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来年のiPhone 18 Proを“あえて”待つべき10の理由

iPhone Proの背面カメラモジュールを横から拡大し、3つのレンズユニットと金属フレームの精密な構造が見えている様子

✅この記事では、2026年の「iPhone 18 Pro / 18 Pro Max」を“あえて待つ価値がある10の理由”を整理します。すでに完成度の高いiPhone 17 Proが出ている中で、「18まで行くべきか」「今買うべきか」を考える材料にしてもらう回です。

Appleは2026年から2フェーズ制の発売サイクル(Pro/Fold → 無印・e)に移行するとも言われていて、18世代はロードマップ上でもかなり重要な位置づけになっています。

どうも、となりです。

ここ数年、iPhoneは「見た目は大きく変わらないけれど、中身がじわじわ進化している」フェーズが続いていますよね。iPhone 17 Proもその代表で、カメラ・バッテリー・AIまわりまで総合力の高いモデルになりました。

一方で、2026年のiPhone 18 Proシリーズには、チップ・モデム・カメラ・衛星通信など、じわっと効果が伝わってくるアップデートがいくつも重なってきそうです。当ブログではすでにiPhone 18 Proうわさ総覧でも触れてきましたが、今回はMacRumorsがまとめた「10の理由」をベースに、「待つ/待たない」を考える視点で整理し直してみます。

📌 要点まとめ:iPhone 18 Proを待つ“10の理由”

  • 1. デザイン:基本デザインは17 Pro継承だが、背面の色ムラを抑えた一体感デザインにアップデートされる可能性。
  • 2. 厚みとバッテリー:18 Pro Maxはボディが少し厚くなり、より大きなバッテリー搭載が噂されている。
  • 3. Dynamic Island:小型化したDynamic Islandが検討されており、将来の“全画面化”への一歩になるかも。
  • 4. Face IDの将来:一部では画面下Face IDの導入も噂されており、TrueDepthカメラの縮小が進む段階と言われている。
  • 5. A20 ProチップTSMCの3nm世代ながら、高度なCoWoSパッケージでAI性能が底上げされる見込み。
  • 6. C2モデム:Apple自社系のC2モデムで、高速・省電力・mmWave対応の通信が期待されている。
  • 7. 新イメージセンサー:Samsung製の3層スタックセンサーが採用されるとされ、レスポンスやダイナミックレンジの改善が見込まれる。
  • 8. 可変絞りカメラ:メインカメラが可変絞りレンズになると噂され、ボケ量や夜景表現を細かく調整できる可能性。
  • 9. 5G衛星インターネット:従来の緊急SOSを超えた本格的な衛星データ通信対応が検討されている。
  • 10. カメラコントロールボタンの再設計&新色:ボタン構造の簡素化で壊れにくさとコストを両立しつつ、バーガンディ/ブラウン/パープルなど新色もテスト中。

ここからは、これらのポイントをもう少し噛み砕きながら、「17 Proから乗り換える意味があるのか?」という視点で見ていきます。

🧱 デザイン:17 Pro路線を磨き込む“ブラッシュアップ世代”

MacRumorsによると、iPhone 18 Pro / 18 Pro Maxの外観は17 Proシリーズをほぼ踏襲する見込みです。トリプルカメラが載った“台座”のようなデザインや、6.3インチ/6.9インチという画面サイズもそのままになるとされています。

そのうえで、背面のガラスとフレームの色差を減らす設計が進んでいるとの話もあります。iPhone 17 Proでは、角度によってフレームと背面ガラスで色のニュアンスが変わって見える場面がありました。18 Proでは「塊感のある1色」に近づける方向で、製造プロセスが見直されているようです。

見た目のインパクトというよりは、「高級感の微調整」に近い変化ですが、毎日手に持つデバイスだと思うと、こういう細かい差はじわじわ効いてきそうです。

🔋 厚みアップ=バッテリー増量の伏線?

噂では、iPhone 18 Pro Maxは17 Pro Maxよりわずかに厚くなると言われています。その結果、重量は約243g前後になり、これまでで最も重かった14 Pro Max(約240g台前半)を少し上回るかもしれません。

厚みが増える理由は明示されていませんが、一番自然な仮説はバッテリー容量の増加です。Appleは年々、省電力化とバッテリー持ちの両方を狙っていますが、AI処理や衛星通信のような“常に裏で動くもの”が増えるほど、バッテリー側の余裕も必要になってきます。

「重さが気になるか」「バッテリーが少しでも長い方がうれしいか」で評価が分かれそうですが、ロングライフ重視の人にとってはプラスに働く変更といえそうです。

 

 

📱 Dynamic Islandの縮小と“画面下Face ID”の行方

フロント側では、Dynamic Islandの縮小将来の画面下Face IDに向けた準備が進んでいるとされています。ここは情報筋によってニュアンスがやや異なります。

  • 一部の情報源:18 ProでDynamic Islandを無くし、左上の小さなピンホールカメラのみにする案が検討されている。
  • Ross Young氏やBloombergなど:18 Proでは小型化したDynamic Islandは残るが、カメラの小型化で占有面積を減らす形になる。
  • 中国系リーカー:画面下Face IDやカメラは「もう少し先」で、18世代はあくまで中間段階という見立て。

総合すると、「18 ProはDynamic Islandを完全には消さず、まずは小さくする」という線が現実的かな、という印象です。完全な“穴なし画面”は、19以降のテーマとして残しておくのかもしれません。

🧠 A20 Proチップ:数字より“AIまわりの手応え”が増す世代

プロセッサは、A20 ProがiPhone 18 Proシリーズに搭載される見込みです。TSMCの第3世代3nmプロセスを使うとされ、同じ世代のA19 Pro(iPhone 17 Pro向け)からの伸びは、純粋なCPU/GPU性能だけ見るとそこまで大きくない可能性があります。

ただ、A20 ProではCoWoS(Chip on Wafer on Substrate)という先進パッケージが使われると言われていて、チップとメモリ、Neural Engineの“距離”を詰めることでAI処理の効率を上げる狙いがあるようです。Apple Intelligenceのような生成系AIは、単純なクロックよりも、メモリ帯域や内部接続の設計が効いてきます。

より広い2nm世代まで含めた流れは、2nmチップの展望まとめでも触れましたが、18 Proは「A20 Pro+Apple Intelligenceの熟成版」として、“AI付きiPhoneの完成形に近づく世代”と見ても良さそうです。

📶 C2モデム:Apple流5Gの“第二ラウンド”

通信面では、次世代モデム「C2」が18 Proに載るという見方が有力です。これは、初代C1モデム(iPhone 16e)や高速版C1X(iPhone Air向け)の後継にあたるチップで、速度と省電力の両立、そして米国向けmmWave対応がポイントとされています。

当ブログでもiPhone FoldとiPhone 18 ProのC2モデム採用説を整理しましたが、Appleが通信チップまで自前で握ることで、電力管理や発熱、衛星通信との連携までを一体で最適化できるようになります。

日本ではmmWaveの重要度がやや限定的とはいえ、サブ6の安定性向上や、基地局とのやり取りの効率化という形でじわっと恩恵を感じる場面が増えてきそうです。

 

 

📸 新イメージセンサーと可変絞り:写真好きには刺さるアップグレード

カメラまわりでは、Samsungが開発中の3層スタック型センサー(PD-TR-Logic)が18シリーズに向けて用意されていると報じられています。これが採用されれば、読み出し速度の向上・ノイズ低減・ダイナミックレンジ拡大が期待でき、動きのある被写体や夜景でも“粘り”のある画づくりがしやすくなります。

さらにメインの48MP Fusionカメラに可変絞りが搭載されるという噂もあり、これはiPhoneとしては初の試みです。現在のProシリーズは固定絞り(f/1.78)ですが、可変絞りになれば、

  • 暗所では絞りを開けてより多くの光を取り込みつつ、
  • 明るい屋外では少し絞って白飛びを抑えたり、奥までピントを合わせたり

といった調整が可能になります。つまり、一眼カメラに近い“絵作りの余地”が増えるイメージですね。

🛰 5G衛星インターネット:圏外の概念を変えるかもしれない一手

もうひとつ大きなトピックが、5G衛星インターネット対応です。The Informationの報道をもとに、MacRumorsはiPhone 18 Pro / 18 Pro Max / iPhone Foldが、地上の基地局を介さずに衛星経由で5Gデータ通信を行う構想があると伝えています。

緊急SOSやメッセージ via 衛星のような“限定用途”ではなく、一般のデータ通信そのものを衛星でカバーするイメージに近づいているわけです。実際の実現時期や料金、対象地域はまだ未知数ですが、インフラ側の整備が進めば、「山間部や離島でもiPhoneだけでネットが繋がる」という世界が少しずつ現実に近づいていきます。

衛星周りの動きは、すでにiPhone 18 Proの衛星5G解説でも詳しく整理しましたが、18 ProはAIクラウド(PCC)と通信インフラの両方を底上げする世代になりそうです。

📷 カメラコントロールボタンと新色:日常の“触り心地”もアップデート

iPhone 17シリーズで新登場したカメラコントロールボタンは、容量式センサー+圧力センサー+サファイアカバーという、かなり豪華な構造でした。そのぶんコストも高く、修理費もかさむとされていました。

18シリーズでは、圧力センサー単体で同じ操作感を再現する簡素化版が検討されているとのことです。ボタンを押したときの気持ちよさは維持しつつ、構造をシンプルにして壊れにくさとコストのバランスを取る方向ですね。詳しい背景はカメラボタン再設計の記事でも触れています。

カラーラインナップでは、バーガンディ(深い赤)・ブラウン・パープルといった新色がテストされていると伝えられています。とくにバーガンディ系は、Proモデルでは初めての“赤寄り”カラーになる可能性があり、デザイン面でも18 Pro世代の象徴になりそうです。このあたりはiPhone 18 Pro新色まとめでも掘り下げています。

 

 

🔍 注目したいポイント:本当に“18まで待つ”価値はある?

ここまでを見ると、18 Proは「17 Proをベースに、AI・通信・カメラをまとめて底上げする世代」という印象です。見た目の変化は控えめですが、

  • A20 Pro+Apple Intelligenceの成熟
  • C2モデムと衛星5Gによる“つながり方”の刷新
  • 可変絞り+新センサーによる撮影体験の変化

といった要素が同時に重なってくるタイミングでもあります。つまり、「撮る・つながる・賢くなる」の三拍子が揃って伸びる年になりそうなんですよね。

逆に言えば、

  • 今のiPhoneでバッテリーとカメラ、AI機能にそこまで不満がない人は、17 Proで十分幸せになれる。
  • 衛星5Gや可変絞り、AI性能の伸びにワクワクするなら、18 Proまで一度ガマンする価値はある。

という感じで、「どこにモヤモヤを感じているか」で答えが変わってくるアップデートとも言えそうです。

ひとこと:18 Proは“派手さ控えめな総仕上げ”の匂い

個人的には、iPhone 18 Proは「デザインは大きく変えず、中身の完成度を一段引き上げる世代」に見えています。A20 ProやC2モデムのように、数字だけ見てもピンと来ないアップデートが多いのですが、日々の使い勝手にはじわっと効いてくるタイプの変化が多いんですよね。

AIが自然に動き、電波の不安が減り、カメラの失敗も減る──。そんな“小さなストレスの削り取り”が積み上がると、2〜3年ぶりに買い替えた人ほど「なんか全体的にラクになった」と感じるはずです。

見た目の派手さか、生活のラクさか。どちらに価値を置くかで、「18まで待つか」「17で行くか」の答えは変わります。あなたのiPhoneの不満ポイントと照らし合わせながら、いまの一台と少し対話してみてもいいかもしれません。

まとめ:iPhone 18 Proは“静かなジャンプ”をする年かも

MacRumorsがまとめた噂をベースに整理すると、iPhone 18 Proは次のような人にとくに相性が良さそうです。

  • AI機能をよく使う人:Apple Intelligenceの裏側で動く処理が、A20 Pro世代でよりスムーズになる可能性。
  • 通信の安定性を重視する人:C2モデムと衛星5G構想のおかげで、「どこでもつながるiPhone」に一歩近づくかもしれない。
  • 写真・動画が大事な人:可変絞り+新センサーで、夜景やポートレートの表現力が一段上がる余地がある。

一方で、「今のiPhoneで特に困っていない」「大きな見た目の変化がないと乗り換えたくない」という人にとっては、17 Proや現行モデルでも十分という選択肢もありえます。

18 Proは、“見た目の革命”ではなく“中身の総仕上げ”に近いアップデートになりそうです。派手な花火というより、足元のインフラを固めるような進化が多いからこそ、数年ぶりにiPhoneを替えるタイミングとしては悪くない年かもしれませんね。

ではまた!

 

 

Source: MacRumors