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AirPodsが“見る”時代へ──H3チップとカメラ搭載で変わる2026年モデルの姿

AirPodsが“見る”時代へ──カメラ+AIで変わる2026年モデルの姿

✅ この記事では、AppleInsiderと9to5Macの両報道をもとに、次世代AirPods Pro 4/AirPods 5で開発中とされる「H3チップ」「カメラ搭載」の関係を整理します。Apple Intelligenceとの連携や、2026年に向けた“耳の進化計画”をやさしく解説します。

どうも、となりです。

「イヤホンにカメラ?」「チップも新しくなるの?」──どちらも正解に近い話になってきました。 AppleはAirPods Pro 3の発売後すぐ、次世代のH3チップ赤外線カメラ(IR)搭載モデルを開発中とされています。 今回の記事では、2つの報道をつなぎ合わせることで、“次のAirPodsがどこへ向かっているのか”を地図のように見ていきましょう。

1) H3チップ開発が進行中──「遅延ゼロ」に近づく音とAI応答

9to5Macによると、AppleのシリコンチームはすでにH3チップの開発に取りかかっているとのこと。 H2(2022年登場)から約3年ぶりの刷新です。

H3は主にレイテンシ(遅延)削減音質改善を目的に設計され、オンデバイスAI=Apple Intelligenceとの連携を見据えた構造になる見通し。 つまり、音声コマンドや翻訳処理が“ほぼリアルタイム”で応答する未来を支えるチップです。

面白いのは、BloombergのMark Gurman氏によれば、このH3チップを最初に搭載するのが「赤外線カメラ付きAirPods」になる可能性があるという点。 AIが周囲の環境を理解するために、より多くのセンサー情報を扱う“処理力”が求められているわけです。

2) カメラ付きAirPods──“見る”ためのIRセンサー

AppleInsiderの報道では、AirPods Pro 4にはIR(赤外線)カメラが内蔵されるとされています。 ただし、これは写真撮影ではなく周囲の空間や動作を検知する目的。 耳の位置・頭の向き・手のジェスチャーなどを理解し、音の方向感や操作レスポンスを最適化する仕組みです。

  • 空間オーディオの精度向上:部屋の反響をリアルタイムで把握し、Vision Proなどと連携して音の“定位ズレ”を補正。
  • 非接触ジェスチャー操作:手の動きをIRで検出し、音量調整や再生操作をタップなしで実現。
  • 装着検知の高精度化:耳の形状や角度を認識し、より自然なオン・オフ制御を可能に。

これらはすべて、AIによる「意味づけ」と組み合わせることで機能します。 つまり、カメラとH3チップは“目と脳”の関係に近い存在です。

3) H3×AIで変わる3つの体験──音質・翻訳・操作

次期AirPodsがもたらす変化は、単なる音のアップデートに留まりません。

  • 音質:H3がコーデック処理を最適化し、ノイズキャンセルと外音取り込みの切り替えがさらに滑らかに。
  • 翻訳:Apple Intelligenceと連動して、リアルタイム通訳のレスポンスを改善。
  • 操作:IRセンサーによる動作検知で、手ぶら操作環境対応モードが可能に。

このあたりは、AppleがAIスタートアップ「Prompt AI」を買収した動きとも接点があります。 詳しくは以前の記事「Apple、AIスタートアップ『Prompt AI』を買収か」でも触れましたが、AirPodsの“視覚化”にはコンピュータビジョンの知見が深く関わっています。

 

 

4) AirPods 5にも“体のセンサー”──温度計測が全ラインへ?

AirPods Proだけでなく、次期AirPods 5にも新しいセンサー計画が進行中。 9to5Macによると、Appleは温度リーダーをエントリーモデルにも展開したいと考えているようです。 耳の中での温度変化を計測し、体調ログ・睡眠管理・健康スコアに活かす構想です。

ただし日本では医療機器の扱いが厳しいため、まずは「ウェルネス用途」に限定される可能性が高いでしょう。 それでも、Apple WatchやHealthアプリと組み合わせれば、“健康を感じるイヤホン”としての進化が期待できます。

5) 2026年のAirPodsが担う“AIの縫い目”

両記事で一致するのが「2026年」というタイミング。 この年はApple IntelligenceがiPhoneやMacに本格展開され、Vision Pro 2(仮)との連携も進むと見られています。 AirPodsはその中で、AIが環境を理解する“耳”の役割を担う存在になるわけです。

たとえるなら、料理の出汁のようなもの。 姿は見えなくても、体験の深みを決定づける──そんな存在感へと進化していきます。

 

 

redditの声:ユーザーたちのリアルな反応

スレッドは終始ユーモアと皮肉の応酬に。AirPodsやiPhoneの“次世代開発中”ニュースに「驚く人ゼロ」という空気が漂いつつも、AirPods MaxやHチップ世代交代など、実用的な話題にも関心が集まりました。

  • 「Appleが人気製品の新型を作ってる?大ニュースだね(笑)」と冷笑するコメントが最多。
  • 「次のiPhoneを今まさに開発中らしいぞ」「名前はiPhone 18で間違いない」と冗談を交わすやり取りも。
  • 「驚くまでもない、いつもの流れ」「ニュースのない日用の記事か」と皮肉交じりの反応。
  • 「AirPods MaxはいまだにH1チップ」「次はH2にしてくれ、ANCと透明モードが全然違う」と技術面への不満も。
  • 「H2はBluetooth 5.3で接続が安定した。Maxも早く更新してほしい」と体験ベースの指摘。
  • 「オーバーイヤー型はもう完成形。壊れるまで買い替えない派」と慎重派も多い。
  • 「Pro 3からPro 4を待つかどうかでスレが溢れる未来が見える」と自虐ネタも。
  • 「Appleは数年先まで複数世代のチームを動かしてるに決まってる」と開発体制を冷静に分析する声。
  • 「AirPodsを買ったばかりだけど“次が来る”って言われると一瞬で損した気分」とリアルな共感コメントも。
  • 「AirPods Maxを音楽用、Pro 2を通話用で使い分けてる。H2世代はANCが別次元」と体験談も目立ちました。

全体としては「ニュース自体に驚きはないけど、次世代の改良点にはやっぱり興味がある」という冷静さとワクワクが同居した空気。Appleファンらしいツッコミ混じりの“日常会話スレ”でした。

まとめ:今回の動きをひとことで

「H3+カメラ+AI」で、AirPodsは“耳のコンピュータ”になる。

2026年は、音を聞くだけでなく、周囲を感じ取り、考えて動くAirPods元年になるかもしれません。 次に注目したいのは、H3チップの正式仕様とIRセンサーのプライバシー設計。 Appleの“見えない進化”が、いよいよ耳元から始まります。

ではまた!

 

 

Source: AppleInsider, 9to5Mac, Bloomberg, Ming-Chi Kuo, USPTO