
✅この記事では、「iOS 26.2で日本でも“代替アプリストア”が利用できるようになる見通し」を整理します。12月の正式リリースを前に、規制の背景と仕組み、そして日本のiPhoneユーザーにとっての意味をまとめました。
- 要点まとめ
- なぜ「iOS 26.2」で日本対応なのか
- EUとのちがい:日本版は“現実的な着地”
- ユーザーにとってのメリットと注意点
- 開発者・事業者の視点:変わる“配布のかたち”
- 自由と安心のバランス
- ひとこと:選べることは力、選び方は教養
- Redditの反応まとめ
- まとめ:12月、日本のiPhoneに“もうひとつの入口”
どうも、となりです。
日本時間の2025年11月5日、開発者向けに配信されたiOS 26.2 betaで、ついに日本のiPhoneでもAltStore PALやEpic Gamesといった代替アプリマーケットがインストールできるようになりました。いよいよ、App Store以外の“もう一つの入口”が現実になりつつあります。
iOS 26.2 Beta 1で代替アプリストアが日本でも利用可能になってる!!!!!!
— Tzzlala (@Tzzlala) November 4, 2025
AltStore PALとかEpic Games Store使える! pic.twitter.com/292ncTZrKJ
この動きの背景には、2024年6月に成立した新しい法律と、2025年12月18日に施行される公正取引委員会(JFTC)のガイドラインがあります。EUで先行したDMA対応に続いて、日本でも「App Store以外からアプリを入れる自由」が広がる流れになっているんです。
また、AltStoreの開発チームはすでに日本での正式展開を進めており、今回のiOS 26.2対応はその延長線上にあると見られています。
要点まとめ
- 対象OS:iOS 26.2(開発者向けベータで挙動が確認)。
- 対象地域:日本(正式公開は2025年12月中旬の見込み)。
- できること:代替アプリマーケットを導入し、そこからアプリをインストールできる。
- 背景:2024年の関連法成立と、2025年8月に発表されたJFTCのMobile Software Competition Actガイドライン。
- 制限:アプリの年齢区分や決済方法など、一部の仕様は地域やアプリによって制限が残る可能性。
なぜ「iOS 26.2」で日本対応なのか
日本では、スマホOSやアプリ流通の競争を促すための法律が2024年6月に成立しました。これに合わせて、公取委は2025年8月にガイドラインを発表し、12月18日から施行されます。Appleはこのスケジュールに沿う形で、iOS 26.2(12月上旬〜中旬リリース予定)に日本向けの変更を組み込むと見られています。
補足:報道では、今回の制度は「アプリストア解禁」にとどまらず、代替決済の選択、自社サービスの優遇禁止、そしてOS機能やハードウェア機能(スピーカー/マイク/位置情報/生体認証など)への公平なアクセスといった項目も含むと解説されています。つまり、日本の枠組みは配布・決済・アクセス権までをセットで整える方向で、iOS 26.2の変更はその第一歩という位置づけです。
EUとのちがい:日本版は“現実的な着地”
EUではすでにiOS 17.4から代替アプリ市場が使えるようになっています。日本でも似た形で広がりますが、安全性・審査・支払いの仕組みについては、地域ごとの独自ルールが加わるようです。たとえば決済の透明性やアプリの年齢区分など、日本の法制度に合わせた対応が求められると見られます。
ユーザーにとってのメリットと注意点
メリット
- アプリの選択肢が広がる:特定の開発者コミュニティや独自アプリを手に入れやすくなる。
- 価格や決済方法の多様化:手数料や支払いの仕組みが変わり、柔軟な選択ができる。
注意点
- 安全性の確認:配布元の審査体制やレビューの質をしっかり見極めたい。
- 課金・返金ルール:App Storeと異なる運用になる可能性があるため注意。
- 職場・学校の端末:企業や教育機関の管理下では、代替マーケットが制限されることも。
開発者・事業者の視点:変わる“配布のかたち”
- 配布戦略:App Store専用から「App Store+代替マーケット」の併用モデルへ。
- 決済設計:第三者決済に対応するには、不正防止や返金対応の仕組み作りが重要。
- 審査ポリシー:それぞれのマーケットが持つコンテンツ規約の差を理解し、慎重に対応する必要がありそうです。
自由と安心のバランス
選択肢が増えるのは間違いなく嬉しいことです。でも同時に、安心して使える仕組みも欠かせません。Appleが提供する署名の検証や安全な実行環境、そして各マーケット側の審査運用。その両輪が噛み合ってこそ、ユーザーは“自由に選べる安心”を手にできます。
ひとこと:選べることは力、選び方は教養
入口が増えることで、ユーザーは自分らしい使い方を見つけやすくなります。いっぽうで、どの入口から入るかを選ぶ“判断力”も問われるようになります。日本のiPhoneが迎えるこの変化は、「選べる自由」と「安心して選べる仕組み」の両立を試す第一歩になりそうです。
Redditの反応まとめ
- 「今回はソニーの“逆襲”になるかも」──Apple対Epicの流れが、将来的にPS5などのコンソールにも“開放(代替ストア)”を迫る前例になるのではという見方。
- 一方で「コンソールはgeneral computing device(汎用計算機)ではなく専用機」という指摘も多く、スマホと同列で語るのは無理があるという反論。
- 「PS5にSteam/GOG/Xboxストアが来たら人気になる」派 VS 「ソニーはストア手数料が柱なので開放は現実的でない」派で意見が割れる。
- 昔のカートリッジ時代や3DOの例を挙げ、「ハードは薄利(ときに赤字)で、ソフト収益で回収するモデル」が長く続いてきたと解説するコメント。
- 過去に「PS Nowをモバイルで」構想していたとされる資料への言及。Apple Arcade構想と同時期で、当時のApple側の方針(ストリーミング/外部決済の制限)が障壁だったとの見立て。
- 「スマホ規制は生活必需性や影響度が大きいから。コンソールは優先度が低い」という現実論。重要度が異なるため規制の線引きも変わるという意見。
- 「機能を絞っているのは任意で、コンソールも実質PCに近づけられる。だからクローズドは恣意的」という“ロックイン”批判も根強い。
- 各国の法整備に期待する声(「カナダや米国でも進めてほしい」)。一方で、現時点で法改正の動きは限定的という冷静な指摘も。
総評:「スマホ開放」の前例がコンソールにも波及するのかで賛否が分かれています。ビジネスモデル(ハード薄利・ソフトで回収)と“汎用機 vs 専用機”という制度上の区分が、議論の分水嶺になっている印象です。
まとめ:12月、日本のiPhoneに“もうひとつの入口”
- iOS 26.2の正式公開(12月上旬〜中旬予定)で、日本でも代替アプリマーケットが利用可能に。
- 2024年の法改正と2025年12月18日の施行が転換点。
- 最初の段階では一部制限も残る見込みですが、アプリの自由度は確実に広がりそうです。
ではまた!
Source: MacRumors, 9to5Mac, AppleInsider, JFTC, MJ Tsai