
✅この記事では、2026年3月31日に開発者向けに配布が始まったiOS 26.5 beta 1の新機能と変更点を、ひと通りまとめています。
- 要点まとめ:iOS 26.5 beta 1で何が変わるのか
- Appleマップに「おすすめの場所」が登場。そして広告準備も
- RCSのエンドツーエンド暗号化が再び有効に
- EU向け:サードパーティ製アクセサリとの相互運用が一気に拡大
- そのほかの変更点
- 注目したいポイント:Siriはどこへ行ったのか
- 海外の反応:マップ広告への批判と、EU機能への期待が交錯
- ひとこと:静かだけど、方向性はかなり鮮明
- まとめ:iOS 26.5 beta 1の新機能と今後の注目点
どうも、となりです。
iOS 26.5 beta 1(ビルド番号:23F5043g)が開発者向けに公開されました。対象はiOS 26.5だけでなく、iPadOS 26.5、macOS 26.5、visionOS 26.5、watchOS 26.5も同時です。
今回のベータは、見出しになるような大型の新機能というよりは、Appleがこの先やりたいことの"下地づくり"がいくつも入っている印象です。なかでも注目度が高いのは、Appleマップへの広告導入準備と、EU向けのサードパーティ製アクセサリ相互運用の拡大。それぞれ、Appleの方向性がかなりはっきり見える変更です。
なお、同じタイミングでmacOS Sonoma 14.8.6とmacOS Sequoia 15.7.6のRelease Candidate(RC)も配布されています。どちらもmacOS Tahoeにアップグレードしていない旧世代Mac向けのセキュリティアップデートで、14.8.5/15.7.5のリリースから1週間足らずでのRC配布です。ベータを経ずにいきなりRCが出ているので、一般向けの正式配信もかなり近そうです。リリースノートはまだ公開されていません。
要点まとめ:iOS 26.5 beta 1で何が変わるのか
iOS 26.5 beta 1は新機能てんこ盛り、というよりも、地味だけれど意味の大きい変更がいくつも並ぶアップデートです。全体像を先にざっと掴んでおくと、後の詳細が入りやすくなります。
- Appleマップに「おすすめの場所(Suggested Places)」機能が追加。検索ボックスをタップすると、周辺のトレンドや検索履歴に基づいた提案が表示される
- Appleマップへの広告導入に向けた準備コードが確認。2026年夏に開始予定で、検索結果やおすすめに「ad」ラベル付きの広告が表示される見込み
- RCS(iPhoneとAndroid間のメッセージ規格)のエンドツーエンド暗号化が再実装。設定アプリにトグルが追加され、デフォルトで有効
- EU向けに、サードパーティ製アクセサリとの相互運用が大幅に拡大。ライブアクティビティの共有、近接ペアリング、通知転送が追加
- Magic Keyboard・Mouse・TrackpadをUSB-CでiPhoneに接続すると、Bluetooth接続が自動で確立・維持されるように
- Androidへのデータ移行時に、メッセージ添付ファイルの転送範囲を「すべて/1年/30日/なし」から選択可能に
- App Storeに「12ヶ月の継続を条件とした月払い」プランの設定が可能になるコードが発見
- Apple Booksに2026年の年間振り返り用メダルが追加
- イヌクティトゥット語(Inuktitut)キーボードが新たに追加
Appleマップに「おすすめの場所」が登場。そして広告準備も
今回のベータで追加された「Suggested Places(おすすめの場所)」は、マップアプリの検索ボックスをタップしたときに表示される新しいセクションです。周辺のトレンドや、最近の検索履歴をもとに場所を提案してくれます。
機能としてはシンプルで、Googleマップにも似たものはあります。ただ、Appleマップの場合は「プライバシー重視」がずっとセールスポイントだったので、レコメンドの裏でどこまでデータを使うのかは気になるところです。
もう1つ大きいのが、以前から報じられていたマップへの広告導入の準備コードが含まれている点です。対象は米国とカナダで、2026年夏からの開始が計画されています。検索結果や「おすすめの場所」に広告が表示される形で、広告には「ad」ラベルが明示されます。
ここでちょっと気になるのが、「おすすめの場所」と「広告」の境目です。おすすめがアルゴリズムの提案なのか、それとも広告に近い存在なのか。この線引きは、Apple側のプライバシー方針とも絡む話です。iOS 26.2の時点で見えていたMapsIntelligenceの方向とどうつながるのかも、合わせて追いたいところです。
RCSのエンドツーエンド暗号化が再び有効に
iPhoneとAndroidユーザー間のRCSメッセージに、エンドツーエンド暗号化(E2EE)が再実装されました。E2EEというのは、メッセージの中身を送り手と受け手だけが読めるようにする仕組みのことです。途中で誰かに覗かれても、暗号化されているので読めません。
設定アプリの「メッセージ」セクションにトグルスイッチが追加されていて、デフォルトで有効になっています。iOS 26.4のベータでもテストされていた機能ですが、今回はデフォルトで有効になっている点が前回との違いです。
ただし、RCSの暗号化は「iOSだけで完結する話」ではありません。相手側のAndroid端末やキャリアの対応状況によっても挙動が変わります。iOS 26.4のセキュリティアップグレード解説でも触れた通り、条件がそろって初めて暗号化が効く仕組みなので、「全部のメッセージが自動で暗号化される」と思い込まないほうが安全です。
EU向け:サードパーティ製アクセサリとの相互運用が一気に拡大
EU(欧州連合)のデジタル市場法(DMA)への対応として、サードパーティ製アクセサリとの相互運用がかなり広がりました。DMAは、巨大テック企業に対して他社製品との連携を義務づけるEUの規制です。Appleはこれまで自社エコシステム内での連携を重視してきましたが、この規制への対応で段階的に門戸を開いています。
今回追加されたのは3つです。
1. ライブアクティビティの共有
iPhoneのライブアクティビティ(配達状況やスコアボードなどリアルタイムで更新される表示)を、サードパーティ製ウェアラブルデバイスに同期・表示できるようになります。これはけっこう大きい変化です。これまではApple Watchの独壇場だった体験が、他社のスマートウォッチでも使えるようになる可能性があるということなので。
2. 近接ペアリング
AirPodsのように、サードパーティ製イヤホンなどをiPhoneに近づけるだけでワンタップペアリングが可能になります。AppleとEUのDMAをめぐる攻防はずっと続いていますが、アクセサリまわりは一歩ずつ現実になりつつあります。
3. 通知の転送
サードパーティ製スマートウォッチでiPhoneの通知を受信・反応できるようになります。ただし注意点として、この機能を有効にするとApple Watchへの通知は無効化されます。両方同時に使うことはできません。iOS 26.1の時点で「通知転送」の布石が見えていたので、ここに来てようやく形になった感じです。
ただし、これらはすべてEU限定のベータ機能です。正式版で公開されるかはまだ不明で、過去のベータでは削除された例もあります。日本を含むEU域外でも展開されるかどうかは、現時点では何とも言えません。
そのほかの変更点
Magicアクセサリの接続改善。Magic Keyboard、Magic Mouse、Magic TrackpadをUSB-CでiPhoneに接続すると、自動的にBluetooth接続が確立・維持されるようになりました。地味ですけど、「USB-Cで繋いだのにBluetoothが切れたまま」みたいな微妙なストレスが消えるのは助かります。
Androidへのデータ移行オプション。iPhoneからAndroidへ移行するとき、メッセージ添付ファイルの転送範囲を「すべて」「1年」「30日」「なし」から選択できるようになりました。iPhoneとAndroid間の移行の改善はiOS 26世代でずっと進んでいて、今回もその延長です。写真や動画が多い人ほど、転送するデータ量を自分でコントロールできるのはありがたいはず。
App Storeの新しい課金オプション。「12ヶ月の継続を条件とした月払い」プランの設定が可能になるコードが発見されました。いわゆる「年間契約だけど支払いは毎月」というパターンです。開発者にとって具体的にどのようなメリットや制限があるかはまだ不明で、続報待ちです。
Apple Booksのアワード追加。2026年の年間振り返り用として「The Loyal Reader」「Reading Royalty」「The Power Reader」などのメダルと言及が追加されています。読書量に応じた実績解除、みたいな仕組みですね。
新キーボードレイアウト。イヌクティトゥット語(Inuktitut)キーボードが追加されました。カナダ北部の先住民族の言語で、対応言語が広がるのは素直にいいことです。
注目したいポイント:Siriはどこへ行ったのか
逆に、iOS 26.5 beta 1に含まれていないものも気になります。
iOS 26.5でSiriが動き出すのでは、という期待は3月中旬の時点でかなり出ていました。ところが実際にベータが出てみると、Personal Intelligenceも含めて新しいSiri関連の機能はゼロです。ベータ1の段階なので今後追加される可能性はゼロではありませんが、正直なところ、かなり厳しいと思います。
流れを見ると、新しいSiriの本格的な登場はiOS 27へ持ち越される可能性が有力です。6月のWWDC 2026でどこまで具体化されるかが、次の焦点になりそうです。
海外の反応:マップ広告への批判と、EU機能への期待が交錯
海外のフォーラムやSNSでは、iOS 26.5 beta 1の内容に対してかなり割れた反応が出ています。とくに温度が高いのは、やはりAppleマップの広告です。
Appleマップに広告がないことだけが、私が使い続けている唯一の理由だ。iOS 26.5にアップグレードした瞬間、削除してGoogleマップかWazeに戻るよ。
この声はかなり多く、「広告がないからAppleマップを使っていた」という層にとっては、理由そのものがなくなるわけです。
デバイスへのライブアクティビティ通知は、開発者が適切なメッセージを送るために活用すれば、大きな変化になる可能性がある。
EU向けのライブアクティビティ共有については、開発者目線での期待もあります。サードパーティ製デバイスにライブアクティビティが出せるなら、配達通知やスポーツスコアの使い道がぐっと広がります。
iOS 26はバグとひどいメモリ管理のせいで本当に最悪だ。12GB積んだiPhone 17 Proですら、iOS 18を積んだ4GBのiPhone XSよりパフォーマンスが悪い。
Appleがサービス企業になろうとしている方向性は本当に嫌いだ。サービス企業は世の中にたくさんあるが、Appleのようなハードウェア企業は他にいない。
iOS 26世代のパフォーマンス問題への不満と、Appleがサービス収益に傾いていくことへの懸念。この2つは別の話に見えて、根っこではつながっています。「ハードとソフトの両方でAppleを選ぶ意味」が薄れてきている、という感覚が広がっているんですよね。
となりの見方:マップの広告については、僕も正直ちょっと残念です。「広告がないこと」は機能とは呼ばれないけれど、Appleマップを選ぶ大きな理由の1つだったのは間違いないので。ただ、広告に「ad」ラベルを明示すること自体は最低限の誠実さだと思います。問題はむしろ、「おすすめの場所」と広告の境界がユーザーに分かるかどうか。ここがあいまいだと、信頼が崩れるのは早いです。一方で、EU向けのサードパーティ相互運用は素直にいい方向です。日本にも来てほしいですが、DMAという規制がトリガーになっている以上、自主的に全世界展開するかは五分五分だと思います。
ひとこと:静かだけど、方向性はかなり鮮明
iOS 26.5 beta 1は、華やかさのないアップデートだと思います。Siriの進化もないし、見た目が大きく変わるわけでもない。でも、Appleがこの先どこで稼ぎ、どこで規制と折り合いをつけようとしているのかは、かなりはっきり出ています。マップに広告を入れる準備をしながら、EUの要求に応えてサードパーティとの壁を下げる。この2つが同時に走っているのが、今のAppleのリアルな姿だと感じます。
まとめ:iOS 26.5 beta 1の新機能と今後の注目点
iOS 26.5 beta 1は、Appleマップへの広告準備、RCS暗号化の再実装、EU向けサードパーティ相互運用の拡大など、地味だけれど方向性が明確な変更が詰まったアップデートです。旧世代Mac向けには、macOS Sonoma 14.8.6とmacOS Sequoia 15.7.6のRCも同日に出ており、こちらは正式配信が近い見込みです。
パブリックベータの開始日は公式には未発表ですが、今週後半から来週初めにかけてと予想されています。開発者でない場合は、もう少しだけ待つ形になりそうです。
Siriの刷新がiOS 26.5に入らなかったことで、6月のWWDC 2026でiOS 27と一緒に発表される可能性がさらに高まりました。今のiOS 26世代は、次の大きな変化が来るまでの"足場固め"のフェーズにいるのだと思います。
ではまた!
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