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iPad Pro(M5)実機まとめ:AI3.5倍・Wi-Fi 7・高速充電、想像以上の進化だった

✅ この記事では、M5チップを搭載した新しいiPad Proの進化ポイントをやさしく整理します。AI性能は3.5倍、Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応し、C1Xモデムで通信も速く、省電力に。さらに40W対応の高速充電で、使い勝手がぐっと良くなりました。

 

どうも、となりです。

今回のM5 iPad Proは、一見いつもの“チップ更新”に見えますが、実は中身が大きく変わっています。AppleはAI処理・通信・充電・外部出力の4つをまとめて底上げし、「日常でAIを自然に使えるiPad」へと進化させました。

この記事では、9to5Mac、Appleosophy、The Mac Observerの記事をもとに、どこが変わって、どう使いやすくなったのかを見ていきます。

最新動向:見た目より中身が進化した4つのポイント

  • AI性能:M4比で最大3.5倍、M1比で最大6倍。メモリ帯域は153GB/sに拡大し、AI処理のスピードがぐっと向上。
  • C1Xモデム:通信速度が最大50%アップ、消費電力は最大30%ダウン。外出先での電池持ちも良くなりました。
  • N1ワイヤレスチップ:Wi-Fi 7/Bluetooth 6対応。AirDropやテザリングの安定性がさらに強化。
  • 高速充電:40W以上のアダプタで0→50%まで約30〜35分。新「Dynamic Power Adapter(最大60W)」にも対応。

外部ディスプレイでは120Hz出力+Adaptive Syncに対応し、滑らかな映像表示が可能になりました。

性能・仕組み:AIを支える“頭脳のつながり方”が変わった

M5チップの中で注目なのが、GPU側に新しく組み込まれたNeural Accelerator(ニューラルアクセラレータ)です。これがAI処理の効率を大きく押し上げています。

これまではNeural Engineが単独でAIを処理していましたが、M5ではGPUとNeural Engineが分担して動くようになりました。画像生成や音声解析のような重い処理をGPU側が積極的に受け持つ形で、AIの体感スピードが大幅にアップしています。

また、256GB/512GBモデルは12GBメモリ+9コアCPU、1TB/2TBモデルは16GBメモリ+10コアCPUの構成。Appleが公式サイトで仕様差を明確にしており、どのモデルを選べばいいかが分かりやすくなりました。

まとめ一文:GPU・Neural・メモリの連携が深まり、「AIをいつでも動かせるiPad」になりました。

 

 

充電と通信:ちょっとした待ち時間がなくなる

Appleosophyによると、M5 iPad Proは40W Dynamic Power Adapter(最大60W)を使えば、約30分でバッテリーが50%まで充電できます。動画編集中でも、ひと休みの間にしっかり回復できるのがうれしいポイント。

さらにC1Xモデムは、セルラー通信中の電力効率を最大30%改善。M4モデルより1〜2時間ほど長く使えるケースもあるそうです。

N1チップによってWi-Fi 7/Bluetooth 6にも対応。AirDropが途切れにくくなり、Apple Watch経由のテザリングもスムーズ。つながりやすさの底上げが効いています。

まとめ一文:通信も充電も、“待たせないiPad”になりました。

ディスプレイと筐体:光の映り込みも軽くかわす

The Mac Observerによると、今回からNano-Texture Glass(低反射仕上げ)は1TB/2TBモデル限定。スタジオ照明や太陽光の反射を抑えて、細かい作業でも見やすさを保ちます。筆者いわく「窓際でも画面が沈まない」とのこと。

また、外部ディスプレイへの出力は120Hz+Adaptive Syncに対応。次期Studio Displayなどの高リフレッシュモニタと組み合わせても滑らかに動作します。筐体内部の熱設計も改良され、長時間の作業でも安定しています。

 

 

市場・日本の視点:公式価格は11インチ168,800円から

日本のApple公式サイトによると、11インチモデルは168,800円から、13インチモデルは218,800円から。見た目以上のアップデートを考えると、かなり頑張った価格設定です。

Appleはこの価格で、「AIを特別な機能ではなく、誰もが使う標準装備」に位置づけようとしています。発売日は10月22日(水)。MacやVision Proとの連携も進化しており、クリエイティブ作業の中心デバイスとしてさらに存在感を増しそうです。

まとめ:AIが“いつもの相棒”になるiPadへ

ひとことで言うと──M5 iPad Proは、AI・通信・充電の全部を底上げした「静かに便利になったiPad」です。数字の派手さよりも、使ってみると分かる快適さが光ります。

Appleが目指すのは、“AIを感じさせない自然さ”。その第一歩として、このM5 iPad Proは確実に完成度を上げてきました。

ではまた!

 

 

Source: 9to5Mac, Appleosophy, The Mac Observer, Apple Newsroom