
✅この記事では、「折りたたみスマホ市場が2026年に伸びる(かもしれない)」という話を、“なぜ今、Apple参入が効いてくるのか”という観点で整理します。CounterpointとIDCの見立ての違いも含めて、噂のiPhone Foldが市場に与えそうなインパクトを噛み砕きます。
- 要点まとめ
- Counterpointの見立て:Apple参入で期待値が“リセット”される
- IDCの見立て:2026年は“転換点”だが、勝負は複数社で作る
- 本命は“本のように開く”ブック型? それとも三つ折り?
- 結局、折りたたみの弱点はここが残る
- 注目したいポイント
- ひとこと:折りたたみは“Appleが正解を出すまでの宿題”だったのかも
- Redditの反応まとめ
- まとめ:Appleが来ても、市場が救われる条件は“目的”の提示
どうも、となりです。
折りたたみスマホって、ここ数年ずっと「伸びそうで伸びきらない」空気がありましたよね。ヒンジの耐久性、折り目、電池、そして何より価格。面白いのに、主流になりきれない理由がちゃんとあったカテゴリです。
そこに「Appleが来るかもしれない」という話が出るだけで、サプライチェーンも予測も一気に“前のめり”になる。今回の記事は、まさにそこを材料にした分析です。ちなみにiPhone Foldの基本情報は、折りたたみiPhoneの最新噂まとめやiPhone Foldまとめに整理してあるので、初見の方は先にざっと眺めてもOKです。
要点まとめ
- 折りたたみ市場は2026年に「伸びる年」になる、という予測が出ている
- Counterpointは“Appleの発注が市場を組み替える”とかなり強気
- IDCはより慎重で、2026年は“転換点”だが立ち上がりは段階的という見方
- 価格はIDC予測で$2,400前後(約38万円)という超プレミア帯の想定
- 課題は結局いつもの3点:耐久性(ヒンジ)/折り目/バッテリー+アプリ最適化
Counterpointの見立て:Apple参入で期待値が“リセット”される

Counterpoint側の論点はシンプルで、Appleの参入は「台数」だけじゃなく「業界の前提」を動かす、というものです。
Appleは後発なので、SamsungやHuaweiが先に踏んだ地雷(壊れやすさや設計の失敗)を見ながら「ここまでなら勝てる」というラインまで熟成を待てる。しかも、Appleが部品発注を始めるだけで、パネル供給や製造ラインの優先順位が変わって、結果としてカテゴリ全体が“次のモード”に入る、という考え方ですね。
この「供給網が先に動く」感じは、折りたたみiPhoneの話でも何度も出てきています。たとえばコストと信頼性の中心にあるヒンジについては、以前まとめた折りたたみiPhoneのヒンジコスト構造の話がまさにそこで、結局ここが固まらないと“量”の話になりません。
IDCの見立て:2026年は“転換点”だが、勝負は複数社で作る
一方のIDCは、もう少し現実寄りです。Appleの影響力は認めつつも、折りたたみがニッチを超えるにはAppleだけでなく、Samsungの次世代機やHuaweiの回復など「強いベンダーが複数いる状態」が必要、という見方。
そのうえでIDCは、折りたたみスマホが全体の中で“主流”になるには時間がかかり、シェアが10%規模に達するのは2020年代の終盤になるというトーンです。ここはCounterpointと温度差がありますね。
ただしIDCが面白いのは、Appleの初代Foldがもし出たら、初年度から台数シェア20%超・売上シェア約3分の1という“高単価で持っていく”シナリオを置いている点です。価格も$2,400前後(約38万円)を想定していて、量で殴るというより超プレミア枠でカテゴリの見え方を変えるタイプの参入に見えます。
この価格感については、先日整理したiPhone FoldのIDC予測まとめともかなり近い話なので、「価格の意味合い」を深掘りしたい方はそちらもおすすめです。
本命は“本のように開く”ブック型? それとも三つ折り?

フォームファクターについても、両者でニュアンスが違います。
- Counterpoint:2026年はブック型が主役になり、複雑な多段折りはニッチ
- IDC:三つ折りはまだ実験だが、成熟に向けた重要な試行として注目
ここ、個人的には「Appleがどっちに寄せるか」で空気が決まりそうだなと思っています。もしAppleがブック型を“完成形っぽく”出してきたら、他社もブック型の磨き込みに寄る。一方で、もしAppleが三つ折り方向に振ったら、「折りたたみ=2画面」ではなく「折りたたみ=可変サイズ」という世界観に引っ張られる可能性があります。
ただ、現時点の噂ベースだと、まずは“ブック型で堅実”が濃厚。大画面化の先には、折りたたみiPad計画みたいな話ともつながってくるので、Appleの順番としては「まずFoldで日常利用の正解を作る」→「その先に大型」という流れのほうが自然に見えます。
結局、折りたたみの弱点はここが残る
期待が盛り上がっても、課題はわりと昔から同じです。
- ヒンジの長期耐久(ガタ・異物・寿命)
- 折り目(見た目/触感)
- バッテリー(薄さと容量のトレードオフ)
- アプリ最適化(画面サイズ可変のUI設計)
このうちAppleが強いのは、最後のアプリ最適化の部分です。ハードとOSと開発者体験を一気通貫で設計できるので、「折りたたんだ時」「開いた時」を同じアプリ体験として成立させやすい。ここが“カテゴリの説得力”に直結します。
注目したいポイント
① 市場が欲しいのは「新カテゴリ」より“目的”かもしれない
折りたたみって、スペックや機構の話が先行しがちなんですが、一般の人が欲しいのはそこじゃないんですよね。欲しいのは「それで生活が何か変わるか」。
だから、AppleがもしFoldを出すなら、ヒンジの技術自慢よりも「この1台で、電話と小型タブレットが成立する」みたいな目的の提示が重要になりそうです。言い換えると、“折りたためる”は手段で、価値は体験側にある。
② $2,400(約38万円)の壁は、価格そのものより“納得感”の壁
この価格帯は、買える買えない以前に「そこまで払う理由があるか」を問われます。だからAppleは、単に高い端末を出すのではなく、高くても納得できる物語を作れるかが勝負です。
③ Appleが参入しても、いきなり主流化はしない(たぶん)
ここは正直に言うと、Appleが来ても折りたたみが“すぐ主流”になるとは思いにくいです。理由はシンプルで、折りたたみは構造上どうしても高くなるから。
ただ、主流化しなくても「プレミアの新定番」として成立した瞬間に、カテゴリは救われます。ニッチでも、利益と継続性がある市場ならメーカーは続けられるので。
ひとこと:折りたたみは“Appleが正解を出すまでの宿題”だったのかも
今回の話を読んで一番思ったのは、折りたたみ市場って、技術的に行き詰まったというより「正解の見せ方」が難しかったカテゴリなんだな、ということです。壊れにくくなって、薄くなって、折り目も目立ちにくくなってきた。でも、それでも「欲しい理由」が弱かった。
もしAppleが参入するなら、たぶん勝負はそこです。つまり、折りたたみを“変態ギミック”から、用途が伝わる道具に変えられるか。ここができたら、2026年が転換点になるという見立ても、けっこう現実味が出てくると思います。
Redditの反応まとめ
- 「既存のタイマーに時間を足せるSiri改善が欲しい」など、まずは日常の不満を直してほしい派
- 「Siriは結局“音声コマンドの暗記ゲー”」という冷めた見方
- 「価格と信頼性が最大の壁。$2,400は現実的じゃない」という指摘
- 「iPad miniが折りたためたら最高。結局“ポケットに入る大画面”が価値」という整理
- 「三つ折りのほうがタブレットっぽくなって理にかなう」という期待
総評としては、海外でも“欲しい未来”はあるけど、値段と耐久性で現実に戻される印象です。
まとめ:Appleが来ても、市場が救われる条件は“目的”の提示
- CounterpointはApple参入で2026年が一気に伸びる、という強気シナリオ
- IDCは段階的成長を想定しつつ、Appleが売上を大きく持っていく可能性を示唆
- 課題は耐久性・折り目・バッテリー・アプリ最適化
- 勝負は機構より「なぜそれが必要か」を伝えられるか
折りたたみって、最後は「便利そう」じゃなくて「これなら欲しい」まで持っていけるかなんですよね。Appleがその“欲しい理由”を一発で言語化できたら、2026年はたしかに転換点になるかもしれません。あなたなら、Foldに何を期待しますか?
ではまた!
Source: AppleInsider, Counterpoint Research, IDC
※換算は $1=¥157 前後を想定した概算です。
