
✅この記事では、2027年の20周年iPhoneで噂される「ソリッドステートボタン」について整理します。
- 要点まとめ:Project Bongoが三度目に浮上した
- ソリッドステートボタンとは何か
- 3回目のProject Bongo
- 曲面ガラスの筐体と、ボタン穴の関係
- 電源が切れていても押せる、という設計
- 海外の反応:便利さより、押せなくなる場面の話
- ひとこと:3回目という数字のほうが気になる
- まとめ:押せなくなる場面が先に潰されている
どうも、となりです。
iPhoneの側面から、押し込めるボタンが消えるかもしれない。この話はもう3回目です。iPhone 15 Proで来ると言われ、16 Proへ持ち越され、そのまま棚上げになりました。それが2027年の20周年モデルでまた浮上しています。
今回わりと気になったのは、噂の中身が「載る/載らない」から一段進んで、電源が切れているときにどうするかまで具体的になってきたところです。押し込めないボタンで困る場面を、作る側もちゃんと想像している気配があります。
要点まとめ:Project Bongoが三度目に浮上した
- 2027年の20周年iPhoneで、サイドボタン、音量ボタン、アクションボタン、カメラコントロールを物理的に動かないハプティックボタンへ置き換える案が噂されています
- 社内の呼び名はProject Bongo。2023年のiPhone 15 Pro向けに準備され土壇場で中止、16 Proでも見送られた計画の再始動とされます
- Weiboのリーカー Instant Digital は、この設計が機能検証を終えたと主張しています。ただし現時点でこれを裏づける他の情報源は出ていません
- 手袋をした手、濡れた手、極端な温度、ケースを付けた状態でのテストを通過したと伝えられています
- 超低消費電力のマイクロプロセッサを持たせ、本体の電源が落ちていても電池が切れていても押せるようにするとされています
- 穴を開けずに済むので、四辺を曲面ガラスで包むという筐体の噂とは素直に噛み合います
ソリッドステートボタンとは何か
ソリッドステートは「固体式」という意味で、内部に機械的な動く部分を持たない構造のことです。
いちばん近い体験は、iPhone 7以降のホームボタンとMacBookのトラックパッドです。どちらも実際にはまったく沈みません。感圧センサーが指の押し込みを検知し、Taptic Engineが「カチッ」という振動を返すことで、押した感触を作っています。指はへこんだと感じているのに、部品は動いていない。体感を再現しているだけで、物理的な機構は無いわけです。
可動部がゼロになると、まず摩耗が減ります。ボタンのへたりや効きの悪さは、押し込む機構がある以上どうしても出るものなので、そこが構造的に消えます。もうひとつ、筐体に穴を開けずに済むのでホコリや水の入り口が減ります。今回の噂で言われているのも、この2点が中心です。
加えて、押し方の強さを読み分けられるようになるとされています。軽く押したときと強く押したときで別の機能を呼ぶ、といった使い分けです。物理ボタンでも長押しはできますが、力加減で分けるのは押し込み式では作りにくい部分でした。
3回目のProject Bongo
この計画には前史があります。2022年ごろ、2023年のiPhone 15 Proにソリッドステートボタンが載るという報道が複数出ました。社内の呼び名がProject Bongoです。ところが土壇場で中止になり、次はiPhone 16 Proへ、そこでも見送られて無期限の棚上げになりました。
2026年に入ってから、Weiboのリーカー Instant Digital が、この計画がiPhoneだけでなくiPadやApple Watchを含めた製品ライン全体で動いていると主張し、10月には20周年モデルで初採用されるという話になりました。設計は機能検証を終えたとも言っています。
ここは温度を分けておきたいところです。機能検証が済んだという話は、今のところこのリーカー1人から出ているだけで、他の情報源からの裏づけはまだありません。過去に2回、量産直前まで進んで消えた計画でもあります。「今度は本当らしい」と言えるだけの材料は、まだそろっていません。
曲面ガラスの筐体と、ボタン穴の関係
それでも今回の噂が前の2回と違って見えるのは、筐体側の話と噛み合っているからです。
20周年モデルは、背面までガラスに戻し、四辺を曲面ガラスで包む方向で噂されています。継ぎ目のない一枚のガラスに近づけたいという狙いなので、そこへ機械式のボタンを置くと、押し込むための隙間を必ず開けることになります。継ぎ目のない外観を狙う設計にとって、物理ボタンの穴は正面からぶつかる邪魔ものです。デザインの都合がボタンの都合を追い越した、という順番に見えます。
2026年5月には、ハプティックボタンを曲面の縁へ溶け込ませる案も伝えられました。画面が側面まで回り込むなら、その端の一部を状況に応じてボタンとして扱う、という発想も出てきます。筐体まわりの噂はGlasswingという内部コードネームのほうで整理しているので、そちらと合わせて読んでもらうと形が見えます。
ただ、この筋の話がどれも同じ確からしさで並んでいるわけではありません。デザインの噂を固い順に三段へ分けた確度別の整理では、ボタンの話は真ん中の「割れている」に置いています。テストの中身までは出ているけれど、採用が決まった話ではないからです。
電源が切れていても押せる、という設計
押し込めないボタンで真っ先に心配になるのが、電源が落ちているときです。反応しないなら、そもそも電源を入れられません。
ここは噂の側も答えを用意していて、超低消費電力のマイクロプロセッサをボタンに持たせ、本体の電源が切れていても電池が切れていても動くようにするとされています。フリーズしたときの強制再起動も、同じ理屈で押せることになります。2026年7月時点でまとめられた情報では、手袋をした手、濡れた手、極端な温度、ケースを付けた状態でのテストも通過したと伝えられました。
Instant Digital はもう一段先の話もしていて、背面パネルやフレーム自体を振動させて音を出し、押したときの「カチッ」という音まで作る仕組みを検討しているのではないか、と推測しています。ここは本人の推測として書かれているので、テストの話とは分けて読みたいところです。
触覚を作る技術そのものは、Appleが10年近く磨いてきた領域です。それでも過去2回は出せませんでした。難しいのは振動を返すことではなく、見ずに手探りで位置が分かり、意図しない接触では反応しないという、地味なほうの精度なのだと思います。
海外の反応:便利さより、押せなくなる場面の話
曲面の縁へハプティックボタンを溶け込ませる案が伝えられたときの声を、複数の場所から拾いました。歓迎より、具体的に困る場面を挙げる書き込みが目立ちます。
No using your phone with gloves, or when it's cold outside, or with dirty hands.
手袋をしていたら使えない。外が寒いときも、手が汚れているときもだ。
まっ先に出た心配。報じられているテスト項目が手袋と濡れた手と極端な温度なのは、たぶんここが誰でも思いつく弱点だからです。テストを通ったという話が本当なら、この不安には先に手が打たれていることになります。
This could be a nightmare if your phone is frozen and you need to hard reset it…
端末がフリーズして強制再起動が必要になったとき、これは悪夢になりかねない。
固まったときにどうするか。普段は起きないけれど、起きたときに他の手段がない場面です。超低消費電力のプロセッサを別に持たせるという設計は、まさにここへの答えとして読めます。
To be fair, if the button controller is separate from the main board as it appears, the phone may as well be oblivious that the buttons aren't mechanical
公平に言えば、ボタンのコントローラが見たところ基板とは別になっているなら、本体側はボタンが機械式でないことに気づきもしないはずだ。
構造から見た反論。ボタンの処理を本体の基板から切り離してあるなら、本体が止まっていてもボタンだけは生きている、という読み方です。同じスレッドの中で心配と答えが並んでいるのが分かりやすいところでした。
Please, no. Just give me regular, tactile buttons that I can easily feel and press without needing to look at my phone. Did they learn nothing from the touch bar?
頼むからやめてくれ。画面を見なくても指で分かって押せる、普通のボタンをくれ。Touch Barから何も学ばなかったのか。
前例を持ち出す側。MacBookのTouch Barは、指で位置が分からないという理由が大きくて物理キーへ戻りました。手探りで押せるかどうかは、この話でいちばん繰り返し出てくる論点です。
The same as the haptic trackpad and haptic fingerprint reader. No real change whatsoever beyond durability and water resistance.
感圧式のトラックパッドや指紋センサーと同じだよ。耐久性と防水以外に、実質的な変化は何もない。
すでに慣れている、という見方。言われてみれば、押していないのに押した気になる部品はもう手元にいくつもあります。それが側面ボタンへ広がるだけ、と考えれば確かに新しい話ではありません。
ひとこと:3回目という数字のほうが気になる
技術そのものより、この計画が3回目だという事実のほうが引っかかります。2023年も2024年も、部品の話まで出てから消えました。今回もまだ、機能検証を終えたという主張がリーカー1人から出ているだけです。
面白いのは、これまでの2回が「ボタンをよくするため」の計画だったのに対して、今回は筐体をガラスの塊にしたいという別の目的の巻き添えで戻ってきていることです。単体では見送られ続けた技術が、他の設計の都合に押されて必要になる。こういう順番で製品に入る機能は、案外そのまま出てくるものだと思っています。
まとめ:押せなくなる場面が先に潰されている
20周年iPhoneでは、サイド、音量、アクション、カメラコントロールのボタンがすべて押し込めなくなる可能性があります。可動部が消えるぶん摩耗と水の入り口が減り、四辺を曲面ガラスで包む筐体とも噛み合います。
今出ている情報でいちばん具体的なのは、手袋、濡れた手、極端な温度、ケース越し、そして電源が落ちているときという、押せなくなると困る場面が先に潰されているところです。ボタンの快適さより、ボタンが効かない瞬間をどう消すかが設計の中心になっている。過去2回で足りなかったのはたぶんそこで、今回そこから話が出てきているのは、前の2回とは違う手応えがあります。
20周年モデルの全体像は時期と中身の整理にまとめてあります。
ではまた!
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