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iOS 26.2は“磨き仕上げ”のアップデートに 12月登場の新機能8つを整理

iOS 26.2のアイコンを拡大したイメージ。淡いブルーとグリーンのグラデーション背景に、数字『26.2』が透過で浮かび上がっている

✅この記事では、12月に正式リリース予定の「iOS 26.2」で追加される新機能を整理します。MacRumorsのJoe Rossignol氏によるまとめをもとに、注目の8項目を“わかりやすく”紹介します。

どうも、となりです。

iOS 26.2の開発者向けベータ版が配信されてから1週間(→iOS 26.2 開発者向けベータ配信開始)。Appleはすでに12月の正式配信を予告しており、アップデート内容がほぼ見えてきました。今回の26.2は、派手なAI機能ではなく“使い心地の底上げ”にフォーカスした内容なんです。

つまり、安定化を重視した26.1(→iOS 26.1 正式版まとめ)の延長線上にある「磨き上げ版」といえそうです。

1. ロック画面に「Liquid Glassスライダー」

iPhoneのロック画面に表示された時計。左はLiquid Glassエフェクトが濃く、右は透明度を高めた表示。iOS 26.2で導入されるスライダー調整機能の比較を示している。

ロック画面の時計部分に新しいLiquid Glassスライダーが追加され、透明度(フロスト感)を自由に調整できるようになります。26.1で追加された「Clear/Tinted」テーマの発展形で、背景との馴染み方を好みに合わせて微調整できるのがポイントです。

2. Apple Musicの「オフライン歌詞表示」

iPhoneでApple Musicを再生している画面。楽曲『Dance in the Darkness』の歌詞がリアルタイムで表示され、オフラインでも閲覧できる新しい歌詞機能を示している。

Apple Musicでは、オフラインでも歌詞を閲覧できるようになります。通信環境がない場所でも再生中の曲と同期した歌詞が見られるため、旅行中や機内でも快適に使えそうです。地味ですが、ユーザー体験を底から支える改良です。

3. 睡眠スコアの範囲が再定義

Apple WatchとiPhoneの画面に表示されたスリープスコア。84点で“High(良好)”と示され、睡眠時間や中断回数などの詳細データが確認できる。

ヘルスケアアプリとWatchの睡眠分析では、スコア判定の基準が見直されます。
・「非常に低い」:0〜40(従来0〜29)
・「低い」:41〜60(従来30〜49)
・「普通」:61〜80(従来50〜69)
・「高い」:81〜95(従来70〜89)
・「非常に高い」:96〜100(従来90〜100)

単に点数を変えたのではなく、「就寝時間の一貫性」「夜間の覚醒頻度」といった要素の重みづけが見直されているとのことです。

 

 

4. リマインダーに「アラーム機能」追加

iPhoneの画面に表示されたリマインダーアプリの新機能。左は“Feed the cat(猫にエサをあげる)”というアラーム画面、右は通知センターに同じリマインダーが表示され、スヌーズや再設定が可能になっている。

リマインダーアプリで「緊急(Urgent)」をオンにすると、指定時間にアラームが鳴るようになります。通知だけでなく音でリマインドしてくれるため、ToDoアプリ的な使い方がしやすくなります。

5. Apple Podcastsが進化

iPhoneの画面に表示されたApple Podcastsアプリ。左は番組の再生画面、右は自動生成されたチャプター一覧が表示されており、エピソード内の各セクションを直接選択できる。

Podcastアプリでは、自動チャプター生成・時間リンク表示・関連番組の参照といった新機能が加わります。再生中に「この番組が話題にした別の番組」をその場でチェックできるなど、聞く体験がよりシームレスに。

6. Apple Newsに「Following」タブ

iPhoneの画面に表示されたApple Newsアプリ。上部に日付とジャンルタブ(スポーツ、パズル、政治、ビジネス、フード)が並び、下部には“Following”タブなど新しいナビゲーションが追加されている。

Apple NewsではUIが刷新され、新しく「Following」タブが追加されます。興味のあるトピックをまとめて追えるほか、スポーツやビジネスなどテーマ別のショートカットも設けられ、整理された構成になっています。

 

 

7. 通知時に「画面点滅フラッシュ」対応

iPhoneの設定画面で“Flash for Alerts”の項目を表示。LEDフラッシュ、画面フラッシュ、両方を選択できる新しいオプションが追加されている。

これまでLEDライトのみ対応だった通知フラッシュに、画面フラッシュが追加されます。アクセシビリティ設定の「オーディオとビジュアル」からLED・画面・両方のいずれかを選択可能です。音が出せない環境でも気づきやすくなります。

8. EUで「AirPodsライブ翻訳」が利用可能に

AirPods Proが2つ並び、その周囲に“Hello”“Bonjour”“Hola”“Danke”など多言語の挨拶が浮かんでいる。AirPodsのライブ翻訳機能を象徴するイメージ。

最後に、AirPods Pro 3/Pro 2/AirPods 4(ANC搭載モデル)向けのライブ翻訳機能がEU地域でも解禁されます。会話相手が別の言語を話していても、Siriがリアルタイムで翻訳し耳元に伝えてくれる仕組みです。

これはiOS 26で米国など一部地域に先行実装されていた機能ですが、EU向けにはデジタル市場法(DMA)に準拠するための調整に時間を要していたそうです。翻訳言語には日本語・英語・フランス語・ドイツ語などが含まれます。

ひとこと:目立たないけど“便利が積み上がる”アップデート

AIやApple Intelligenceのような派手さはありませんが、日常的に「助かる」要素がしっかり詰まっています。特にリマインダーのアラームやApple Musicのオフライン歌詞など、“小さな不便の解消”が続いているのが印象的です。

こうした細やかな改善が積み重なってこそ、iOS全体の完成度が上がっていく――26.2はまさにその“つなぎの一手”だと思うんです。

まとめ:26.2は“磨き仕上げ”のアップデート

iOS 26.2は、派手さよりも実用性を追求したアップデートです。ロック画面のLiquid Glass調整やオフライン歌詞など、日々触れるUIに気配りが加わりました。年末前の安定化ラウンドとしても期待できそうです。

ではまた!

 

 

Source: MacRumors, Bloomberg, 9to5Mac, Apple Newsroom