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Apple、iOS 26.2ベータ版でカスタマイズ可能な電源ボタンコントロールをテスト

iPhoneの画面に表示されたサイレントモード切り替え画面。オレンジ色のミュートアイコンが点灯し、アクションボタン操作によるモード変更を示している。

✅この記事では、「iOS 26.2のコードから“電源(サイド)ボタンのカスタマイズ”準備が見つかった」という話題を整理します。いまは動かない隠し設定の段階ですが、将来の一般公開に向けた布石とも読めますよね。

どうも、となりです。

iOS 26.2の最初のベータから、電源(サイド)ボタンの挙動をカスタマイズするための記述が見つかった、と報じられています。現在の長押し=Siri、ダブルクリック=Walletという“固定ルート”に対し、将来的に「起動するアプリを選べる」方向の検討が進んでいる、というわけです。Actionボタンのような多機能ショートカットではなく、まずは「どのアプリを開くか」に焦点を当てた実装の準備が読み取れます。

要点まとめ

  • 発端:iOS 26.2 beta 1の内部コードに、サイドボタンの挙動を選べる準備が見つかった。
  • 現状:ベータ1ではまだ機能しない。将来のテスト/解放に向けた布石の段階。
  • 範囲感:Actionボタン並みの細かなショートカットではなく、起動アプリの選択に絞られた設計が示唆。
  • 文脈:EUのDMA対応や日本の規制整備など、“選択肢を広げる”流れに沿った動きと考えられる。
  • 時期:一般公開は不明。テストの結果次第で見送りの可能性も残る。

なにが変わる?(想定される体験)

現在は「長押し=Siri」「ダブルクリック=Wallet」が固定です。コードが示す方向性どおりに進めば、たとえば長押しで別アプリを開くダブルクリックで任意のアプリを起動といった基本の入れ替えが可能になるイメージです。Actionボタンのようにモード切替やショートカット連携まで広げるのではなく、まずは“入口の指定”に限定して安全に試す段取りに見えます。

背景:規制対応と“選べる設計”の流れ

欧州では、デフォルトアプリや支払い手段の選択肢を広げる取り組みが続いてきました。日本でもiOS 26.2で代替アプリ配布の現実化が進むなど、OS全体として「選び方の自由」を広げる方向へ動いています。周辺の変化として、たとえばAltStoreの正式展開の準備が進んでいることも、同じ地平の話ですよね。ボタン操作の“入口”についても、固定から選択へと舵を切ることは自然な延長線にあります。

 

 

どこまで自由にできる?Appleが設ける安全ライン

  • 機能の幅:初期はアプリ起動の割り当てに限定される可能性が高いです。支払いなど高リスク操作の直結は避けるはず。
  • 誤操作対策:長押し・ダブルクリックといった既存ジェスチャの紛らわしさを避けるため、確認やガイドを挟む設計が考えられます。
  • 地域差:EUや日本など、地域の要件に沿った段階解放になる可能性があります。

注目したいポイント

ボタンの“入口”をユーザーに委ねる動きは、OS全体の流れと噛み合っています。いきなりActionボタン級の自由度を渡さず、「まずは起動アプリの選択から」とするのはAppleらしい慎重さです。SiriやWalletといった既定の動線が強いだけに、重ねて使う人と入れ替える人が混在します。最初は狭めの範囲で公開し、運用と受け止めを観察しながら広げていく——そんなロードマップがいちばん現実的に感じられます。

ひとこと:入口を選べると、日常のリズムが変わる

よく触る“物理の入口”が自分のやり方に合うだけで、端末との距離は少し近くなります。大がかりな新機能ではないけれど、毎日の手触りにそっと影響するタイプの改善なんです。こういう積み重ねが、あとから振り返ると大きな差につながっていたりしますよね。

Redditの反応まとめ

  • 「なんでダブルプレスのアクションがないの?」という素朴な疑問が多数。
  • 「そんなのA20 Proチップが必要だからさ(皮肉)」とジョークを飛ばすコメントも。
  • 「Appleがやればファンは擁護するだろう」との皮肉混じりの声も目立つ。
  • 実際に使ってみたユーザーからは、「ロック状態では動かない」「睡眠状態の挙動が不安定」など具体的な検証が共有されている。
  • 「Ambient Light Sensorを覆ってると反応しない」という実験報告もあり、原因分析が進んでいる。
  • 「アクションボタンは1つの操作しか登録できないのが不満」「ダブルタップ・ロングプレスなどに別機能を割り当てたい」との要望が圧倒的。
  • 一方で、「ショートカットを使えば30通り以上の動作が作れる」と主張するユーザーも登場し、議論が白熱。
  • 「純正で複数入力に対応していないのが問題」という意見が大勢を占めた。
  • 最後は「Appleはまず長年のバグを直せ」という締めのコメントが高評価を得ていた。

海外でも「もっと自由にボタンを使いたい」という意見が強く、Appleの操作設計への関心と不満が入り混じっている印象です。

まとめ:サイドボタンも“選ぶ時代”へ

  • iOS 26.2のコードからサイドボタンの挙動選択の準備が見つかった。
  • 当面は起動アプリの指定に限定される見込み。安全性と誤操作の配慮が前提。
  • EU・日本の流れと同調し、“固定から選択へ”という設計思想が広がっていく可能性。

ではまた!

【追記】
日本向けのiOS 26.2では、サイドボタン長押しで呼び出す「ボイスアシスタントを切り替える」準備も別の解析で見つかっています。Siri以外を選べる設計が想定されていて、サイドボタンまわりの“選べる自由”がさらに広がる流れが見えてきました。
くわしくは iOS 26.2の日本向けサイドボタン仕様まとめ に整理しています。

 

 

Source: Macworld