となりずむ

Appleを理解して翻訳する。それが「t0nAr1sm(となりずむ)」

macOS 27の新機能5つ。公式の一覧にある機能とベータで見つかった機能

うねる曲線のベージュと紫の壁紙を背景に、同じ壁紙を表示したMacBookが斜め上から写り、画面下部にDock、手前にキーボードとトラックパッドが見える

✅この記事では、macOS 27で挙げられた5つの新機能を、Apple公式の機能一覧と突き合わせて整理します。

どうも、となりです。

macOS 27のベータも4つ目まで来て、そろそろ「入れたまま使い続けた人」の話が出てくる時期になりました。数え上げのリストとは別に、毎日触って手に残ったものを選ぶ記事です。

9to5Macの書き手が、そのかたちで5つを挙げていました。読んでいて確かめたくなったのは、5つの出どころでした。Appleが自分のプレビューページで機能として数えているものと、ベータを触った人が見つけたものが、同じ列に並んでいるんですね。

この2つは秋までの動き方が違います。分けたところから始めます。

要点まとめ:5つの温度と、日本語で届く順番

  • macOS 27(コードネームGolden Gate)は今秋の公開予定で、Appleがプレビューページで機能として挙げているのはスワイプして更新、Mac版Podcastのビデオ対応、SpotlightからのSiri呼び出しの3つです
  • 残る2つ、ファイル名の提案とiPhoneミラーリングのリサイズは、公式の機能一覧に出てきません。ベータを触った人と報道で見つかった側です
  • スワイプして更新について、Appleが名前を挙げている対応アプリはSafari、メール、News、Podcast、カレンダーです。Newsは日本では提供されていないので、日本語環境で触れるのは4つになります
  • タッチのしぐさが増える一方で、タッチできるMac本体はまだ来ません。噂のMacBook Ultraは今年末から来年初めとされ、社内ではmacOS 27.1でテスト中と報じられています
  • 日本語のMacには、スワイプして更新とPodcastのビデオ対応はそのまま届きます。Siri AIは英語からのスタートだとAppleが自分で書いています
5つのうちAppleが公式に数えているのは3つで、残りはベータでの発見です。秋に形が決まっている側と、正式版までまだ動く側を分けておくと、自分のMacの予定が立てやすくなります

 

公式が数えた3つと、ベータで見つかった2つ

Appleのプレビューページには、macOS 27の機能が名前つきで並んでいます。そこに載っているかどうかで、5つを分けるとこうなります。

機能 Appleのプレビューページ 出どころ
スワイプして更新 記載あり Apple
Mac版Podcastのビデオ対応 記載あり Apple
SpotlightからSiriを呼ぶ 記載あり Apple
ファイル名・フォルダ名の提案 記載なし ベータでの発見
iPhoneミラーリングのリサイズとコントロールセンター 記載なし ベータでの発見・報道

記載なしは、存在しないという意味ではありません。プレビューページは売り文句を並べる場所なので、書類の名前を提案するくらいの小さな変更はそもそも載りません。実際にベータでは動いています。

ただ、公式が名前を出していない機能は、正式版までに形が変わったり静かに消えたりする余地が残ります。逆に名前が出ている3つは、秋にそのまま来ると考えて予定を立てられます。ここが実務的な差です。

ファイル名の提案は、書いている途中で勝手に出てくる

Pagesの書類ウィンドウで名前変更のポップオーバーが開き、Nameの欄に「Oura Ring Review.pages」、その下のSuggestedという見出しに候補「Oura Ring Review 2024」が並んでいる

名前を付けないまま書き始めた書類が、そのうち「無題2」のまま溜まっていく。あれがなくなるかもしれない、という話です。

Pages、Numbers、テキストエディットで新しい書類を作って中身を書いていくと、数分でファイル名の候補が出ます。Mac側のモデルが書いた内容を読んで、それらしい名前を出す仕組みです。候補は複数出て、選んでも自分で打ち直してもかまいません。初めて保存するときにも顔を出します。

最初に見つけたのはMacworldで、そのあと9to5MacがFinderでも同じことを確かめています。画像やテキストファイルを右クリックすると、そこでも名前を提案してくるそうです。

地味ですが、書類の整理を後回しにする人にはいちばん手数が減る変更だと思います。公式の機能一覧に無いのはこの機能で、9月の正式版でこのまま残るかは、まだ確かめようがありません。

スワイプして更新。対応アプリと、まだ来ないタッチMac

iPhoneでメールを見るとき、画面を下へ引いて指を離すと新着を取りに行きますよね。あれがMacに来ます。Appleはこれを「Swipe down to refresh」と呼んでいます。

Appleが名前を挙げている対応アプリは、Safari、メール、News、Podcast、カレンダーです。元記事はSafariとメールを例に出していますが、公式の並びはもう少し広いんですね。ただしNewsは日本では提供されていないアプリなので、日本語環境で実際に引き下げられるのはSafari、メール、Podcast、カレンダーの4つになります。

Appleは入力方法を書いていません。今のMacにタッチ画面は無いので、実際にはトラックパッドやマウスでの下方向の操作として入ることになります。

ここで引っかかるのが、なぜ今このしぐさなのかです。元記事は「タッチ画面を載せた最初のMacは今秋」と書いていますが、この時期の見方は7月に入って動きました。MacRumorsが7月22日に伝えたところでは、Bloombergのマーク・ガーマン氏が、噂のMacBook Ultraは「今年末から来年初め」に出る見込みだとしています。しかも社内ではmacOS 27.1でテスト中で、その27.1は10月末に一般公開の予定だという話です。メモリチップの不足で、時期は後ろ寄りのほうが有力になってきました。

つまりしぐさのほうが先にMacへ来て、タッチできるMacは早くても年末です。今秋のmacOS 27を入れた時点では、全員がタッチ画面なしでこの操作を使うことになります。MacBook Ultraで報じられている中身はMacBook Ultraの新機能を12項目で整理した記事にまとめてあるので、本体側の話はそちらに置いておきます。

iPhoneミラーリングとPodcast。Macが追いつく側の2つ

左に縦長のiPhoneの天気アプリでBostonの69度が表示され、右には同じ天気アプリが横長の広いレイアウトで都市リストと詳細を同時に表示している

残りの2つは、新しく発明された機能というより、iPhoneとiPadでできていたことがMacへ降りてきた話です。

iPhoneミラーリングは、ミラーリング中の窓をiPadのような広いレイアウトへ広げられるようになります。縦長のiPhoneの画面をMacの中で見るのではなく、横に広い形で開くわけです。MacからiPhoneのコントロールセンターにも触れるようになって、macOS Tahoeで引っかかっていた制限がひとつ外れます。この変更は6月の時点で見つかっていて、iPhoneミラーリングのリサイズとコントロールセンター対応を扱った記事で先に整理しました。

Podcastのほうは、もっとはっきり「遅れていた側」です。iPhoneとiPadは今年3月のiOS 26.4でビデオまわりが良くなったのに、Macだけ置いていかれていました。macOS 27でようやく追いつきます。

大画面テレビにヘッドホンとマイクで収録するポッドキャストの映像が映り、手前にVision Pro、動画と文字起こしを並べて表示するMacBook、iPad、iPhoneが並んでいる

Macだけ外れていたビデオ対応が揃い、iPhone、iPad、Apple TVと同じようにビデオ番組を扱えるようになる。

再生コントロール、ピクチャインピクチャ、ダウンロード、それに音声とビデオの行き来。ビデオ番組を音で聞き始めて、気になったところだけ画面を見るという使い方が、Macでもできるようになります。作業しながら流す人には、いちばん体感が変わる変更かもしれません。

SiriとSpotlight。日本語のMacに届く順番

曲線の壁紙の中央に黒い横長の入力バーが浮かび、英語の質問文が入力された右端に薄く「Ask Siri」と表示され、その下に「Show Results」のボタンがある

5つ目は、SiriとSpotlightがひとつの入口になる話です。Appleの書き方だと、Spotlightで検索したときに「Ask Siri」を先頭の候補として選べるようになります。command+スペースを押す回数が増えた、というのが元記事の書き手の評価でした。

ここは日本語で使う人には、そのままの話になりません。Siri AIは英語からのスタートだと、Appleが自分のページに書いています。年内に英語で、という順番です。

Apple Intelligenceの土台そのものは対応言語に日本語を含んでいるので、「Apple Intelligenceが日本語対応か」と「新しいSiriが日本語で使えるか」は別に見る必要があります。メールの作成画面がSiri中心に変わる件でも同じ線引きが出てきていて、macOS 27のメールで日本語のMacが今どこまで使えるかを確かめた記事で細かく追いました。

5つを日本語のMacで並べ直すと、秋にそのまま届くのはスワイプして更新、Podcastのビデオ対応、iPhoneミラーリングの3つ。Siriは英語が先で、ファイル名の提案はApple Intelligenceの機能なのに公式が触れていないので、日本語で動くかどうかも書かれていません。

海外の反応:しぐさは歓迎か、タッチへの前振りか

反応がいちばん集まったのは、5つのうちスワイプして更新でした。今回の記事そのものへの声ではなく、機能が見つかった6月時点のもので、歓迎と困惑が同時に出ています。

Will come in handy on a touchscreen MacBook

タッチスクリーンのMacBookでは重宝しそう

xphilezz / Reddit(2026年6月9日)

先を見た歓迎ベータで見つかった直後に、タッチMacの話へ結びつけている人がいました。しぐさとハードを別々に見ていない読み方です。

this is such a no brainer, i can't believe it took em this long to implement this.

こんなの考えるまでもない機能なのに、実装までこれだけかかったとは信じられない

krakenpistole / Reddit(2026年6月9日)

なぜ今まで喜びより先に呆れが来るのは、iPhoneで10年以上あたりまえだった操作だからでしょう。

This is an ergonomic nightmare when using a regular mouse

普通のマウスを使っているときは、これは人間工学的に最悪だ

seek3r / MacRumors Forums(2026年6月10日)

マウス派の困惑デスクトップのMacをマウスだけで使っていると、下へ引く操作は指の動きとして素直ではありません。この温度差は、タッチ前提のしぐさをタッチのない機械へ持ってくるときに必ず出るところです。

Why would I scroll all the way back to the top of a page to enable "swipe down to refresh" when I can just press Command + R keys in Safari or News app?

SafariやNewsアプリならCommand+Rを押すだけで済むのに、「スワイプして更新」のためにページのいちばん上まで戻る理由がどこにあるんだ

sw1tcher / MacRumors Forums(2026年6月10日)

既にある近道キーボードのショートカットを覚えている人には、たしかに遠回りに見えます。増えるのは選択肢のほうで、これまでの操作が消えるわけではありません。

Ok, so this explains why ever since I updated to the Golden Gate dev beta the iPhone mirroring window is absurdly small now Good to know that it's because it's resizable now Makes me wonder why it couldn't be like that in the first place, but I suppose better later than never

なるほど、Golden Gateの開発者ベータに上げてからiPhoneミラーリングの窓がやたら小さくなっていた理由が分かった。リサイズできるようになったからか。最初からそうできなかったのが不思議だけど、遅くてもやらないよりはましだと思う

MNWildFan / MacRumors Forums(2026年6月19日)

小さくなった窓の正体リサイズできるようになった副作用で、既定の窓が小さく開いていたという報告です。ベータを入れている人には、こういう「変わったせいで一瞬おかしく見える」場面が先に来ます。

I had not clocked that they were still not supporting video podcasts on the mac. I could have sworn that I'd seen video podcasts on iTunes more than 15 years ago. I thought I had some on my iPod Classic.

Macがまだビデオポッドキャストに対応していなかったことに気づいていなかった。15年以上前のiTunesでビデオポッドキャストを見た覚えがあるはずなんだけど。iPod Classicにも何本か入れていた気がする

kyjaotkb / MacRumors Forums(2026年6月9日)

できていた記憶Macが対応していなかったことに気づいていなかった、という声です。昔のiTunesでできていたはずという感覚が残っているぶん、追いついたと言われても新機能の顔をしません。

ひとこと:来年のMacの練習を、今年のMacでしている

5つを並べ直していて、ぼくはMac独自の発明がひとつも無いことに気づきました。引き下げて更新するのはiPhoneのしぐさ、広いレイアウトはiPadの見た目、Podcastのビデオは3月にiPhoneへ来たもの。Siriも全OS共通の話です。

手抜きだと言いたいわけではありません。むしろ順番が意図的に見えます。タッチできるMacが出る前の秋に、タッチ由来の操作だけ先に配って、全員のMacで慣らしておく。マウスだと辛いという声が今のうちに出てくるのも、Appleにとっては悪くない材料でしょう。

だから今年のmacOS 27は、機能の数で見ると小ぶりです。ただ、来年のMacの形が透けて見える回だと思っています。

まとめ:形が決まった3つと、まだ動く2つ

Appleがプレビューページで名前を挙げた3つ、スワイプして更新、Mac版Podcastのビデオ対応、SpotlightからのSiri呼び出しは、秋にそのまま来る前提で予定を立てられます。ファイル名の提案とiPhoneミラーリングのリサイズは、動いてはいるものの公式が数えていない側で、正式版までに形が変わる余地があります。

日本語のMacで見ると、Siriだけ英語が先です。スワイプして更新の対応アプリも、Newsが日本に無いぶん4つになります。

タッチできるMacは今秋には出ません。次に結果が出るのは、MacBook Ultraがテストされているという10月末のmacOS 27.1です。その前に確かめておきたいのは自分のMacがmacOS 27に上がるかどうかで、こちらはmacOS 27がAppleシリコン専用になる件を整理した記事に対応の線を書いてあります。

ではまた!

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スワイプして更新は指を下へ引く操作なので、Mac miniやiMacをマウスだけで使っているとマウス派の困惑と同じ側に立ちます。記事執筆時点で18,800円と気軽な値段ではないので、秋に入れてから物足りなさを感じた場合の候補として。

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