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次期iPhoneは「かざす距離」が4倍に?──NFCが最大20mm対応で“鍵の開き方”が変わるかも

NFCが最大20mm対応で“鍵の開き方”が変わる

✅ この記事ではMacRumorsが伝えたNFCの新規格「Certification Release 15(CR15)」をもとに、iPhoneで何が変わるのかをやさしく整理します。ポイントは「読み取り距離が4倍に広がる」ことで、“鍵をかざす生活”が一段とスムーズになる可能性が見えてきました。

 

どうも、となりです。

Apple WatchやiPhoneを“鍵がわり”に使える環境が少しずつ増えてきています。ホテルのルームキーや一部のスマートロック、車のロック解除などですね。とはいえ、「もう少し反応範囲が広ければなぁ」と感じたことがある人もいるはず。今回のNFCフォーラムの発表は、まさにその使い勝手を底上げする内容なんです。

最新動向:NFCの新規格「CR15」が登場

NFCフォーラムが正式に発表した新しい認証仕様「Certification Release 15(CR15)」では、これまで最大5mmだった読み取り距離を最大20mm(約2cm)まで拡大可能に。つまり、今までより“指1本分くらい遠く”からでも認識できるようになるわけです。

これにより、ドアノブや車のロックにiPhoneをぴったり合わせる必要がなくなるほか、ホテルのデジタルキーやHomeKit対応スマートロックなどの反応も安定する可能性があります。

性能・仕組み:どうやって距離を伸ばすの?

今回の変更はハードウェア設計の見直しによるもの。従来のアンテナ設計では5mmが限界でしたが、CR15準拠デバイスでは送受信コイルや信号処理回路の最適化により、通信の安定性を保ちながら距離を広げられるようになりました。

ただし、この恩恵を受けるには対応ハードウェアが必要で、現行のiPhoneやApple Watchには適用されません。次世代モデル以降での対応が期待されています。

生活への影響:ちょっとした“ズレ”が気にならなくなる

例えばホテルの部屋の前でスマホをかざしたとき、「反応しないな」と位置を微調整した経験、ありますよね。CR15対応デバイスでは、その「位置合わせストレス」が大幅に減る見込みです。

また、車のキーや自宅のスマートロックでも同様に、バッグ越しやポケット越しでも反応しやすくなる可能性があります。安全性は従来のNFC基準のまま維持され、BluetoothやUWBのような長距離通信よりも、依然として近接認証の安心感が残ります。

 

 

Appleが関与する可能性:フォーラムメンバーとして

AppleはGoogleやSamsungと並んでNFCフォーラムの正式メンバー。そのため、この仕様策定にも関わっている可能性が高いと見られています。早ければ2026年以降のiPhoneやApple Watchで、CR15準拠NFCモジュールを搭載したモデルが登場するかもしれません。

 

 

redditの反応──NFC拡張と安全性への見方

  • 「すれ違いざまに“スキミング”されるリスクは?」という懸念に対し、多くのユーザーは「Face ID認証が必要なため、実質的には不可能」と指摘。
  • 「20mmのNFC範囲拡大」はハードウェア変更によるもので、既存デバイスには非対応との指摘も。「ソフト制限でないのは安心だが、何が変わるの?」と疑問視する声もあった。
  • 一部ユーザーは「リーダーに“かなり近づけないと”反応しないことが多い。範囲拡大で安定性が上がる」と実用面でのメリットを評価。
  • 「タップ式なんだから距離の違いは大きくないのでは?」という冷静な意見もあり、便利さより“一貫性向上”に意味があると見る声が多い。
  • また、「支払いよりも車やドアの“デジタルキー”で効果が大きいかも」と、決済以外の応用を期待するコメントも見られた。
  • 一方で「自分は従来通り物理キーを使う」と変化に慎重な姿勢のユーザーも。

💬総評:便利さより“確実さ”へのアップデート

全体として、「決済体験を根本から変えるものではないが、NFC通信の安定性を高める地味だが重要な改良」という見方が主流でした。 Apple Payの安全性に対する信頼は依然として高く、ユーザーの関心は「どこまで日常動作を自然にできるか」へと移りつつあります。

まとめ:より“自然なかざし方”へ

今回の動きをひとことで言うと、「NFCが近すぎ問題をやさしく解決する」です。これまで「ドアノブのどこに当てるか」で一瞬迷っていた動作が、次のiPhoneでは自然にできるようになるかもしれませんね。“かざす距離が変わると、体験も変わる”──そんな進化の始まりです。

ではまた!

Source:MacRumors