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次期AirPods ProとAirPods 5、H3チップ開発進行中──Appleの新世代イヤホンは何が変わる?

次期AirPods ProとAirPods 5、H3チップ開発進行中──Appleの新世代イヤホンは何が変わる?

✅ この記事では、MacRumorsの新着(Gurman/Power On)に基づき、次期AirPods Pro/AirPods 5/H3チップの要点をサクッと整理します。さらに、Kuoの「IRカメラ」観測やAirPods Max(H1のまま)の行方まで、今後1〜2年の見取り図を日本向けに解きほぐします。

 

どうも、となりです。

「え、また新型?」と感じる人もいるはず。でも今回は単なる“型番更新”にとどまらない話が混ざっています。H3=低遅延×音質、IRカメラ=周囲理解、健康機能=温度など。そしてスタンダードのAirPods 5は2階層へ。この記事を読むと、どれを買って、どれを待つかの判断材料が一本線でつながります。

1) ニュース要点:次の3トピック

  • 次期AirPods Pro:リリース直後のPro 3に続く「新バージョン」を開発中。名称は未定(Pro 4か、Pro 3の上位構成か)。
  • H3チップ:ワイヤレスオーディオ向けの次世代Siを準備。狙いは音質の底上げとレイテンシ低減。どのモデルに最初に載るかは未確定。
  • AirPods 5:スタンダードも2つのティア(階層)を用意。Proの心拍計は非搭載の見込みだが、温度など新しい健康機能が将来追加される可能性。

補足として、GurmanとKuoはIRカメラ搭載(身振り検出やVision Proとの統合強化)という共通テーマを示唆。過去の整理記事でも解説した通り、「耳=入力デバイス」の役割が広がるシグナルです。

2) 技術的背景:H3で何が起きる?

現行のPro 3/4(標準)はH2で、Bluetooth 5.3や適応的なANC/外音取り込みが土台。
H3はそこから2つの柱を押し出すはずです。

  1. 低遅延(レイテンシ)最適化:動画/ゲーム/通訳など時間差に敏感な用途で“口と音のズレ”をさらに詰める。AI処理(音声認識、翻訳、ノイズ抑制)のオンデバイス推論を見越した設計になる可能性。
  2. 音質とリンク安定性:圧縮処理とビームフォーミングの改良で、マイクの“聞き取り”と“聞かせ方”の両面を底上げ。混雑環境でも接続が粘る方向へ。

ここにIRカメラ(赤外)が噛むと、耳周辺の動きや手振り、頭の向き、遮蔽物の有無といった「環境の文脈」を拾い、音量/指向性/モード切替を自動で最適化──そんな未来図が見えてきます。Vision Proとの視線・頭部トラッキングと合わせると、音の“定位ズレ”補正の精度も上げやすい。

3) ラインナップの整理:どこがどう違う?

AirPods Pro(新バージョン):Pro 3の系譜。心拍は運動時の目玉機能として継続。次の更新タイミングでH3を載せるのが自然ですが、Gurmanは初搭載モデルの名指しをしていません。名称は「Pro 4」になるか、Pro 3の“上位パッケージ”になるか、まだ曖昧。

AirPods 5(2ティア):標準モデルはANCあり/なしの2構成という今のAirPods 4の考え方を引き継ぎつつ、価格と機能の段差を明確化してきそう。心拍は来ない見込みでも、体温などのウェルネス指標が将来オンになる可能性が語られています。

AirPods Max:依然H1。刷新は遠く、Kuoは2027年量産と見積もり。現行は音楽鑑賞では今なお強いけれど、ANC/透明度/接続安定性の世代感はH2以降に及ばない──この“ねじれ”はしばらく続きます。

 

 

4) IRカメラの狙い:撮るためじゃなく「理解するため」

赤外線は暗所でも動きや距離を取りやすいのが利点。AirPodsに載る場合、撮影機能ではなくセンシングが主役です。

  • 非接触ジェスチャー:耳元での指の動きや手振りを拾い、タップレス操作へ。
  • 空間オーディオの整合:頭の向き+周囲物体で補正。Vision Pro連携で“音の現実味”が増す。
  • 装着/密閉の微調整:フィットずれ検出→ANC/イコライザを自動補正。

IRとH3の関係は、目と脳の関係に近い。情報量が増えるほど、ローカルAIの下支え(演算と遅延)が重要になります。

5) 日本ユーザーの買う/待つガイド

  • いま快適に使えている人:Pro 3/4(標準)で不満が小さいなら、慌てて待つ理由は薄め。H3の価値は遅延と認識の精度に現れやすく、音質の“劇変”は約束されていません。
  • 動画/ゲーム/通訳をガチで使う人:H3待ちは合理的。口パクのズレや音声→AI応答の速度がボトルネックなら、待つことで“気持ちよさ”が効く世界です。
  • 健康ログを増やしたい人:体温などのウェルネス側の追加に期待。ただし医療認証の壁があるため、まずはヘルス補助の域から。
  • Max派:長期戦。いまのH1でも音楽用途は十分強いので、価格/カラー更新を狙うか、他社上位機と使い分けでも良し。

6) redditの空気:みんなの温度感は?

コメント欄は、半分は笑い、半分は諦観。ニュースそのものに「それが仕事でしょ」と突っ込みながらも、使い心地や買い替えのタイミングには真剣です。多くのユーザーが「Appleが人気製品の次世代を開発している」と聞いても驚かない一方で、実際の進化点――とくにH3チップの遅延や音質、IRカメラの実用性、AirPods MaxのH1据え置き――には複雑な期待と不満が入り混じっていました。

  • 「会社が次世代を作ってる?水は湿ってる、まで読んだ」──というお約束の皮肉。
  • 「MaxはH1のまま放置?」「H2/BT5.3以降のANCは別世界」と、世代差を実感する声。
  • 「買い替えたいけど“次が来る”報道で動けない」との声と、「必要な時が買い時」という現実派の意見。
  • 「リークはもう飽きたけど、結局全部読んでしまう」──Appleファンらしい依存と愛着。
  • 「発表が地味でも使えば変わる」「結局H3でどれだけ“気持ちよく”なるか次第」と分析する冷静なユーザーも。

全体的には、“またか”という空気の裏に、「どうせ買うんだろうな」という自覚を含んだ優しい皮肉が漂っていました。

 

 

7) ここから先に注目するポイント

  1. H3の初搭載モデルと時期:Proの“新バージョン”が先か、標準5の上位ティアが先か。
  2. IRカメラの公開仕様:撮影不可のセンサー用途としてどう説明するか(プライバシー設計)。
  3. 健康機能の線引き:心拍はPro、温度は標準まで──ウェルネス線の引き方。

一言でまとめると、「耳が“入出力+センサー”になる助走が始まった」という段階。詳しい理屈はこちらの深掘りにも置いてあります。

まとめ:次のAirPodsは“聞くだけ”を卒業する

今回の流れをひとことで言うなら、H3+IR+健康センサーで、AirPodsは「耳のコンピュータ」へ。名前がPro 4でもPro 3の上位でも、本質はそこ。まずは遅延と認識がしっかり詰まるか、次の一報を待ちたいところです。

ではまた!

 

 

Source: MacRumors, Bloomberg, Ming-Chi Kuo