となりずむ

Appleを理解して翻訳する。それが「t0nAr1sm(となりずむ)」

Gemini搭載Siriアップグレード、今月中にも登場する可能性

Apple Intelligenceのロゴと、Google Geminiを彷彿とさせる4つの角を持つ星型のスパークルアイコンがプラス記号で結ばれたグラフィック。背景は暖色から冷色へのグラデーション

✅この記事では、Siriの大幅刷新がiOS 26.5で動き出す可能性と、まだ決まっていない部分の境界が分かります。

3月末ベータ説だけを先に信じると肩透かしもありえるので、確定している日付と、いま出ている期待を分けて見たほうが迷いにくいです。

どうも、となりです。

Siriの話、ずっと「もうすぐ」と言われ続けてきましたよね。Apple Intelligenceが発表されたのは2024年6月11日のWWDC 2024でしたが、いちばん気になっていた「自分の情報を理解して、アプリをまたいで動けるSiri」は、その場で見えた未来ほど早くは来ませんでした。

それが2026年に入って少しややこしくなっています。Appleは2025年3月8日に延期を認め、その後2026年1月13日にはGoogleとの共同声明でGemini基盤の採用を公表しました。つまり今の焦点は、Siriが来るかどうかより、どんな土台で、どの順番で来るのかに移っています。

要点まとめ:3月末ベータ説はまだ楽観寄りです

先に見えている事実はかなりはっきりしています。Apple IntelligenceはWWDC 2024で公開され、その後はiOS 18.1、iOS 18.2、iOS 18.3、iOS 18.4を通じて段階的に広がりました。一方で、パーソナル・コンテキストを理解する新しいSiriは2025年3月に延期が案内され、いまはGoogle Geminiを基盤にした次の段階へ向かっています。

  • Apple Intelligenceは2024年6月11日に発表され、Appleはプライバシー保護の中核としてオンデバイス処理Private Cloud Computeを打ち出しました。
  • Appleは2025年3月8日、よりパーソナライズされたSiriの提供にさらに時間がかかると案内しました。
  • 2026年1月13日には、AppleとGoogleがGemini基盤の採用を共同で発表しています。
  • 2026年3月19日にはiOS 26.4 RCが公開され、いまは次のベータ周期を読む段階に入っています。
  • 前回は、iOS 26.3 RCから正式版までが7日、正式版からiOS 26.4 Beta 1までが5日でした。
  • この周期をそのまま当てはめると、日本時間ではiOS 26.4正式版は3月26日、iOS 26.5 Beta 1は3月31日が候補になります。これは開発者向けベータの並びを使った日付予想で、配信日そのものは日本だけ遅れる話ではない一方、Siri機能の見え方は米国・英語環境が先になる可能性があります。
  • ただし、3月31日説も26.5搭載機能の中身もAppleは未発表です。ここを確定扱いにはできません。

いま確定しているのは、AppleがSiri刷新を一度遅らせ、その土台としてGemini採用まで踏み込んだことです。その一方で、iOS 26.5のベータ日程や、そこにどのSiri機能が入るかはまだ開いています。期待していい材料はありますが、3月末に全部そろう前提では見ないほうが自然です。

AppleはなぜSiriをここまで引き延ばしたのか

いちばん大きいのは、今回のSiriが「返事を少し賢くする」だけの更新ではないからです。AppleがWWDC 2024で見せた方向は、メール、メッセージ、カレンダー、写真のような個人データを理解しつつ、必要ならアプリをまたいで動くところまで含んでいました。これは見た目以上に難しい話です。

理由はシンプルで、AIの回答品質だけでは足りないからです。自分の予定、会話、アプリの状態をつないで動くなら、間違って触ってはいけない情報や、勝手に実行してはいけない操作も一気に増えます。Siriの遅れは、単純なモデル性能より、この境界線の扱いに時間がかかったと見るほうが筋が通ります。

この遅れ自体は、iOS 26.4に新型Siriが来ない可能性を追った話でも先に出ていました。春の更新で全部入るより、段階を分けて出す見方が強かったのはそのためです。

Appleが2025年3月7日に出した説明も、そのニュアンスでした。個人的な文脈を理解し、アプリの中やアプリ間で行動できるSiriを作っているが、届けるまで想定より時間がかかる、という言い方です。ここから先は、Siriの全部が一気に別物になるというより、Appleの枠組みの中で外部モデルをどう使うかを詰める段階と見たほうが自然です。

2月の時点でも、春の更新で全部そろうより、まず土台から順番に出していく見方のほうが強めでした。

Gemini採用で何が変わり、何が変わらないのか

2026年1月13日の共同声明で見えたのは、Appleが次世代のApple Foundation ModelsにGoogleのGeminiモデルとクラウド技術を使う方針へ踏み込んだことです。ここはかなり大きいです。Siriの遅れを埋めるために、Appleが外部の力を土台に選んだ、という話でもあるからです。

ただ、ここで誤解しやすい点があります。Googleのモデルを使うことと、Appleがプライバシーの看板を下ろしたことは同じではありません。Apple Intelligenceは引き続きオンデバイス処理とPrivate Cloud Computeを前提にしていて、Appleの説明でもその軸は維持されたままです。

Gemini採用とPrivate Cloud Computeの関係を見ておくと、この話はかなりつかみやすいです。Appleが守りたいのは「全部自社製」という見た目より、ユーザーデータをどこまで制御できる設計に置くかのほうだと思います。

その一方で、ブランドの印象は少し変わります。これまでのApple Intelligenceは、Appleが自前で積み上げる未来として受け取られやすかったんですが、Gemini採用でそこは現実路線に寄りました。正直、この変化を歓迎する人と、少し冷める人が同時に出るのは自然です。

もうひとつ気になるのは、Geminiの役割がまだ細かく見えていないことです。Appleが続けている説明は、オンデバイス処理とPrivate Cloud Computeを残したまま、その上で将来のApple Intelligence機能にGemini系の基盤を使うというものです。なので、Siriの脳が丸ごとGeminiに入れ替わるとまではまだ読めません。複雑な問い合わせや大きなサーバ側モデルが必要な処理でどう使われるかは想像しやすいんですが、iOS 26.5で何が有効になるかはAppleが触れていません。

2月の時点でも、26.4では間に合わず、26.5以降へずれ込む見方が強くなっていました。今回の9to5Macの話は、その延長線上にある予測と考えると読み違えにくいです。

iOS 26.5はいつ来そうなのか

日程の話は、いちばん気になるのに、いちばん踏み込みすぎると危ないところです。いま確定しているのは、Appleが2026年3月19日にiOS 26.4 RCを出したことだけです。

そこから先は過去の間隔を使った推測になります。前回の流れでは、日本時間でiOS 26.3 RCが2月5日、正式版が2月12日、その次のiOS 26.4 Beta 1が2月17日でした。つまり、RCから正式版までが7日、そのあと次のベータまでが5日です。

26.4系RC全体のまとめを見ても、いまはまさに正式版直前の位置です。この並びをそのまま当てるなら、26.4正式版は3月26日、26.5 Beta 1は3月31日が候補になります。

ただし、これはあくまでカレンダー上の推測です。前回サイクルに日付を重ねているだけなので、Appleの広報の出し方や機能の載せ方が少し変わるだけでも簡単にずれます。3月31日は十分ありえるけれど、そこを既定路線のように見るのはまだ早いです。

BloombergのMark Gurman氏は、Appleがこの刷新をiOS 26.5またはiOS 27に向けて動かしていると報じています。ただ、これはAppleの公式案内ではありません。26.5で一部が見え、完成形はさらに先という並びも残っています。

この数週間は、26.4を先に固めてから次のAI更新へ進む並びが中心になっています。

ここは少し身構えておいたほうが良さそうです。ベータ配信日そのものは日本だけ別日程になる話ではないんですが、機能の公開順や対応言語は同時とは限りません。とくにSiriまわりは米国・英語環境が先に見え、日本語対応や国内提供があとから追う形もまだありえます。

注目したいポイント:AppleはSiriの性能より信用回復を急いでいるように見えます

今回の話で先に見たいのは、Appleが「いちばん強いAI」を見せたいのか、それとも「ちゃんと任せられるSiri」を取り戻したいのか、という軸です。ぼくは後者の比重がかなり大きいように見えます。

その理由は、Appleが遅れを認めたあとに選んだ道が、Gemini採用とプライバシー基盤の維持だったからです。これは派手な逆転劇というより、出せる品質まで先に持っていく判断に近いです。

迷うのは、Googleのモデルに頼ってでも早く良くなるなら歓迎なのか、それともAppleらしさが薄れるなら冷めるのか、というところだと思います。ここは評価が割れますが、毎日使う側としては、まず予定やメッセージの文脈を外さず、変な誤動作を減らしてくれることのほうが大きい気がします。

もしiOS 26.5で何かが見えるとしても、最初から全部入りではないはずです。パーソナル・コンテキスト理解、アプリ横断操作、会話の継続といった要素のうち、どこが先に解放されるかで印象はかなり変わります。

海外の反応:期待と警戒が同じ場所にあります

ひとつは、ようやくSiriが実用段階へ近づくなら歓迎したいという反応です。もうひとつは、Apple Intelligenceの看板だった自前感やプライバシーの印象が、Gemini採用でどう変わるのかを気にする反応です。

使えるなら出どころはそこまで気にしない
Siriが長く足踏みしていた分、Geminiで本当に便利になるなら歓迎という声はかなり分かりやすいです。
AppleのAIは全部自前だと思っていた
Googleのモデルを使うなら、Apple Intelligenceの見え方が変わるのではという戸惑いも出ています。
3月ベータでも遅いと感じる
WWDC 2024で見た未来から考えると、春のベータでも待たせすぎだという不満はやはり残っています。

となりの見方: 早く賢くなること自体は歓迎されやすいんですが、Siriの評価が本当に戻るのは、派手なデモよりも、予定確認やメッセージ処理みたいな毎日の面倒を減らしたときです。Gemini採用の是非も、その瞬間までは答えが出きらないと思います。

ひとこと:Siriはやっとスタート地点が見えてきました

ここまで待たされたので、3月末ベータ説に飛びつきたくなる気持ちはかなりあります。ただ、今回のSiriは単なる新機能ではなく、AppleがAIの土台をどう組み直すかの話でもあります。だからこそ、遅れ自体は残念でも、無理に急がせるより、最初の一歩で変な印象を残さないほうが長い目では大きいです。

まとめ:26.5で見たいのは派手さより手応えです

Apple Intelligenceは2024年6月11日に始まり、2025年3月8日にはパーソナライズされたSiriの延期が明かされました。そして2026年1月13日には、AppleがGoogle Geminiを次世代基盤として使う方針まで公表しています。いまは、その積み上げがiOS 26.5でどこまで形になるかを待つ段階です。

3月末から月末にかけてベータが来るなら期待は持てますが、そこに全部入る前提で見るとズレやすいです。早く触りたいならベータ公開の有無をまず確認し、実用性を見たいなら正式版まで機能の切り分けを待つほうが無難です。Siriに必要なのは大げさな復活劇より、使った瞬間に前よりラクだと思える変化です。

ではまた!

Source: 9to5Mac, Bloomberg