となりずむ

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iOS/iPadOS/macOS/watchOS/tvOS/HomePodの27パブリックベータが公開

金色から紫へと流れる曲線の背景に、円形のバッジの中に「27」と書かれ、その下に「Public Beta」の文字がある

✅この記事では、7月14日に公開されたiOS 27・macOS 27などのパブリックベータについて、目玉のSiri AIや速度、そしていま入れるべきかを整理します。

どうも、となりです。

iOS 27という名前を、この夏はよく見かけた気がします。つい先日、パブリックベータが今週あたり来そうだという予想を書いたばかりだったのですが、日本時間7月14日、ほぼそのとおりに公開されました。しかも今回はiPhoneだけではありません。iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、HomePodまで、主要なOSの初めてのパブリックベータが一斉です。

これまで開発者だけが触れていた新しいSiriや、見た目の調整、速度の底上げを、登録すれば誰でも自分の端末で確かめられるようになりました。ただ、実際に入れた人の声を追っていくと、手放しで飛びつく空気ではないのも正直なところです。何が変わって、どこがまだ発展途上で、いま自分の端末に入れる意味があるのか。確かめられた範囲で見ていきます。

要点まとめ:iOS 27パブリックベータで最初に押さえる点

  • 日本時間7月14日、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27 Golden Gate・watchOS 27・tvOS 27・HomePod 27の初のパブリックベータが公開。ベータ・ソフトウェア・プログラムに無料登録すれば誰でも試せる
  • 目玉は生まれ変わったSiri。自分の情報を横断して文脈で答えるが、対応はApple Intelligence対応機(iPhone 15 Pro・16以降など)に限られ、初期の言語は英語の一部で日本語は当面おあずけ
  • アプリ起動が最大30%、AirDrop最大80%、写真取り込み最大70%高速化。iPhone 11まで届く底上げで、新機能に手が届かない古い機種にも恩恵がある
  • Liquid Glassの透明感を調整するスライダーが追加。macOSはウィンドウがエッジトゥエッジに回帰、watchOSは対応機種が絞られた
いまの中身は開発者向けBeta 3とほぼ同じで、電池の減りや発熱の報告もそのまま残っています。本番のiPhoneやMacに入れるより、戻せる準備をしてからの様子見が無難です。

 

iOS 27・macOS 27など、主要OSのパブリックベータが一斉に公開

今回いちばん大きいのは、機能そのものより「開発者以外も触れるようになった」ことだと思います。これまでの数週間は、有料の開発者アカウントを持つ人だけがベータを試せる状態でした。パブリックベータは、Appleのベータ・ソフトウェア・プログラムに無料で登録すれば、手持ちのiPhoneやMacにそのまま入れられます。新しいSiriの雰囲気も、あとで触れる見た目や速度の変化も、いよいよ自分の端末で確かめられる段階に入りました。

先に一つだけ言っておくと、いま配られているパブリックベータの中身は、開発者向けのBeta 3とほぼ同じです。つまり「パブリックになったから急に安定した」わけではありません。新機能の顔ぶれも完成度もそのまま引き継いでいるので、手元で試すなら、まだ壊れているかもしれない前提で触るのが安全です。

実際に触るとどんな見た目なのかは、文字より動画のほうが早いかもしれません。公開直後に、まず試したい機能を10個に絞って回したハンズオンが出ています。


www.youtube.com

目玉の新しいSiriは、期待どおりで、まだ発展途上

左は男性がApple Parkを背にiPhoneを持って話す様子、右はiPhoneの画面に相手が新しい住所をメッセージで送ってきたことを知らせる通知とメッセージのプレビューが表示されている

看板になるのは、なんといっても生まれ変わったSiri(Siri AI)です。これまでのSiriは、頼めることが決まっていて、少し外れると「Webで検索しますか」に逃げていました。新しいSiriは、メッセージやメール、カレンダー、写真といった自分の中の情報を横断して、文脈から答えを返そうとします。「この前もらった住所どこだっけ」に、メッセージをさかのぼって答えてくれる、という方向です。アプリをまたいだ操作もこなし、専用のSiriアプリまで用意されました。Apple Intelligenceで何がどう増えるのかは、Apple Intelligenceによる12の新機能にまとめてあります。

見た目にも新しいSiriは顔を出していて、カメラにも「SIRI」モードが増えました。写したものにその場で名前が出るので、道ばたの植物を向けると答えが返ってくる、といった使い方ができます。

iPhoneのカメラ画面。下部にPHOTO・SIRI・PORTRAITのモード切り替えが並び、SIRIモードで葉に「Virginia Creeper」と植物名が表示されている

カメラに新しい「SIRI」モードが加わり、写した植物の名前をその場で表示する

ただ、ここは冷静に見ておきたいところです。実際に試したSix Colorsは、去年からはっきり進歩したと評価しつつ、今のSiriにも生成AIにつきものの弱点——受け取り方の間違いや、事実でないことをそれらしく答える「幻覚」——が残っていると書いています。つまり、キーノートで見た「魔法」の完成形ではなく、当たりはずれのある賢いアシスタントが今の姿です。過度に期待すると肩透かしを食らうかもしれません。

もう一つ大事なのが、動く機種の条件です。iOS 27自体はiPhone 11以降に入りますが、新しいSiriを含むApple Intelligenceは別枠で、iPhone 15 Pro/Pro MaxとiPhone 16以降、iPadはM1以降、MacはAppleシリコン搭載機が必要です。手持ちが対応機でないと、OSは新しくなってもSiriの新機能は出てきません。

そして日本から見るときにいちばん引っかかるのがここです。新しいSiriは、初期の対応言語が英語の一部に限られると伝えられていて、EUでも当面使えません。Apple Intelligenceの一部機能は日本語でも動いてきましたが、今回の生まれ変わったSiriを日本語でそのまま試せるのは、もう少し先になりそうです。対応機を持っていても、まずは英語で使う前提になります。

派手じゃないけれど、速度とLiquid Glassの調整が地味にうれしい

主役はSiriですが、毎日の手触りをいちばん変えるのは、たぶん速度のほうです。9to5Macによると、アプリの起動が最大30%、AirDropの転送が最大80%、写真への取り込みが最大70%速くなるとされています。しかもこの底上げは最新機種だけの話ではなく、CPUの処理の割り振りの見直しはiPhone 11まで届くと説明されています。新機能に手が届かない古い機種でも、動きが軽くなるなら十分うれしい話です。

この3つの数字には続きがあって、Apple公式の注釈まで開くと、それぞれ別の機種・別の条件で測られたものだと分かります。アプリ起動の30%はiPhone 11 Pro Max、写真の70%はiPhone 15、AirDropの80%はiPhone 16 PlusでWi-Fiに接続していない状態。iPhone向けの改善は全部で33項目あって、その内訳は古い機種も対象の高速化まとめのほうで細かく追っています。

見た目まわりでは、Liquid Glassの透明感を自分で調整できるスライダーが設定に加わりました。去年から続くこの半透明のデザインは、背景によっては文字が読みづらい場面もありました。今回はそれを「Clear(透明寄り)」から「Tinted(不透明寄り)」まで自分で振れるようになっています。読みやすさを優先したい人は少し濁らせる、といった逃げ道ができたわけです。

iPhoneの設定「Liquid Glass」画面。虹色のアーチの写真とSearchバーのプレビューの下に透明度を調整するスライダーがあり、その下に英語で説明文が表示されている

設定の「Liquid Glass」で、透明感を『Clear(透明寄り)』から『Tinted(不透明寄り)』まで自分で調整できる

Macはウィンドウがすっきり、Apple Watchは使える機種がぐっと絞られた

iPhone以外にも、目に見える変化があります。Macの「macOS 27 Golden Gate」は、去年浮いていたサイドパネルをやめて、ウィンドウの端まで中身が広がるかたちに戻りました。角の丸みもそろえられて、全体がすっきりした印象です。MacStoriesのプレビューでも、前作でのサイドバーへの不満に一つ答えた形だと受け止められています。iPadを外部ディスプレイにするSidecarも進化して、Apple Pencilだけでなく指でのスクロールやウィンドウ操作ができるようになりました。

いっぽうApple Watchは、うれしいだけの話ではありません。watchOS 27が動くのは、Series 9以降、Ultra 2以降、SE 3まで。Series 6・7・8や初代Ultra、SE 2はここで対象外になりました。中央にSiriを置いた新しいアプリの並びや、指をつまむジェスチャーでの操作といった新機能が入る一方で、長く使っていた「トランシーバー」アプリは姿を消しています。なぜここまで切ったのかは、多くのモデルがサポート外になった理由で説明されています。手元のWatchが対象から外れていたら、今年は買い替えのタイミングを考える一年になりそうです。

で、いま自分の端末に入れるべき?

ここまで見てきて、正直な結論を言うと、メインで毎日使っているiPhoneやMacには、まだ入れないほうがいいと思います。パブリックベータといっても中身は開発者向けと同じで、不具合や、電池の減りの速さ、発熱の報告もそのまま残っています。写真も連絡も仕事も入っている一台で、それを引き受ける必要はありません。

公開から数日ぶんの報告が出そろってきましたが、その印象は変わっていません。速くなったという実感のほうは、iPhone 15で「iOS 26のほうがベータに感じる」という声が出るくらいはっきりしている一方、電池の減りと発熱については報告が割れています。この折り合いの付け方は入れた人の報告をまとめた記事のほうで詳しく見ています。

試すなら、使っていないサブ機に入れるか、少なくとも先にまるごとバックアップを取って、いつでも戻せる状態にしてからにしたいところです。手順そのものは、ベータの入れ方・戻し方のガイドにまとめてあります。逆に、対応機を持っていて英語の新しいSiriを早く触りたい人や、今の版の調子が悪くて何かにすがりたい人には、飛び込む理由もあります。そのあたりは自分の端末と相談、という感じです。

海外の反応:飛びつく人と、一歩引く人にきれいに分かれた

公開直後の声は、すぐ飛びつく人と、あえて一歩引く人が、きれいに分かれていました。

I want to try it very badly, but I know better. You all burn your fingers first, please.

本当は今すぐ試したい。でも、ここはこらえます。まずはみなさんが先に人柱になってください。

drumcat / MacRumors(2026年7月14日)

試したいのに、あえて我慢という声は多く見かけました。初日に飛び込む楽しさは分かったうえで、大事な一台では踏みとどまる。この距離感は、いまのパブリックベータにいちばん合っている気がします。

Developer Build 3 has worked well for me aside from poor battery life and it often runs hot. Public beta seems to be the same build.

開発者向けのBeta 3は、電池の持ちの悪さと、よく熱くなること以外はちゃんと動いていました。パブリックベータも同じビルドみたいです。

ronno / MacRumors(2026年7月14日)

動くけれど、電池と発熱は覚悟。すでに開発者ベータを触っていた人からのこの報告は、いちばん現実的な目安だと思います。中身が同じなら、パブリックになっても体感はそのまま、ということです。

Curious to see how this performs. My iPhone 17 Pro Max on 26.5.2 has been awful, both on Battery Life, and performance. So i'm ready to switch to the PB, though I usually wait til PB2 or so

どのくらい動くのか気になる。うちのiPhone 17 Pro Maxは26.5.2の調子が電池も動作もひどくて、もうパブリックベータに移る気満々。いつもはPB2あたりまで待つんだけど。

spentan / MacRumors(2026年7月14日)

今が不調だから、逆に飛びつくという動機もありました。安定した最新版よりベータのほうがましかもしれない、という判断です。ふだんは慎重な人まで前のめりにさせているあたり、今の正式版に不満を抱えている人の多さも透けて見えます。

ひとこと:主役はSiri、でも助かるのは足元

毎年この時期に新しいOSを触れるのは、やっぱりわくわくします。今年の看板はどう考えても新しいSiriで、うまくハマればiPhoneの使い方が変わる予感はあります。ただ、こうして一通り並べてみると、今すぐ確かな恩恵として返ってくるのは、起動の速さや古い機種の軽さのような、地味な足元の部分かもしれない、と思いました。派手な機能ほど完成に時間がかかり、地味な改善ほどすぐ役に立つ。毎年くり返している気もします。日本語のSiriがまだ先だというのは、少しさびしいところではありますが。

まとめ:焦らず、対応と言語を確かめてから

iOS 27をはじめとするパブリックベータは、確かに誰でも触れるようになりました。でも、新しいSiriは対応機種と英語という条件つきで、中身も開発者ベータと変わりません。いま確かめておけるのは、手持ちが新Siriの対応機かどうか、そして日本語で使いたいなら今回はまだ待ちだ、ということくらいです。次に見るべきは、機能が固まってくる9月ごろの正式版と、日本語のSiriがいつ広がるか。そこまでは、大事な一台をそのままに、様子を見ておくのが気楽だと思います。

ではまた!

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ベータは何が起きるか読めないので、入れる前に一度まるごとバックアップしておくと、戻すときに慌てずにすみます。iPhoneやMacのデータを丸ごと預けておく置き場所として、手のひらサイズのSSDが一つあると気楽です。

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Source:MacRumors①MacRumors②MacRumors③MacRumors④MacRumors⑤9to5MacAppleSix ColorsMacStoriesYouTube