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iPhoneの充電上限を90%にしてたのに100%まで充電されたので、理由を調べてみた

iPhoneの充電上限を90%にしてたのに100%まで充電されたので、理由を調べてみた

✅ この記事では、「iPhoneのバッテリー充電上限を90%に設定しているのに、100%まで満充電された」という現象について、Apple公式が示している事実と、そこから考えられる要因(推測)を分けて整理します。

 

どうも、となりです。

iOS 26を搭載したiPhone 15シリーズ以降では、「充電上限」を80〜100%の範囲で5%刻みに指定できるようになりました。 これはiOS 26から正式に一般公開された新仕様で、旧モデルでは「80%固定モード」または「最適化されたバッテリー充電」のみが選択できます。

バッテリー寿命を延ばすには90%程度が理想──そう思って設定していたのに、ある日車でMagSafe充電をしていたら100%まで充電されていたんです。

設定が壊れた?それとも仕様?気になったので、Appleの文書や信頼できる情報を調べてみました。

Apple公式の説明:「ときどき100%まで充電されます」

Apple公式サポート(バッテリー充電の最適化と上限設定について)には、次のように明記されています。

iPhone は、選択した上限との差が数パーセント以内になるまで充電し、その後充電を停止します。 充電上限が100パーセント未満に設定されている場合も、バッテリーの充電状態の推測精度を維持するため、ときどき100パーセントまで充電されます。

つまり、これはバグではなくAppleが意図的に設計した仕様。 「充電上限」は絶対的なストッパーではなく、“おおよそその値を目安に調整する仕組み”だということが、公式に説明されています。

なぜ100%まで行くのか──状況別に考えてみる

① 再キャリブレーション(校正)のため

Appleは内部で「Battery Health Manager」という制御アルゴリズムを使い、バッテリーの充電状態を学習しています。 90%止まりの運用が続くと、残量推定の誤差が生じるため、時々100%まで充電して状態を“再校正”する動作が行われると考えられます。

② 車載MagSafe充電器で制御が届かない可能性

今回私が使っていたのは車のMagSafe充電器。 調べたところ、多くの車載タイプは「MagSafe互換」ではあるが、AppleのMFi認証を取得していない場合があります。 その場合、iPhoneと充電器の間で上限制御の通信が行われず、通常のQi充電として扱われ、結果的に100%まで給電されてしまう可能性があります。

③ CarPlayやナビ使用中の高負荷モード

CarPlayやナビアプリを同時使用していると、iPhone内部が発熱しやすくなり、 電源制御が「寿命優先」よりも「安定動作優先」に切り替わるケースもあります。 このとき、上限制御が一時的に無効化されることがあると考えられます。

 

 

Appleコミュニティでの報告

Apple公式のフォーラムでも「80%設定なのに97〜100%まで充電された」という報告が複数あり、 その中でモデレーターが引用した公式文に次のような説明があります。

With the charge limit enabled, your iPhone will occasionally charge to 100 percent to maintain accurate battery state-of-charge estimates. (上限設定を有効にしていても、iPhoneは充電状態の精度を保つためにときどき100%まで充電されます。)

同様の内容は、Yahoo!知恵袋などでも引用・共有されており、ユーザーの観察と公式文の整合性が取れています。

iOS 26の新しいバッテリー管理の影響

iOS 26では、「Adaptive Power Mode」などの新しい電源管理機能が導入されています。 Appleはこのモードで、温度や利用時間、電源接続のパターンを元に充電を制御しているとされます。 この最適化が働くと、一時的に上限制御よりも安定供給を優先する可能性があります。

まとめ:「90%上限」は“健康目安”であり“絶対制限”ではない

  • Apple公式文書に「ときどき100%まで充電される」と明記されている(事実)
  • 車載MagSafeやCarPlay使用時は通信や制御が届かず、100%まで行くことがある(推測)
  • 上限設定はバッテリー寿命を延ばす“目安”であって、“絶対ストッパー”ではない(事実)

つまり、「90%にしていたのに100%になった」──これは異常ではなく、 Appleがバッテリーの健康状態を維持するために意図的に許容している挙動です。

その日、あなたのiPhoneは“少しだけ賢く”動いていたのかもしれません。

ではまた!