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iPhone 17 Pro MaxのX80は上り最速、C1Xは弱電界で善戦──4モデム5G/LTE実地テストを“読み解く”

iPhone 17 Pro MaxのX80は上り最速、C1Xは弱電界で善戦──4モデム5G/LTE実地テストを“読み解く”

✅ この記事では、Stetson Doggett氏のYouTube動画をもとに、Apple自社製モデム「C1/C1X」とQualcomm製「X71/X80」を搭載したiPhoneの通信性能を整理します。 実際の5G・LTE環境での計測結果に加え、redditユーザーの声や日本市場で気を付けたいポイントも交えてわかりやすく解説します。

どうも、となりです。

「iPhoneのモデムってどれが速いの?」「17 Pro MaxとAirで違うの?」そんな疑問を持つ方、多いですよね。 今回は米Verizon回線での実測テストを軸に、下り・上り速度の差、弱電界での粘り、そしてAppleが自社開発を進める狙いまで見ていきます。 この記事を読むと「自分が選ぶべきiPhoneはどれか」がスッと見えてくるはずです。

5Gテスト結果:X80とX71がリード、上りはX80が圧勝

動画ではVerizonのn77+n66帯を使った5G環境で計測されました。

機種 搭載モデム 下り速度 上り速度
iPhone 16e Apple C1 約1,297Mbps 約95Mbps
iPhone Air Apple C1X 約1,171Mbps 約119Mbps
iPhone 16 Pro Qualcomm X71 約1,586Mbps(最速) 約144Mbps
iPhone 17 Pro Max Qualcomm X80 約1,555Mbps 約205Mbps(最速)

まとめ: 下りはiPhone 16 Pro(X71)、上りはiPhone 17 Pro Max(X80)がリード。

LTEテスト結果:意外とC1が強い

70MHz幅のLTE CA環境では、C1が最速という意外な結果になりました。

  • C1(iPhone 16e):下り約515Mbps/上り約31Mbps
  • C1X(iPhone Air):下り約481Mbps/上り約30Mbps
  • X71(iPhone 16 Pro):下り約490Mbps/上り約31Mbps
  • X80(iPhone 17 Pro Max):下り平均約57Mbps(ピーク525Mbps)/上り約30Mbps

まとめ: LTEではC1搭載のiPhone 16eが堅実で、X80は条件次第で不安定さも見えました。

 

 

弱電界での差:C1XとX80が粘る

-116〜-118dBmの弱い電波環境では、各モデムの耐性が浮き彫りになりました。

  • C1(iPhone 16e):下り約5Mbps/上り約0.02Mbps
  • C1X(iPhone Air):下り約6.5Mbps(最速)/上り約0.05Mbps
  • X71(iPhone 16 Pro):下り約4.4Mbps/上り約0.07Mbps(上りで最速)
  • X80(iPhone 17 Pro Max):下り約4.8Mbps/上り約0.14Mbps

まとめ: 弱電界ではC1Xの下りとX80の上りが強さを見せました。

どのiPhoneがどのモデム?──機種と対応一覧

今回のテスト機種以外も含め、現行ラインナップと搭載モデムを整理しました。

モデム 主な搭載機種 補足
Apple C1 iPhone 16e LTEで意外な強さ。初の自社製モデム
Apple C1X iPhone Air 発熱が少なく、省電力設計が特徴
Qualcomm X71 iPhone 16 Pro / 16 Pro Max 安定した5G性能で実測も高速
Qualcomm X80 iPhone 17 Pro / 17 Pro Max 上り性能が圧倒的。ただし条件で変動あり

注意: 同じモデムを積んでいても、本体のアンテナ設計や熱処理の違いで性能が変わる場合があります。たとえば、iPhone 17 Proと17 Pro MaxはいずれもX80搭載ですが、必ずしも同じ速度が出るとは限りません。

 

 

redditの声から見るユーザー視点

実測データだけでなく、ユーザーの生の声も参考になります。redditにはこんな意見が集まっていました。

  • 電力効率への期待: 「電波が弱いときにバッテリーがどれだけ持つか」を気にする声が複数あり、C1チップの省電力性に注目。
  • 安定性の評価: 「15 Pro MaxからAirに乗り換えたけど違和感がない」という体験談。変化を感じさせない安定性=完成度の高さと見る人も。
  • 発熱の少なさ: 「クールに動く」「以前の15 Proはフライパンみたいだった」といった体感が共有され、放熱改善を歓迎する声が目立つ。
  • Qualcommとの差: 「まだQualcommがリードしているが、初代でここまで迫ったのは立派」「Appleのハードウェアチームはやっぱりすごい」といった評価。
  • ソフト更新の効果: iOS 26.1でモデムアップデートが入り、「速度が改善した」と報告するユーザーも出てきている。

まとめ: redditのユーザー視点では「爆速」よりも安定性・発熱・電力効率を重視する傾向が強く、Appleの自前モデムはその点で高く評価されています。

日本ユーザーへの注意点

今回のテストはアメリカのVerizonネットワークで実施されました。日本ではドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルで使える周波数帯(バンド)が異なり、n77/n78/n79の扱いやLTEのCA構成も違います。 そのため、同じモデムを積んでいても国内で同じ速度が出るとは限りません。特にSub6帯やLTE CAの最適化はキャリア依存が大きいため、注意が必要です。

 

 

まとめ

Apple初の自社モデムC1/C1Xは、Qualcomm製に比べるとまだ速度面では課題がありますが、発熱や省電力性では健闘。 一方でQualcomm X71/X80は依然として通信性能で優位に立っており、とくにX80は上り速度で圧倒的でした。 ただし「どの端末を買うか」を考える際は、数字の速さだけでなく、自分の利用環境や重視するポイント(電池持ち・安定性・価格)を踏まえるのが大事です。

ではまた!

Source: Stetson Doggett (YouTube), Verizon, reddit