
✅ この記事では、「iPhone 17シリーズの予約需要」と「iPhone Airの立ち位置」について、AppleアナリストのMing-Chi Kuo氏の最新レポートを整理し、MacRumors・9to5Mac両方の報道をもとに、その背景と日本市場を含めた影響を解説します。
どうも、となりです。
アメリカ・台湾を中心にAppleの供給網を追ってきた著名アナリスト、Ming-Chi Kuo氏が「iPhone 17シリーズの需要動向」をレポートしました。MacRumorsや9to5Macが現地時間2025年9月15日に相次いで伝えています。今回は両メディアの内容を整理して日本ユーザー向けに解説します。
iPhone 17シリーズ、予約需要は過去を上回る
Kuo氏によれば、iPhone 17・17 Pro・17 Pro Maxの予約需要は昨年の16シリーズを上回っています。特に「iPhone 17 Pro Max」は最も人気が集中しており、生産は前年の16 Pro Max比で約60%増しとのこと。全体としても第3四半期の生産台数は前年より25%高く、販売好調を示しています。
9to5Macも同様に「Pro Maxがシリーズのスター・パフォーマー」であると強調。供給網情報に加えて初期出荷日がどれだけ後ろ倒しになったか(出荷遅延)も分析に含め、初週末の予約需要が昨年より明らかに強いと結論づけています。
この数字は米国・欧州・中国といった主要市場での供給網から得られた情報で、日本でも初期在庫が薄くなる可能性は十分にありそうです。
iPhone Airだけは「在庫余裕あり」
一方で新登場の「iPhone Air」はやや状況が異なります。発売時点で比較的在庫に余裕があるとされ、昨年のiPhone 16 Plusより需要が弱いのでは?と見られがちです。
ただしKuo氏は、iPhone Airの生産は16 Plusの約3倍規模で組まれており、単純比較はできないと指摘。9to5Macも「発売初日配送が可能なのは需要不足ではなく、Appleが大量生産しているからかもしれない」と補足し、判断を急ぐべきでないと伝えています。
「紙上では弱いが、実機で化ける」可能性
Kuo氏は自身のX(旧Twitter)でこう述べています。
我主觀認為,iPhone Air是那種,在網路上單看規格可能沒興趣購買,但在店面實際上手後,可能會有購買動機的產品。 https://t.co/4JssKO8W2p
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) September 15, 2025
つまり、スペック表だけ見ると地味に見えるが、実際に手に取ったときの「薄さ」「軽さ」がユーザーを動かす可能性がある、というわけです。ちょうど「iPhone Airの深度フォト機能」がそうであるように、紙面のスペック表では伝わりにくい体験が評価を変える余地があります。
日本市場での見通し
日本のユーザーは「バッテリー持ち」と「カメラ性能」を特に重視する傾向があります。iPhone Airは薄型設計の代償としてバッテリー容量が懸念されており、ここが受け入れられるかがカギになりそうです。
一方で「軽さ」や「持ちやすさ」を理由にAirを選ぶ層も一定数いるはず。特に通勤・通学などで長時間スマホを手に持つユーザーには刺さる可能性があります。以前まとめた「iPhone 17は“地味”なのに中国で人気?」とも比較すると、地域ごとの消費者心理が大きく作用することがわかります。
また、今後の展開としてはデザイン戦略全体の中でAirがどう位置づけられるのかも重要です。Appleのデザイン哲学を整理した「iPhoneのデザイン哲学」を踏まえると、「薄さ」「軽さ」がブランド戦略の核になる可能性があります。
まとめ
・iPhone 17シリーズは全体として予約好調、特にPro Maxが大人気。
・iPhone Airは在庫余裕があるが、生産体制の違いを踏まえる必要あり。
・「紙上のスペックでは地味」でも、実機体験で評価が変わる可能性。
・日本市場では「薄さと軽さ」に魅力を感じる層を取り込めるかが焦点。
結論としては、iPhone Airはまだ判断がつきにくい「未知数のモデル」。日本でも、まずは店頭での実機体験がどこまで購買意欲に結びつくかを見極める必要があります。
ではまた!