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予想外の発見!iPhone 17 Pro Max分解で見えたSnapdragon X80モデムの真実

予想外の発見!iPhone 17 Pro Max分解で見えたSnapdragon X80モデムの真実

✅ この記事では、iPhone 17 Pro Max の分解で判明した Snapdragon X80 モデムの採用状況を整理し、その性能や日本向けでの仕様上の注意点を詳しく解説します。

 

どうも、となりです。

先日、iPhone 17 Pro Max の分解テスト(teardown)から、Qualcomm の Snapdragon X80 モデムが 5G 通信部分に採用されていることが確認されました。

一方、同時期に登場した iPhone Air には Apple 独自設計の C1X モデム が採用されており、こちらは Sub-6GHz の 5G 通信に限定されています。つまり、Pro 系のモデルでは依然として Qualcomm 製モデムに頼っているのに対し、Air では自社開発モデムを試験的に投入している構図が見えてきます。

本記事ではこの発見の要点を整理しつつ、日本でどのくらいその性能が発揮されるか、仕様の制限や見込みも含めてじっくり解説します。

要点(Summary of Facts)

モデムの種類と機能

分解映像から、iPhone 17 Pro Max に Snapdragon X80 モデムが搭載されていることが確認されました。他の同シリーズ(iPhone 17、iPhone 17 Pro)にもおそらく同じモデムが使われている見込みです。

この X80 モデムには AI アクセラレータ が含まれており、セルラーデータの速度、レイテンシ(遅延)、カバレッジ(通信エリア)、および消費電力の効率化を向上させる設計になっています。また、Snapdragon X80 は mmWave 5G をサポートしており、特に米国モデルではその性能が利用可能です。

mmWave の地域限定性

ただし注意点として、iPhone 17/17 Pro/17 Pro Max が mmWave に対応しているのは 米国モデルのみである、と複数の報道で示されています。米国外のモデルは mmWave 非対応で、Sub-6GHz の 5G のみを使う仕様になると見られます。

参考までに、同じ分解検証で判明した内部構造の詳細については iPhone 17 Pro Maxのバッテリー・ロジックボード分解記事 にまとめています。

日本における状況と「見込み」

周波数割当・5G の mmWave 利用状況(事実)

日本では総務省が 3.7GHz 帯(約 3.6–4.1GHz)、4.5GHz 帯(4.5–4.6GHz)の Sub-6GHz 帯域を 5G 用に割り当てています。さらに 28GHz 帯(27.0–29.5 GHz)が mmWave(超高周波帯)として認可されており、主要キャリアも一部地域で実証や限定提供を進めています。

日本で iPhone 17 X80 モデムが活きるかどうか

Apple は「米国モデルのみ mmWave 対応」としており、日本向けの正規品 iPhone 17 シリーズが mmWave を利用できる可能性は低いと見られています。

日本国内では X80 の恩恵は主に Sub-6GHz 帯での高速化や効率化として体感できるでしょう。速度改善や遅延低減、電池持ちの改善が期待できますが、mmWave の「超高速」通信はほぼ使えない構成になる見込みです。

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日本向けの注意点(仕様上の制限と影響)

項目 事実 見込み / ユーザーへの影響
mmWave 対応 日本に 28GHz 帯の割当あり。キャリアも一部地域で提供。 日本モデルは非対応の可能性が高い → mmWave は実質利用不可。
Sub-6GHz 帯通信 3.7GHz/4.5GHz 帯が全国展開。 X80 の性能強化はここで活きる。速度・安定性・効率で向上が期待。
周波数バンド互換性 Apple 公式サイトに日本主要バンドが掲載。 大きな非対応リスクは少ないが、米国モデルとは仕様差あり。

分析・考察

今回の X80 モデム採用は、Apple が依然として Qualcomm に依存していることを示しています。同時に、Sub-6GHz での最適化により、日本のユーザーにとっても通信体験が改善する余地は大きいでしょう。

一方で mmWave の利便性は限定的です。日本の都市部は密集環境で mmWave の特性を活かせる条件が揃っていますが、キャリア側の設備投資や展開速度が追いつかなければ、実際の体感差は限定されるでしょう。将来の Apple 製自社モデム(C2 など)が国際的に mmWave を広くサポートするようになれば、日本でも活用の幅は拡大する可能性があります。

まとめ

iPhone 17 Pro Max の分解で明らかになった Snapdragon X80 モデムは、Sub-6GHz 帯域での高速化や効率化に寄与する一方、日本市場では mmWave が利用できない見込みです。つまり、「確かな進化はあるが、フルポテンシャルは米国モデル限定」というのが現状の位置づけです。

購入時にはモデル番号や仕様表を確認し、自分の利用環境に合った通信性能を把握しておくと安心です。

ではまた!