
✅ この記事では、iPhone 17 Pro MaxにM.2 SSDクーラーを装着して冷却性能を大幅に改善したユーザー事例を紹介し、熱対策の仕組みや数値の意味、日本ユーザーにとっての示唆までを整理します。
どうも、となりです。
「スマホにSSD用のヒートシンクを貼り付ける」という一見無茶な改造が、Redditのr/iPhoneで話題になっています。実験を行ったのはユーザーT-K-Tronix氏。結果は驚きの3DMark Steel Nomad Stress Testで約90%の安定性を維持するというものでした。通常スマホは熱でクロックが落ちやすいのですが、この工夫で“ゲーミングPC並み”に踏ん張れるようになったのです。
この記事を読むと、(1)改造の仕組みと結果/(2)iPhone 17 Proの内部設計と冷却の関係/(3)日本のユーザーにとっての意味が見えてきます。
SSDクーラーで強化された冷却システム

今回の改造は、通常PCのSSD冷却に使われる銅製ヒートパイプ+アルミフィン+小型ファンをiPhone背面に装着し、熱伝導グリスでA19 Proチップ付近の熱を逃がすという仕組み。写真を見ると、もはや「スマホに外付けクーラーを背負わせたミニPC」と言っても過言ではありません。
このDIY冷却により、3DMarkの連続負荷でも約90.5%の安定性を実現。比較として筆者が使うゲーミングノート(Ryzen 7 8845HS+RTX 4060)が98%前後ですから、タブレット級のスマホとしては驚異的な結果です。
まとめ:SSDクーラーを使っただけで、発熱に強いiPhone 17 Pro Maxがさらに安定した。
元々の冷却設計と比較してどう違う?
iPhone 17 Proシリーズは、A19 Proの高性能化に合わせて新しいベイパーチャンバー構造を採用し、発熱を効率的に逃がす仕組みを導入しました。実際、分解レポートではバッテリーやロジックボードの配置を工夫して放熱経路を確保していることがわかっています(参考:iPhone 17 Pro分解記事)。
さらに、モデムやGPU処理用のチップも発熱源。Snapdragon X80モデムの搭載が分解で確認されており(詳細記事はこちら)、高負荷時には通信+GPU+CPUの三重負担が熱を生む構造です。今回のSSDクーラー実験は、その根本的な熱問題に外部ハードで挑んだ形とも言えます。
まとめ:Appleの冷却設計は進化したが、DIY改造はさらに上の安定性を狙えた。
コミュニティの反応──「True Air」ネタから実務的ツッコミまで一気に噴出
Redditスレは、ネタ半分・技術半分の“二層構造”。上位コメントの傾向とOPの補足を含め、主要トピックごとに整理します。
1) ネーミング合戦&価格いじり
- 「AirCon Pro」「iCon Air Pro」「True Air版」などの愛称が乱立。Nick Cageを広告塔に、という飛び火も。
- 「Only $999!」「MacBook Airより薄い」といった価格・薄型ネタ、MagSafeバッテリーより薄いという皮肉も盛り上がり。
- ジョークの延長で「Only Fans(=ファン)」サブスク化や「Thermo Nuclear Pro Max」などの過激ネタも。
2) 実用寄りのアクセサリ提案
- MagSafe着脱式ヒートシンク/ファンの提案が多数。「Kickstarter行ける」「既にTEC(ペルチェ)内蔵のMagSafeクーラーもある」との紹介も。
- 動画勢からは「iPhoneケージ(Beastcage等)に組み込めば実務で使える」との具体案。OPも「強固なケージ前提が現実的」と同意。
- 「ドック化してHDMI出力+コントローラでSwitchライク運用」という“据置モード”アイデアも出る。
3) 技術的ツッコミ:どこを冷やすべきか
- 熱源位置:ベイパーチャンバーは画面側、SoCは基板サンドイッチの内側寄り。背面ガラスは熱伝導が弱く、カメラバンプ〜上部エリアの優先冷却を推す声が多数。
- 素材と構造:アルミは有利、ガラスは不利。ガラス→銅板置換や、0.5mmサーマルパッド+小型ダウンフローで風をフィンに押し込む案、全面にヒートシンクを敷き詰める案など、冷却経路の最適化提案が続出。
- 世代比較:CPU位置が上寄りになった17系では背面中央の外付けだけでは効きにくい、という指摘。旧世代(15以前)は中央右寄りで背面冷却が通りやすかったとの経験談も。
- OPの回答:カメラバンプ直下が熱源。「そこを複数ヒートパイプで拾って背面で放熱が良い」。全面冷却もテスト済みで一定効果はあるが、最終的に“熱源優先”が合理的と見解。
4) 実験の文脈と限界
- OP自身、「これは実用というより“最大負荷時の持久力検証”。プロ動画用途でケージ運用する人には意味がある」と位置づけ。
- 「純正ベイパーチャンバー自体がかなり優秀」「ベンチの90%安定は面白いが、日常でそこまで要るかは用途次第」と冷静な見方も。
- 極端案(冷蔵庫・ドライアイス・水没)や「水冷化」「AIO流用」などのネタ半分の提案も飛び交うが、安全性や結露リスクの現実面から支持は限定的。
5) ハンドリング・可搬性・安全
- 「ポケット入る?」「どう握る?」という現実的ツッコミ。「重量1kg未満なら買う」「凶器に見える」などの声も。
- 落下時・耐久性の懸念、「ケース探してきて」「ステルス性ゼロでむしろ好き」と賛否が両極化。
6) パフォーマンス・ゲーミング談義
- 「Crysis動く?」「Skyrim Modは?」「真のハンドヘルドPCだ」という定番フレーズが並ぶ一方、iPhone Air+MagSafeクーラーで十分冷えるという経験談も共有。
- OPは「4K/60fps/422 HQで5分録画+充電+AirPlay出力でもパッシブで耐えた」と実測を追加報告。
7) コスト・仕様細部
- 「いくら?」に対しOPは「M.2 SSDクーラー×5基」と回答。ファンあり/なし、TEC版の消費電力(25〜30W級)に関する実例共有も。
- 「バッテリーは冷えたがCPUは足りない」「背面ガラス側を冷やすより、バンプを直接拾え」という、効果の部位差レポートが複数。
OP総括:「True Air」ジョークに乗りつつ、“熱源(カメラバンプ直下〜画面側)をどう拾い、どこで放熱するか”がポイント。MagSafe着脱式やケージ一体型など、プロ用途の現実解に議論が収束していきました。
まとめ:ネタで始まり、最終的には“熱の取り回し設計”が議題の中心に。次の実験テーマは、カメラバンプ優先の熱取得+着脱式放熱の両立あたり。
日本のユーザーにとっての示唆
日本の高温多湿な環境では、iPhoneが熱で性能を抑える場面は珍しくありません。特に夏の屋外撮影や長時間のゲームプレイで「熱くて落ちる」経験をした人も多いはず。SSDクーラーをそのまま真似するのは現実的でないにしても、外部冷却ファン付きケースや冷却アクセサリが今後さらに注目される可能性があります。
すでにAndroid陣営では「冷却ドック」や「アクティブファン搭載ケース」が増えており、iPhone向けにもそうした市場が立ち上がるかもしれません。
まとめ:日本では外部冷却アクセサリ需要が伸びるヒントになりそう。
まとめ
iPhone 17 Pro MaxにSSDクーラーを取り付けるという大胆な改造は、冗談半分で始まったように見えて実際に効果を証明した成功例になりました。Appleの純正設計だけでも十分に安定していますが、外部冷却を加えると「ゲーミングPC並みの持久力」に近づく。これは熱問題に悩むユーザーにとって、新しい可能性を示す事例と言えるでしょう。
ではまた!
Source: Notebookcheck, Reddit r/iPhoneスレッド, 3DMark Steel Nomad公式スコアテーブル, 分解レポート各種
