t0nAr1sm

Appleをもっと身近に、もっと深く。

折りたたみiPhone、2026年後半に本格化?UDC採用で全面表示へ

折りたたみiPhone(iPhone Fold)のコンセプトデザイン。中央で左右に開く本のような構造で、内側の大画面にウィジェットやアプリアイコンが並ぶ様子が描かれている

✅この記事では、「折りたたみiPhone(仮:iPhone Fold)」の最新観測を整理します。Wccftech経由で伝えられたMorgan Stanleyのレポート要旨を中心に、仕様・時期・狙いについてまとめます。

どうも、となりです。

ここ数年「折りたたみは来るの? 来ないの?」という空気が続きましたよね。今回の話は、発売時期は2026年後半、そして画面下カメラ(UDC)による真のフルスクリーン化という具体像に踏み込んでいます。まずは要点からどうぞ。

要点まとめ

  • 発売見込み:2026年後半(秋頃)に初の折りたたみiPhone。書籍型(左右折り)で、折りたたみ時の厚みは10mm未満を目標。
  • 前面カメラ:2,400万画素の画面下カメラ(UDC)を採用とされ、ノッチやパンチホールなしの全面ディスプレイに。
  • 認証方式:UDC採用に伴い、Face IDは非搭載との観測。代替の生体認証や解錠設計は要注視。
  • 背面カメラ:デュアル構成で、うち超広角が4,800万画素。薄型化を優先し、可変絞り・望遠・ToFは省略との見立て。
  • 画面サイズ:内側7.8インチ柔軟有機EL、外側5.5インチを想定。
  • 主要仕様:未発表のA20、自社C2 5Gモデム、メモリ12GB、最大1TB、バッテリー5,500mAh級。
  • 価格目安:$2,000(約¥314,000)。※換算レートは末尾注記。

詳細:設計のトレードオフと狙い

まず前面はUDC(Under-Display Camera)で完全なフルスクリーン化を狙う構成。撮像品質は各社が改善中の領域ですが、ベゼルや切り欠きの存在感を消す効果は大きいんです。Face IDを外す代わりに、ロック解除の体験をどう再設計するかが最大の論点になりそうです(たとえば電源ボタン統合型の指紋認証など)。

背面はデュアルで、超広角48MPを中核に据える見込み。折りたたみの薄型・軽量を守るため、レンズ群やセンサーを絞り込む判断は合理的です。望遠やToFを外しても、折り目の少ないパネル設計や表示品質に注力できれば、製品全体の満足度は十分に出せます。

チップはA20が本命。電力効率と画像処理の底上げでUDCの画質補正や折りたたみ特有のUI制御を支える筋書きです。通信面はC2モデムで自社設計を一段進め、帯域・電力の最適化を自前で回していく構図が見えます。

時期:2026年後半に向けた工程感

試作・量産のブリッジ工程を考えると、2026年後半ターゲットは妥当です。折りたたみヒンジの耐久、パネルのシワ低減、UDCの画質補正など、量産で“安定して良い”を出すには時間が要るからなんですよね。生産配分は柔軟に動くため、初年度は供給がタイトでも不思議ではありません。

 

 

価格感:$2,000帯の意味

価格は$2,000(約¥314,000)のレンジ観測。ここは“技術実装と信頼のパッケージ”に対価がつく領域です。初物は上位志向になりがちですが、折りたたみは構造・表示・熱・ソフトの総合戦。単なるスペック比較で割り切れない体験価値が出てきます。なお、表示系やフレーム構造は、既存の投資・部材計画とも接点が考えられます。

注目したいポイント

  1. UDC×認証の落とし所:UDCで全面表示を狙うなら、ロック解除の体験をどう再設計するかが鍵。物理解錠+挙動チューニングなど、日常のストレスを減らす設計が必要です。
  2. 薄型最優先のカメラ構成:望遠やToFを省く代わりに、ソフトウェア最適化で補うのが現実解。NPU(AI処理)×画質アルゴリズムの磨き込みが勝負どころです。
  3. 内製モデムとの相乗効果:A20世代C2モデムの組み合わせは、折りたたみで増える描画・通信の負荷をきめ細かく最適化できる見込みです。

日本向けのメモ

  • 初年度の入手性:折りたたみは生産が難しく、初期は入荷周期や在庫の波が出やすいです。発売直後に慌てず、アップデートや製造ロットの成熟も見ながら選ぶ、が賢い選択になりやすいです。
  • 保証・サポート:可動部を持つ設計のため、保証条件や修理費用は必ずチェックを。長く使う前提なら、ケアプランの条件も見比べたいところです。

ひとこと:全面表示は“見た目”だけじゃない

UDCでノッチが消えることよりも、日常の動作がスムーズかが本質です。ロック解除、カメラの立ち上がり、表示の一体感、ヒンジの信頼感。細部の積み重ねが、折りたたみを“特別な端末”から“いつもの相棒”に変えていくんですよね。2026年の初号機は、その入口になりそうです。

まとめ:まずは「完成度の初期解」を見る年に

折りたたみiPhoneは、UDC×薄型構造×内製モデムの合わせ技で、Appleらしい解を出そうとしています。望遠やToFを省いてでも、携帯性と表示体験を前に出す発想は一貫しています。あなたなら、最初の一台に何を求めますか——軽さ、画面の一体感、認証のストレスの無さ、どれをいちばん重視する?

ではまた!

Source: IT之家, Wccftech, Morgan Stanley

※換算は $1=¥157(2025年11月・JST想定)で概算。端数は百円単位に丸めています。