
✅この記事では、「iPhone 16eとiPhone Airは“失敗”なのか?」「それでも後継機を出そうとしているのはなぜか」という2つのポイントを整理します。
アジア圏のリーカーによる情報として、「iPhone 16eの売れ行きが悪く、iPhone Airと同じく“失敗”だ」という話が出てきました。名前のインパクトもあって、ちょっと強い表現ですよね。
とはいえ同じ情報源の話として、iPhone 16eもiPhone Airも“打ち切りではなく、ちゃんと後継モデルが準備されている”ともされています。失敗といいつつ続けるこの感じ、Appleらしさもにじむところなんですよね。
- iPhone 16eとiPhone Air、“失敗”と報じられたポイント
- iPhone 16eはどんな位置づけのモデルだったのか
- iPhone Airはなぜ“売れなかった”と言われるのか
- それでも続く、iPhone 17eとiPhone Air 2の計画
- 注目したいポイント:失敗でも“やり直す”のがApple流
- ひとこと:失敗のラベルより、「階段づくり」の途中経過として見る
- まとめ:iPhone 16eとAirの“失敗”は、次の世代への宿題
どうも、となりです。
ここ数年のAppleは「Proだけじゃなく、エントリー機もちゃんと整えるぞ」というメッセージをiPhoneラインナップで出し続けてきました。iPhone 16eとiPhone Airは、その“新しい階段の一番下の段”を作るためのモデルだったはずです。
そんな2機種について「売れていない」「でも後継は出す」という話が同時に出てきたのは、単なる噂以上に、Appleのラインナップ戦略を考えるヒントになりそうなんです。
iPhone 16eとiPhone Air、“失敗”と報じられたポイント
まずは、MacRumorsがまとめた内容をベースに、今回の話の要点を整理しておきます。
- 情報源は、Weiboで活動するアジア圏のリーカー「Fixed Focus Digital」。
- このリーカーによると、iPhone 16eは売れ行きが良くなく、“低価格iPhone戦略は失敗した”と評価されている。
- 同じくエントリー寄りのiPhone Airも需要が低く、生産は今月末までに停止予定とされる。
- それでもiPhone 17eは2026年春に登場予定で、iPhone Air 2も時期をずらして発売予定とされている。
- iPhone 16eは、A18チップ・OLEDディスプレイ・C1モデム・48メガピクセルカメラなどを搭載し、$599(日本では¥99,800)の価格帯。
- 一方で、iPhone 17シリーズ全体の需要は強く、生産台数はむしろ増加傾向という話も出ている。
ざっくりまとめると、「16eとAirは想定ほど伸びていない」「でもラインナップから消すつもりはなく、むしろ次でテコ入れする」という構図ですね。
iPhone 16eはどんな位置づけのモデルだったのか
今回の話を考えるうえで、「そもそもiPhone 16eって何者だったっけ?」をおさらいしておきます。
- A18チップ搭載(無印16より一段下げた位置づけではなく、世代としては同じ)
- 有機EL(OLED)ディスプレイ搭載
- C1モデム搭載で、省電力性や接続の安定性を狙った設計
- 48メガピクセルカメラ採用で、解像感の高い写真に対応
- 価格は$599(日本では¥99,800)と、フラッグシップよりは抑えつつも“激安”ではないライン
スペックだけ見ると、いわゆる「なんちゃって廉価版」ではなく、“必要なところは押さえたコンパクトなメインストリーム”という感じのモデルです。性能的には日常利用なら十分で、企業向けの配布端末にも使いやすい構成だったはずなんですよね。
実際、FCCの資料から筐体構造や内部レイアウトが見えてきたタイミングでも、iPhone 16e専用の設計が用意されていることが話題になりました。それだけに「売れていない」という一言だけで片付けるのは、少しもったいないモデルでもあります。
iPhone Airはなぜ“売れなかった”と言われるのか
もう一方の主役であるiPhone Airも、「薄くて軽い新カテゴリ」として期待されたモデルでしたが、こちらも需要が伸びず、生産終了が近いとされています。
iPhone Airについては、これまでのリークやレポートでも、価格の割に分かりやすいメリットが伝わりにくかったという指摘が多くありました。薄さや軽さは好きな人には刺さるものの、「それに追加でお金を払いたいか?」というと、人を選ぶポイントなんですよね。
さらに、iPhone Air 2の発売延期が報じられたときも、「初代の売れ行きが渋かったのでは」という見方がすでに出ていました。今回の“失敗”という言い方は、その流れをなぞる形とも言えます。
それでも続く、iPhone 17eとiPhone Air 2の計画
興味深いのは、「失敗した」と言われているのに、どちらのラインも後継モデルがしっかり計画されているという点です。
- iPhone 17e:A19チップ搭載、Dynamic Island採用の可能性
- iPhone Air 2:背面カメラの追加・バッテリー容量の増加・ベイパーチャンバーによる冷却改善が噂
- 発売タイミングは、17eが2026年春、Air 2は少し遅れて登場見込み
つまりAppleとしては、「一度でやめる」のではなく、次の世代で“魅力が伝わる形”に作り直すフェーズに入っていると見るのが自然です。iPhone 17eについては、iPhone 17との違いを整理した記事でも触れましたが、今度は「安いから選ばれる」ではなく、「これで十分だから選びやすい」を目指しているように見えます。
一方のiPhone Air 2は、性能や冷却面を強化することで、「薄いだけのモデル」から「薄くてちゃんとハイエンド」へ寄せていく方向性がにじんでいます。初代Airの評価を踏まえて、もう一段分かりやすい価値を乗せにいく、という感じですね。
注目したいポイント:失敗でも“やり直す”のがApple流
今回の話でいちばん面白いのは、「失敗」とされているのにラインを畳むというより、“調整して続ける”方向に舵を切っているように見えることです。
たとえば、かつてのiPhone XRからiPhone 11への変化や、miniラインの終わり方を思い出してみると、Appleは「売れないから即撤退」というより、「どこまで残すか・どうやって役割を変えるか」を数年単位で考える会社なんですよね。エントリーモデルや“少し変わり種のモデル”は、とくにこの調整が長引きがちです。
今回のiPhone 16eとiPhone Airのケースも、「いまの形では弱いけれど、ラインナップ全体としては必要」という判断がにじんでいるように感じます。だからこそ、17eやAir 2でスペックや見せ方を変えつつ、もう一度ポジションを取りに行こうとしているのかもしれません。
ひとこと:失敗のラベルより、「階段づくり」の途中経過として見る
iPhone 16eとiPhone Airは、“失敗作”というより「価格の階段づくりの途中経過」なんだと思います。
エントリー〜ミドル〜Proときれいに並んだラインナップは、見ていて気持ちいいですが、実際にそこへたどり着くまでには「価格の差が分かりにくいモデル」「役割がはっきりしないモデル」がどうしても生まれます。16eとAirは、まさにその調整のさなかにいる端末なんですよね。
個人的には、17eやAir 2で「これなら迷わず選べる」という形に仕上がるかどうかが、本当の意味での成否を分けると感じています。あなたなら、この“階段の一番下の段”にどんなiPhoneが並んでいてほしいでしょうか。
まとめ:iPhone 16eとAirの“失敗”は、次の世代への宿題
あらためて整理すると、今回のリークはiPhone 16eとiPhone Airの売れ行きが弱いことを示しつつも、同時に後継モデルの存在を強く示唆する内容でした。表現としては「失敗」とはっきり書かれているものの、やっていることは「諦める」のではなく「作り直す」に近い印象です。
iPhone 17eやiPhone Air 2がどんな仕様で出てくるのか、そして本当に“階段の一段目”として定着するのか。エントリーモデルの行方を見ることは、Appleがこの先どんなユーザー層をメインターゲットにしたいのかを理解する手がかりにもなりそうです。それは、これからのiPhoneラインナップを眺めるうえでの、ちょっとした観察ポイントになってくれるかもしれません。
ではまた!
Source: MacRumors
