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iPhone Pocket完売:Apple×ISSEY MIYAKEコラボが示した手応え

ISSEY MIYAKEコラボの『iPhone Pocket(ロング)』を横一列に並べたイメージ。レモン、マンダリン、パープル、ピンク、ピーコック、サファイア、シナモン、ブラックのカラフルなニットポケットのうち、サファイアだけにiPhoneが差し込まれている様子

✅この記事では、AppleISSEY MIYAKEが共同開発した「iPhone Pocket」が、世界的に完売となったニュースを整理します。どこまで売り切れているのか、この動きがAppleのアクセサリ戦略にとってどんな意味を持つのかを見ていきます。

どうも、となりです。

発売開始のタイミングでは、国内外のApple Storeで「高いけど気になる」「完全にファッション寄りのiPhoneグッズだ」と話題になっていましたよね。以前の iPhone Pocket発売開始記事 でも、日本の価格や在庫状況をまとめましたが、その“ニッチだけど刺さる層向け”という立ち位置が、結果的にきれいな完売につながった印象です。

今回はMacRumorsの続報をベースに、「いつどこで売られて、今どうなっているのか」「今後の再販可能性はあるのか」を落ち着いて整理します。

要点まとめ

  • iPhone Pocketが世界の全販売国で完売したと報じられています。
  • 販売開始は現地時間11月14日。アメリカ、フランス、中国、イタリア、日本、シンガポール、韓国、イギリスなど8カ国で展開。
  • サイズはショート/ロングの2種類。ショートは8色、ロングは3色展開。
  • 米国価格は$149.95〜$229.95。日本では¥25,800〜¥39,800(税込)
  • 現時点で全色・全サイズが在庫なし。再入荷情報もなし。

iPhone Pocketとは? “身につけるポケット”という発想

iPhone Pocketは、ISSEY MIYAKEが得意とする3Dニット技術を使ったニット製アクセサリです。Appleの説明によると、コンセプトは「一枚の布」。同ブランドのプリーツ服の発想を、デジタルアクセサリへと落とし込んだアイテムなんです。

特徴は、iPhone本体をすっぽり覆いながら、伸縮して画面を少しのぞけるという点。手に持つ・バッグに結ぶ・身につけるといった、ケースともストラップとも違う“布アクセ”の位置づけでした。

そして、以前まとめた 純正アクセサリの収益構造 でも触れましたが、Appleにとってアクセサリはブランド戦略の要。今回のコラボもその一環として興味深い動きです。

どこで・いつ売られていたか

MacRumorsによると、iPhone Pocketは11月14日にオンライン限定で発売。ショート8色/ロング3色という豊富なカラーラインで、主要市場8カ国に展開されました。

アメリカでは初日から即売れが続き、その後徐々に他国でも在庫がなくなっていったとのこと。韓国などでは数日間残ったカラーがあったようですが、現時点ではすべての国で在庫なしに。

もともと数量限定と明記はされていませんが、大規模量産ではなかった可能性が高く、売り切れ前提の企画だった面も感じます。

 

 

注目したいポイント

ポイント1:完売スピードは“早すぎず遅すぎず”

即日全滅というよりは、じわじわと消え、最終的に全完売……という動きでした。これは、AppleとISSEY MIYAKEが「欲しい人にしっかり届く最適な数量」を見込んでいたとも読めます。

スニーカーの激戦コラボのような“争奪戦”ではなく、でも最終的にはきれいに完売。このバランス感は、Appleのブランド戦略として理想的な着地に見えます。

ポイント2:ファッションブランドコラボの“試金石”に

今回のiPhone Pocketは、Appleロゴを出すというよりISSEY MIYAKEの世界観にiPhoneを入れたデザインでした。これは、Appleがファッションコラボを広げる上でのテストケースだった可能性があります。

もし在庫が残れば慎重になったはずですが、世界的な完売という結果を見ると、今後のブランドコラボが広がる可能性は十分あります。

ポイント3:再販の可能性は高くなさそう

MacRumorsでも“再入荷の案内はなし”とされており、ISSEY MIYAKE側の説明文も限定コレクションを示唆しています。同じ仕様/同じカラーの再販はあまり期待できないかもしれません。

とはいえ、「布でデバイスを身につける」という発想は新しく、次のコラボや派生アイテムにつながる可能性は大いにあります。

ひとこと:iPhoneを“しまう場所”のアップデート

ケースやストラップは「どう守るか」「どう持つか」の発想でしたが、iPhone Pocketは「どこにしまうか」を再設計したアイテムだと感じています。布一枚でiPhoneの“居場所”を作る、というのはデジタル×ファッションの関係を一歩進める試みですよね。

完売は少し寂しいですが、「あのときだけ登場したポケット」という記憶が、次のコラボを期待するきっかけにもなりそうです。

まとめ:完売は小さな成功指標

iPhone Pocketの完売状況を整理してきました。価格は強気だったにもかかわらず、世界8カ国でじわじわと在庫が減り、最終的にはフルラインナップが完売。これは企画として成功といえる結果です。

今後、Appleが他のブランドとどんな試みをするのか。あるいはApple独自の“布アクセサリ”路線が広がるのか。あなたなら、このポケットの次にどんなコラボを見てみたいですか。

ではまた!

Source: MacRumors, Apple