
✅この記事では、iOS/iPadOS/watchOS/tvOS/visionOSの「26.2」開発者向けベータ版(Beta 1)が一斉配信された流れを整理します。Appleは年末前の安定化ラウンドに入り、全プラットフォームで同時に“静かな整備”を進めています。
- 要点まとめ
- iOS 26.2:Sleep Score再設計とLiquid Glass調整
- iPadOS 26.2:Slide Over復活の続報と安定化
- macOS Tahoe 26.2:遅れて合流、ビルド「25C5031i」
- watchOS・tvOS・visionOS 26.2:年末前の「静かな整備」
- Appleの年末パターン:安定化と信頼性の確保
- ひとこと:派手さよりも“信頼感の仕上げ”
- まとめ:全OSが一斉に動き出す“冬支度”
どうも、となりです。
2025年11月6日(日本時間)、AppleはiOS 26.2・iPadOS 26.2・watchOS 26.2・tvOS 26.2・visionOS 26.2といった次期アップデート群のDeveloper Beta 1を配信しました。前日にiOS/iPadOS 26.1が一般公開されたばかりで、まさに年末恒例の“次フェーズ”に入った形です。さらに翌日には、先行して見送られていたmacOS Tahoe 26.2の開発者向けβ1も登場し、主要OSがそろって26.2サイクルへ移行しました。
要点まとめ
- 配信日時(日本時間): iOS/iPadOS/watchOS/tvOS/visionOS は2025年11月6日、macOSは11月7日
- 配信対象: 各OS 26.2 Developer Beta 1(開発者向け)
- 入手方法: Apple Developer登録の上、「設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート」から取得(Macは「システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → Betaアップデート」)
- 目線: 年末休暇前の安定化を目的としたバグ修正・使い勝手の磨き込みが中心
- 年内リリース見通し: 各OSとも2025年12月中旬に正式版公開の可能性
iOS 26.2:Sleep Score再設計とLiquid Glass調整
iOS 26.2のベータでは、まず注目されているのがSleep Score(睡眠スコア)機能の再設計です。watchOS 26.2との連携で、評価レンジとラベル名称が刷新されました。これまでの「Excellent」は「Very High」に変更され、各スコア範囲も次のように調整されています。
- Very Low:0〜40(従来は0〜29)
- Low:41〜60(従来は30〜49)
- OK:61〜80(従来は50〜69)
- High:81〜95(従来は70〜89)
- Very High:96〜100(従来は90〜100)
スコアは「睡眠時間(50点)」「就寝時間(30点)」「中断回数(20点)」の3要素から算出。Healthアプリ上でApple Watchとあわせて確認できます。
ロック画面では、Liquid Glassスライダーで時計表示の透明度を細かく調整可能に。Solidトグルでガラス効果を無効化し、従来の不透明なデザインに戻すこともできます。
その他の主要な新機能
- Passwords: 「保存を除外するWebサイト」の管理項目が追加。
- AirPods Live Translation: EU圏で正式対応。
- Freeform: ボードに表(テーブル)を挿入可能に。
- Reminders: 「緊急(Urgent)」設定でリマインダー用アラームを自動生成。
- Podcasts: 自動チャプター生成、言及ポッドキャストへのリンク、エピソード外部リンク整備。
- AirDrop: PIN認証ベースの共有時間延長(最大30日)を示す挙動が検証中(現時点では未実装)。
- Apple News: クイックカテゴリと「Following」タブの新設。
- Flash for Alerts: 画面フラッシュを選択可能(LEDと併用可)。
- Enhanced Safety Alerts: 地震・脅威・緊急警報の制御項目を追加。
iPadOS 26.2:Slide Over復活の続報と安定化
iPadOS 26.2は、26.1で復活したSlide OverやApple Intelligenceの多言語対応を基盤に、UIの滑らかさや挙動の安定化が中心です。大きな目玉は限定的ですが、日常の操作感を整える調整が続いています。
macOS Tahoe 26.2:遅れて合流、ビルド「25C5031i」
先行する他OSから遅れて、macOSもDeveloper Beta 1が提供開始されました(日本時間2025年11月7日)。ビルド番号は25C5031i。入手は「システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → Betaアップデート → macOS Developer Tahoe Beta」を選択します(開発者アカウント必須)。
機能面では、iOS 26.2で見られたリマインダーのアラーム、Podcastsの強化、Newsのデザイン更新などの方向性がmacOSでも一部反映される見込みです。開発者・メディアの第一報では、AI基盤の調整やImage Playgroundの拡張、モデル連携(MCP)の取り組み継続が示唆されています。
watchOS・tvOS・visionOS 26.2:年末前の「静かな整備」
今回のベータ群には、watchOS・tvOS・visionOSも含まれています。ホリデー前に正式リリースをそろえる必要があるため、派手な新機能よりも安定化や内部最適化の色合いが強めです。
Appleの年末パターン:安定化と信頼性の確保
Appleは例年、11〜12月にかけて“x.2系”で品質面を締めくくります。26.1で導入された機能群(Liquid GlassやAI多言語化、Slide Over復活など)を磨き上げ、年末へ向けて全デバイスの挙動をそろえる段階に入りました。
ひとこと:派手さよりも“信頼感の仕上げ”
今回の26.2ベータ群は、サプライズこそ少ないものの、毎日の使いやすさを底上げする調整が着実に積み上がっています。数字や見映えより、手触りの安定へ。こういう静かな進化が、次の大きな変化の地ならしになるというわけです。
まとめ:全OSが一斉に動き出す“冬支度”
iOS/iPadOS/watchOS/tvOS/visionOSが11月6日(JST)、macOSが11月7日(JST)にそれぞれ26.2の開発者向けβへ合流しました。年末の安定化と品質向上を目的とした短期集中フェーズです。機能追加より信頼性、話題性より日常の快適さ──この方向性で年内の完成度を整えていく動きが見えてきます。
ではまた!
Source: 9to5Mac, MacRumors, AppleInsider