられています。
この発言とJ.P. Morganの小幅予測は、一見ぶつかって見えます。でも、9to5Macは別の読み方も示しています。先に「値上げは避けられない」と最悪を覚悟させておけば、実際の上げ幅が小さかったときに、かえって「思ったより安い」と受け取ってもらえる、という見方です。期待値を下げておいて、結果で上回る。これは9to5Macが添えた解釈で、Appleがそう認めたわけではありません。
値上げの中身についても、別の角度の予測があります。ミンチー・クオ氏は、ベースモデルのiPhone 18 Proは価格を据え置き、高容量のストレージ層だけを値上げするとみています。同じ「値上げ」でも、入り口の値段は守って、容量で差をつけるという形です。このベース価格を据え置く可能性が当たるなら、いちばん安い構成を選ぶ人にとっては、ヘッドラインの数字ほど痛くないかもしれません。
日本だといくらになりそうか
ここまでは全部ドルの話なので、日本円でも目安を立ててみます。現行のiPhone 17 Pro(256GB)の日本価格は179,800円。米国の1,099ドルと並べると、おおよそ1ドルあたり160円台半ばの実勢で値付けされている計算です。
この比率をそのまま上げ幅に当てると、50ドルの上げは日本でおよそ8,000円、100ドルなら1万6,000円ほど。今の179,800円に乗せると、19万円前後までという目安になります。WSJの言う300ドル増まで振れると、5万円近く上がって22万円台後半に届く計算です。
ただ、ここはいくつか前提を置いておきたいところです。まず、これは予測のドル幅を円に置き換えただけの目安で、確度はもとの予測のままです。さらに円安が進むと、Appleが米国の上げ幅以上に日本価格を引き上げてきた経緯もあり、上振れの余地は残ります。そして、今の179,800円という値付けが次のモデルでそのまま据え置かれる保証もありません。円の数字は、あくまで「これくらいの幅で動きうる」という当たりをつけるためのものです。
海外の反応:値上げの理由そのものへの戸惑い
iPhone 18 Proの値上げ報道をめぐっては、幅そのものより「そもそもなぜ上がるのか」「上がったあとどうなるのか」へ向いた声が目立ちました。
Honestly, these are strange times. They feel they have no choice but to raise prices, yet at the same time they'll probably sell much less. Tough times.
正直、おかしな時代だと思う。値上げするしかないと感じているようだけど、その一方で販売台数はかなり落ちるんじゃないか。厳しい時代だ。
値上げの板挟み 原価が上がって値上げせざるをえないのに、その値上げで売れ行きは落ちる。Appleが置かれた状況を冷静に見ている声です。J.P. Morganが小幅予測を立てる背景にも、この「上げすぎれば売れない」という力学はありそうです。
The AI bubble is insane. A bunch of overvalued unprofitable companies overpaying for commodities in order to outbid concrete, dependable consumer demand. What an absolute scam.
AIバブルは異常だ。過大評価された赤字企業が、堅実で当てにできる消費者の需要を押しのけるために、部材を高値づかみしている。まったくのペテンだよ。
値上げの出どころへの不満 iPhoneの中身ではなく、AI向けのメモリ需要が値段を押し上げている。手元のスマホとは関係ない場所でコストが膨らんでいることへの苛立ちが出ています。値上げの主因がメモリにある以上、そこが落ち着くかどうかがJ.P. Morganの予測の前提になります。
When and if the situation ever improves, do we expect to see price reductions? I highly doubt it… greed 🤑
もし状況が改善したとして、値下げが行われると思う?まずないだろうね…強欲だよ🤑
小幅でも消えない疑い 値上げが小幅で済むという話とは別に、いったん上げた値段はコストが下がっても戻らないのでは、という懐疑です。J.P. Morganの楽観をそのまま受け取りきれない気持ちが、ここに出ています。
Well this is to bad I guess I'll skip another year :-/ I hope memory prices get sorted out
これは残念。また1年見送ることになりそう :-/ メモリ価格が落ち着いてくれるといいんだけど。
買い替えを見送る判断 値上げの予測を受けて、今年は見送る、と決めた人もいます。そして願いはメモリ価格の沈静化。値上げの根っこがどこにあるかを、使う側もよく分かっている反応です。
ひとこと:値段を決めているのが、スマホの外にある不思議
今回いちばん落ち着かないのは、iPhoneの値段を左右しているのが、iPhoneの中身ではなくメモリ市場だということです。カメラが良くなったから、チップが速くなったから上がる、なら分かりやすい。でも今回の値上げ圧力は、AI向けのメモリ争奪というApple自身にもどうにもしづらい場所から来ています。
予測が50ドルと300ドルまで開いているのも、結局は「メモリ相場がこの先どう動くか読めない」という一点に行き着く気がします。値段を予測するのが仕事のアナリストですら、ここまで見方が割れる。今は、その不確かさ込みで眺めておくくらいがちょうどいいのかな、と思っています。
まとめ:幅が決まるのは秋、それまでに見ておきたいこと
今いえるのは、iPhone 18 Proが値上げされる方向はほぼ固まっている一方で、その幅は50ドルから300ドルまで、予測がまるで定まっていないということです。実際の数字が出るのは、秋のiPhone 18 Pro正式発表のときになります。
もしクオ氏の見立てどおりベースモデルが据え置かれるなら、値上げの痛みは高容量モデルへ寄っていきます。だとすると、今のうちに見ておきたいのは値札そのものより、自分がどれくらいの容量を本当に使うか、のほうかもしれません。そこさえ決まっていれば、秋に出てくる構成ごとの値段を、落ち着いて選べます。
ではまた!
値上げが高容量モデルへ寄りそうなら、写真や動画を外付けへ逃がして、本体は手頃な容量のまま使う選び方も現実的です。2TBあれば、容量で値段が跳ねる構成を無理に選ばなくて済みます。
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