となりずむ

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iOS 27 Beta 2でiPhoneに増えた新機能まとめ。Wallet家計管理やWrite with Siri、RCS強化

ベージュから紫へうねる背景に、5台のiPhoneが扇状に並ぶ。左から、AIがまとめた文章のカード一覧、Siriが予定を登録した画面、9時41分のロック画面、画像生成のスタイルが並ぶ写真アプリ、人物写真を広げて編集するEXTENDの画面。下に大きくiOS 27、その下にBeta 2の文字

✅この記事では、iOS 27の開発者向けベータ2でiPhoneに増えた新機能と変更点を、日本での使い勝手も含めて整理します。

どうも、となりです。

Appleが6月22日(日本時間23日)、開発者向けにiOS 27のベータ2を配信しました。同じ日にiPadOSやmacOSなどのベータ2も一斉に出ていて、その全体像は一斉に配信された各OSのベータ2まとめで扱っています。ここではそのなかから、iPhoneを使う人に関わるiOS 27の変更点だけを取り出して見ていきます。

ベータ2は本来、細かいバグを潰す回です。ところが今回は、Walletでお金の流れを見えるようにする新機能や、キーボードからSiriに文章を任せられる仕組みなど、新しい入口がいくつも顔を出しました。その一方で、長く使われてきたAirPortユーティリティ(AirPort機器の設定アプリ)が静かに姿を消す、という整理もあります。

自分のiPhoneに関わりそうなのはどれか、そして日本で使えるのはどこまでか。気になるところから順番に確かめていきます。

要点まとめ:iOS 27 Beta 2でiPhoneに増えた変更点

今回のベータ2でiPhoneまわりに増えた主な変更を、先にざっと並べておきます。

  • Appleが6月22日(日本時間23日)、開発者向けにiOS 27のベータ2を配信。Walletや写真など、iPhoneの細かな新機能と変更が多数
  • Walletに支出を見える化する「Insights(インサイト)」が追加。ただし口座の接続はまだ動かず、米国を中心とした提供で日本は対象外
  • 作文支援が「Write with Siri(Siriで書く)」に一本化され、キーボードの上から文章の作成や校正を頼める
  • AndroidとのRCSメッセージが、特定の発言への返信(インライン返信)と、写真・動画への「Tapback(タップバック)」絵文字に対応
  • 長く使われてきた「AirPortユーティリティ」がiOS 27でダウンロード終了。カメラ・天気・写真など、画面の細かな調整も多数
  • 新しいSiri AIなど高度な機能はiPhone 17 Proなど最新機種が前提で、iOS 27が入る=全部使える、ではない
今回の目玉はWalletの家計管理とWrite with Siriですが、どちらもまだ入り口が見えた段階です。高度なSiri AIは最新機種が前提で、お金まわりは日本では使えないままなので、まずは自分のiPhoneに関わる変更だけを拾っていくのがよさそうです。

 

まず前提:iOS 27が入る機種と、Siri AIが動く機種は別

個別の機能に入る前に、ひとつだけ押さえておきたいことがあります。iOS 27そのものはiPhone 11以降とiPhone SE(第2世代)以降に入りますが、目玉である新しいSiri——いわゆるSiri AIを動かすには、もっと新しいApple Intelligence対応の機種が必要です。Appleが端末内で動かす一番強力なAIになると条件はさらに厳しく、9to5MacはiPhone 17 ProやiPhone Airを挙げています。OSが入ることと、新しいSiriまで全部使えることは別です。このあたりの違いはiOS 27の対応機種とSiri AIの条件の違いで詳しく整理しています。

もう一点、これは開発者向けのベータです。AppleInsiderも触れているとおり、動作が不安定になったり、ふだん使うアプリがうまく動かないことがあります。6月8日(日本時間9日)に配信されたベータ1から約2週間での2回目で、メインのiPhoneにいきなり入れるより、予備の端末で、しかも先にバックアップを取ってから試すのが落ち着きます。ここから先の機能は、その前提で読んでみてください。

Walletの「Insights(インサイト)」:お金の流れを見える化

iPhoneのWalletに表示されたSee Spending Insights and Moreの案内画面。棒グラフのアイコンと、口座を接続して支出傾向や残高を見られるという説明文

今回いちばん目を引くのが、Walletアプリに入った「Insights(インサイト)」です。9to5Macによると、銀行などの口座をWalletにつないで、自分のお金の動き——支出の傾向や口座の残高、毎月決まって出ていく支払いなどをまとめて見られるようにする機能です。アプリ右上の三点アイコンから開きます。

ただ、今は枠が見えただけというのが正直なところです。MacRumorsが試したところ、上の画像のような「支出のインサイトを見られます」という案内(スプラッシュ画面)は出るものの、「続ける」を押しても口座を追加する画面が出てこず、まだ実際には動いていないようだと指摘しています。位置づけとしては、これまでの「Connected Cards(接続済みカード)」を、カード会社側の対応を待たずに使える後継になりそうです。

気をつけたいのは、これが今のところ米国を中心とした機能だという点です。口座をつないでお金まわりを扱う機能は、これまでもSiriでの割り勘などと同じく日本では使えないままのものが多くありました。今回の案内にも日本での提供は書かれていないので、日本のiPhoneで使えるようになるかは続報を待つ形です。

Write with Siri(Siriで書く):作文ツールがSiriに集まる

iPhoneのキーボード上部に表示されたWrite with Siriのボタンと、その上に並ぶ作文ツールバー

文章まわりも整理されました。これまで独立していた「Writing Tools(作文ツール)」が、「Write with Siri(Siriで書く)」という形にまとまります。9to5Macによると、メモやメール、メッセージなどでキーボードの上に「Write with Siri」のボタンが出るようになり、「この文章を書き直して」「もう少し丁寧に」のように、自然な言葉で作成や校正を頼めます。ベータ1ではテキストを選択したときしか出てこなかったので、呼び出しやすくなったのが今回の変化です。

一から文面を考えるのが面倒なときに、下書きの叩き台をSiriに作ってもらう。そんな使い方が想像できます。バラバラだった作文系の機能がSiriの下に集まったことで、どこから呼べばいいか迷わなくなりました。

同じSiriまわりでは、声そのものを変えられる「Siri Voice Customization(Siriの音声カスタマイズ)」も少し進みました。MacRumorsによると、iPhone 17 ProとiPhone Airで使えるこの機能に、話す速さを変える「Pace(ペース)」と、抑揚を変える「Expressivity(抑揚)」という項目が加わりました。ただ、どちらも今は「Coming Soon(近日公開)」の表示が付いていて、まだ動きません。

黒い背景のSiri音声カスタマイズ画面。PaceとExpressivityのスライダーにComing Soonのバッジが付いている

「Pace(ペース)」と「Expressivity(抑揚)」には「Coming Soon」が付き、iPhone 17 ProとiPhone Airで枠だけ先に用意された状態です。

AndroidとのRCS:特定の発言に返信、写真にもリアクション

2台のiPhone。左は緑のRCSメッセージに絵文字のTapbackバーとReplyを含むメニュー、右はその発言に返信する画面

AndroidユーザーとのやりとりにかかわるRCS(iPhoneとAndroidをまたぐ新しいメッセージ規格)も前進しました。MacRumorsによると、ベータ2では特定のメッセージを長押しして、その発言に直接ぶら下げて返すインライン返信に対応しました。上の画像の左側のように、長押しのメニューから「Reply(返信)」を選ぶ操作で、iMessageと同じ感覚で使えます。

あわせて、写真や動画への「Tapback(タップバック)」——絵文字のリアクションも、ちゃんと絵文字として表示されるようになりました。iOS 26では「○○がいいねしました」のような文字の説明に置き換わっていたのが、iMessageと同じく画像の上に絵文字が重なる形になります。家族や友人にAndroidの人がいると、グループの会話でどの発言への返事か分からなくなりがちなので、これは日々のやりとりで素直にありがたい変化です。

撮影まわり:カメラの黄色いサインと、RAWのAI編集

iPhoneのカメラ下部。露出を示すfボタンとツールボタンが黄色く点灯し、その下にVIDEO・PHOTO・SIRIの切り替え

カメラアプリには、見落としやすいけれど親切な変更が入りました。MacRumorsによると、露出の調整など、ふだんは隠れているツールをオンにしているとき、カメラのツールボタンの周りが黄色く光るようになっています。上の画像で左下のfマークと右下のボタンが黄色く縁取られているのがそれで、「いま手動の設定が入っているよ」と教えてくれるサインです。設定したのを忘れて、次の一枚が思った色にならない、という小さな事故を防げます。

写真アプリ側では、AI編集の対象が広がりました。これまで対応していなかったRAW画像でも、AIを使った編集ツールが使えるようになっています。RAWは色や明るさを後から大きく追い込める形式なので、ここにAI編集が乗ると、写真アプリの「拡張」や「リフレーム」といったAI編集を、より画質に余裕のある元データへかけられます。じっくり撮る人ほど嬉しい広がりです。

毎日の画面で気づく、小さな更新

派手ではないけれど、毎日触れる画面が少しずつ整えられています。まず天気アプリ。MacRumorsによると、これまで少し見えにくかった水色の文字が、明るくはっきりした青に変わりました。降水量や降水確率、風速といった数字が読み取りやすくなっています。

iPhoneの天気アプリ。Raleighの時間ごとの降水量と、各曜日の降水確率が明るい青色で表示されている

降水量や降水確率の数字が、以前より明るい青で表示されるようになりました。

Siriアプリには、過去のやりとりをまとめて消せる選択削除が加わりました。会話が増えてくると一件ずつ消すのは骨が折れるので、これは地味に手間が減ります。

2台のiPhoneに並んだSiriの会話一覧。右では複数の会話に青いチェックが付き、まとめて選択された状態

Siriの会話一覧で複数を選び、まとめて削除できるようになりました。

プライバシーまわりでは、設定のSiriの中に「Visual Intelligence(ビジュアルインテリジェンス)」の項目が増えました。被写体を強調して似た画像を探す「Highlight to Image Search(ハイライトして画像検索)」は最初からオフで、オンにすると画像が外部に送られて検索される、という注意も添えられています。便利さと引き換えに何が外に出るのかを、自分で選べる形です。

設定アプリのVisual Intelligence画面。Highlight to Image Searchのスイッチがオフで、被写体を強調すると第三者に画像を送ると説明が書かれている

「Highlight to Image Search」は最初からオフで、オンにすると画像が外部に送られると説明されています。

AirPortユーティリティの終了と、家まわりの更新

長く使われてきたものの区切りもあります。MacRumorsによると、かつてのApple製Wi-Fi機器を設定する「AirPortユーティリティ」が、iOS 27ではダウンロードできなくなります。すでに入れている人は再ダウンロードできますが、iOS 27でちゃんと動くかは保証されません。AirPort機器自体は数年前に販売を終えているので、いよいよアプリも整理、という流れですね。

黄色い背景に置かれた、白いAppleのAirPort機器3台

AirPort機器はすでに販売を終えており、iOS 27ではついに設定アプリもダウンロードできなくなります。

家のデバイスまわりでは、ホームAppからApple TVを更新できるようになりました。Apple TV本体の電源を入れなくても、iPhoneのホームAppの「アップデート」一覧にApple TVが並び、そこから最新ソフトに入れ替えられます。これまでHomePodで当たり前だったことが、ようやくApple TVにも来た形です。MacRumorsはここから、噂される家庭用ハブにつながる動きではと見ていますが、ハブそのものは別系統の噂なので、ここでは切り離して見ておくのがよさそうです。

ホームAppのアップデート画面。HomePodとHome Accessoriesの自動更新スイッチと、Apple TVのバージョン27.0・1.22GB・UPDATEボタン

Apple TVがホームAppのアップデート一覧に並び、本体の電源を入れずに更新できるようになりました。

細かいところでは、ベータ1で起きていたPhilips Hueなどスマートホーム機器が反応しなくなる不具合が、このベータ2で直りました。さらに、HomeKit対応カメラ(HomeKit Secure Video)の通知を長押しすると、その場でその動きをとらえた映像を見たり、近くの照明を点けたりできるようになっています。家まわりは派手な新機能というより、引っかかっていたところが静かに整った印象です。

海外の反応:地味な前進への歓迎と、まだ動かない機能への戸惑い

今回のベータ2をめぐる声には、長年の要望が叶った歓迎と、まだ環境によっては動かない機能への戸惑いが混ざっていました。

AirPort Utility is still useful as an app because it has a Wi-Fi scanner

AirPortユーティリティは、Wi-Fiスキャナーが付いているので、アプリとしてはまだ役に立ちますよ。

platinumaqua / MacRumors(2026年6月22日)

消えるのを惜しむ声。AirPortユーティリティには、近くのWi-Fiの混み具合を調べるスキャナーが付いていて、ルーターの設定以外でも使い道があった、という指摘です。長く使った道具がなくなるのは、やはり寂しさがありますね。

Strange, RCS replying doesn't work for me

おかしいな、RCSの返信、自分の環境だと動かないんですが。

AusMness / MacRumors(2026年6月22日)

新機能はまだ環境次第。インライン返信が話題になる一方で、自分のところでは動かないという報告です。ベータの新機能は相手のAndroid側の対応や回線にも左右されるので、配信されたその日に全員が使えるとは限りません。

Anyone else had an iPhone on Beta 1 that was still indexing, for days, and suddenly the indexing badge is gone on Beta 2?

ベータ1で何日もインデックス作成が終わらなかったiPhoneが、ベータ2にしたら急にインデックスのマークが消えた人、ほかにいます?

Rafagon / MacRumors(2026年6月22日)

裏側も動いていた。新機能の一覧には出てこないものの、検索用の索引づくりのような地味な処理も整理されたようだ、という気づきです。表に見える変更だけが今回の中身ではない、ということですね。

Nothing exciting. Seems a bit snappier than Beta 1, tho!

派手な変化はないですね。ただ、ベータ1より少しキビキビ動く気はします。

nortonandreev / MacRumors(2026年6月22日)

派手さより、動きの軽さ。大きな目玉はないけれど、操作の反応が良くなった、という現実的な手応えです。新機能の数より、まず軽く動くことを見ている人もいるわけですね。

ひとこと:派手な目玉より、毎日の小さな更新に手が伸びた回

ベータ2は普通なら静かにバグを潰す回ですが、今回はWalletの家計管理やWrite with Siriなど、これから動き出す機能の入り口がいくつも見えたのが面白いところでした。とはいえ、その多くはまだ枠だけだったり、日本では使えなかったりします。

ぼくが手を止めたのは、むしろカメラの黄色いサインや、Siriの会話をまとめて消せるようになった、といった小さな更新のほうでした。毎日の操作で「あれ、ちょっと楽になった」と感じるのはこういうところで、目玉機能が日本で本格的に動くまでの間、先に生活へ馴染んでいくのはこちら側だろうな、と思っています。

まとめ:いま押さえるなら、ここだけ

iOS 27のベータ2でiPhoneに増えたものを一言でまとめると、Walletの「Insights」、Write with Siri、RCSのインライン返信とTapback、そしてカメラや天気、写真といった画面の細かな調整、という形です。AirPortユーティリティの終了のような、長く使われたものの区切りもありました。

ただ、目玉のいくつかは今の段階では枠が見えただけです。Walletの口座連携はまだ動かず、高度なSiri AIは最新機種が前提、お金まわりの機能は日本では使えません。だからいま自分でやれることは、増えた機能のうち、どれが自分の機種と地域で関係しそうかを見当づけておくくらいで、実際に使えるかどうかは、対応機種と日本での提供がはっきりしてからで間に合います。とくに新しいSiriは機種の壁がはっきりしているので、買い替えを考えている人だけ、その条件を先に確かめておくと次の判断が早くなります。

ではまた!

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開発者ベータを試すなら、入れる前にバックアップを取っておくと、もし不調が出ても前の状態へ戻せます。USB-Cで挿すだけのポータブルSSDは、iPhoneやMacのデータの預け先として、更新前のこのひと手間に向いています。

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Source:MacRumors①MacRumors②MacRumors③MacRumors④MacRumors⑤MacRumors⑥MacRumors⑦9to5Mac①9to5Mac②9to5Mac③AppleInsider