
✅この記事では、Appleがまもなく発表するとみられる第2世代HomePod miniについて整理します。9to5MacとBloombergの報道をもとに、搭載チップ・通信性能・音響設計の進化をわかりやすくまとめました。
- 第2世代HomePod miniの主な特徴
- Wi-Fi 6EとUWBでつながりが一新
- カラー刷新と新しい音の方向性
- Apple Intelligenceは非対応、でも“つなぐ”役割は強化
- ひとこと:静かなアップデートほど大きい
- まとめ:HomePod miniが“再び家の中心”へ
どうも、となりです。
この秋、Appleの“静かな主役”が戻ってきそうです。Apple WatchやiPhoneの陰に隠れがちですが、HomePod miniはAppleのスマートホーム戦略の要なんですよね。11月に入って量販店が在庫を一斉に絞り始めたことで、「そろそろ新モデルが来る」との見方が一気に強まりました。
初代モデルが登場したのは2020年。あれから5年。ようやく中身が現代仕様にアップデートされるタイミングが来たようです。
第2世代HomePod miniの主な特徴
報道によると、新しいHomePod miniはApple Watch Series 9と同じS9チップ(またはその派生のS10チップ)を搭載し、大幅に処理能力が向上する見込みです。
現行のS5チップ(2019年のApple Watch Series 5相当)はA12 Bionicベースでしたが、S9/S10はA13ベース。CPU・GPUともにパフォーマンスが上がり、Neural Engineも強化されています。
この進化によって、Siri応答や音場補正のレスポンスがより滑らかになると見られます。Appleが“計算で音を作る”というコンセプトを本格的に活かせる土台が整うわけです。
Wi-Fi 6EとUWBでつながりが一新
さらに、BloombergのMark Gurman氏によれば、新モデルにはApple設計のN1チップが搭載され、Wi-Fi 6E(6GHz帯対応)とBluetoothの性能が大きく向上するとのことです。
これはApple TV 4K(2025年モデル)と同じ方向性で、スマートホーム機器の遅延を最小限に抑える狙いがあります。
また、iPhone 15シリーズから採用された第2世代Ultra Wideband(UWB)チップも搭載される見込み。これにより、デバイスの位置関係を数センチ単位で把握し、音の受け渡し(Handoff)や空間認識がより自然になるそうです。
カラー刷新と新しい音の方向性
デザインは従来の球体を継承しつつ、上部のSiriインジケータがやや大きくなると予想されています。カラーバリエーションも見直され、テスト中のレッドモデルが追加される可能性があるとのこと。現行の「ブルー・イエロー・ミッドナイト・オレンジ・ホワイト」から刷新されるかもしれません。
音響面では、Appleが2023年に再登場させた第2世代HomePodと同様、コンピュテーショナル・オーディオのアルゴリズムが最新化される見通しです。低音の厚みよりも「空間の一体感」を重視する傾向になりそうです。
Apple Intelligenceは非対応、でも“つなぐ”役割は強化
Gurman氏によれば、このHomePod miniはApple Intelligenceには対応しない見込みです。つまり、Siriの生成AI統合はまだ先ということ。それでも、「家庭内ハブ」としての役割はむしろ強化されています。Wi-Fi 6E・UWB・N1チップによって、デバイス同士の反応速度や通信精度が一気に上がるんです。
AppleはこのHomePod miniを「新しいスマートホーム基盤の中心」に据える方針とされ、Apple TVやHomeアプリとの連携強化が進むとみられます。
ひとこと:静かなアップデートほど大きい
派手なデザイン変更はなくても、内側の進化はかなり大きいです。とくに通信とチップ性能が上がることで、これまでの“少し遅いSiri”や“たまに切れる接続”といった弱点が解消されるかもしれません。
Appleの家電系製品は「新しさよりも安定性」で信頼を積み重ねるタイプ。だからこそ、この静かなアップデートが次のステップをつくる――そんな予感がします。
まとめ:HomePod miniが“再び家の中心”へ
在庫整理と同時に、新型の影が見え始めたHomePod mini。S9チップやUWB対応によって、スマートスピーカーとしての完成度は一段上がりそうです。Appleが描く「家の中のApple体験」の中心に、再びこの小さな球体が戻ってくる日も近いかもしれません。
ではまた!
Source: 9to5Mac, MacRumors, Bloomberg