
✅ この記事では、Googleが発表した「GmailのPOPアクセスとGmailify終了」について、問題点と影響範囲、そしてユーザーが取るべき対応を整理します。特に「いつまでに」「何をすればいいのか」をわかりやすく解説します。
- Gmailifyとは?──他社メールをGmailに統合する仕組み
- POPとは?──「一方通行」のメール受信方式
- なぜ終了するのか──セキュリティと運用コスト
- 誰が影響を受けるのか
- いつまでに何をしなければならないか
- 日本のユーザーへの影響
- 背景と今後の見通し
- まとめ
どうも、となりです。
長年Gmailを使ってきた方にとって、「POPでメールを受信する」設定はなじみ深いものですよね。ところがGoogleは、2026年1月をもってPOPアクセスとGmailifyのサポートを終了する方針を発表しました。これにより古いメールソフトやバックアップ用途でPOPを使っていた人、そして他社メールをGmailに統合していた人には確実に影響が出ます。
この記事を読むと、なぜPOPとGmailifyが終了するのか・誰にどんな影響があるのか・いつまでにどう対応する必要があるのかが整理できます。
Gmailifyとは?──他社メールをGmailに統合する仕組み
まずは「Gmailify」から説明しましょう。Gmailifyは、YahooメールやOutlookメールなど他社のメールアカウントをGmailアプリやウェブ版に統合して使える機能です。
POPのようにダウンロードするのではなく、転送+同期の仕組みを使って、スパムフィルターやカテゴリ分け、検索などGmailの便利機能を他社メールでも享受できる──これが特徴でした。
たとえば「Yahooメールを全部Gmailで読みたい」といったニーズに応えていたのですが、利用者数は限られており、GoogleはPOP終了と同じタイミングで整理することを決めたわけです。
まとめ:Gmailifyは「他社メールをGmailでまとめて使える仕組み」。2026年1月で終了予定。
POPとは?──「一方通行」のメール受信方式
次にPOPです。POP(Post Office Protocol)は、Gmailのサーバーから自分のパソコンやスマホにメールをダウンロードして保存する仕組み。いわば「郵便局から家に持って帰る」イメージです。
ただし一度受信するとサーバー側のコピーは削除される設定も多く、複数の端末で同じメールを共有するのが難しい、という弱点がありました。これに対し、いま主流のIMAPはクラウド上にメールを残しつつ同期するので、iPhoneでもMacでも同じ状態で読めるんです。
まとめ:POPは古い一方通行型の仕組みで、複数端末利用に不向き。
なぜ終了するのか──セキュリティと運用コスト
Googleが終了を決めた理由は大きく2つあります。
- セキュリティリスク:POPは暗号化や認証の仕組みが古く、不正アクセスやなりすましに弱い。
- 運用コスト:POPもGmailifyも利用者は少数派。維持のためのリソースを割くより、安全で普及している仕組みに一本化した方が効率的。
Googleは過去にも「古いログイン方式(Less Secure Apps)」を段階的に終了してきました。今回の決定もその延長線上です。
まとめ:古い仕組みや少数派のサービスを整理し、IMAPに一本化する動き。
誰が影響を受けるのか
今回の終了で影響を受けるのは次のような人たちです。
- POP利用者:OutlookやThunderbirdをPOP設定で使っている人。
- バックアップ用途:POPで受信し、ローカルに保存していたユーザー。
- Gmailify利用者:YahooメールやOutlookメールをGmailに統合して使っていた人。
- 企業ユーザー:社内システムでPOP経由でメールを収集しているケース。
逆に、IMAP設定で使っている人やGmailのウェブ版のみ利用している人は影響を受けません。
まとめ:POPとGmailifyを利用している人が影響を受ける。IMAP利用者は影響なし。
いつまでに何をしなければならないか
Googleは2026年1月をもってPOPアクセスとGmailifyを終了予定です。つまり、それまでに以下の対応が必要になります。
- IMAPへ切り替える:メールソフトの設定を変更すれば、そのまま利用を続けられる。
- 過去メールの保存:バックアップ目的でPOPを使っていた人は、移行前にデータをエクスポートしておく。
- 他社メールとの運用見直し:Gmailifyが使えなくなるため、YahooメールやOutlookメールは個別にアプリやブラウザで確認する必要がある。
注意点は、終了後は新規メールを取得できなくなること。2026年2月以降、「急にメールが届かなくなった!」と慌てないよう、早めの対応が必須です。
まとめ:2026年1月までにIMAPへ移行、Gmailify利用者は他社メールを個別運用に切り替える必要あり。
日本のユーザーへの影響
日本では意外と「POPで受信してローカルに保存」している中小企業や個人ユーザーが多いです。特に経理系の部署など「紙やローカルに残したい」文化が根強いです。またGmailifyを使ってYahooメールを統合していた利用者も少なくありません。
一方でiPhoneやMacの標準メールアプリはIMAP対応が当たり前なので、個人利用なら影響は軽微。ただし古いWindows PCでOutlookをPOP設定にしている人や、Gmailifyで統合運用していた人は要注意です。
まとめ:日本では企業ユーザーとGmailify利用者に大きな影響がある。
背景と今後の見通し
今回のPOPとGmailify終了は「クラウド前提のメール利用」へ完全シフトする流れの一環です。Googleだけでなく、他社サービスも同様の動きを進める可能性があります。
「他社メールもGmailでまとめて見る」時代は終わりを迎え、今後はそれぞれのサービスを独立して利用する方向に戻るかもしれません。その代わりに、Gmail本体はセキュリティや検索、フィルタ機能をさらに強化していくと考えられます。
まとめ:終了はクラウド前提の利用シフトと、サービスの整理合理化の一環。
まとめ
GmailのPOPとGmailify終了は「古い仕組み」と「少数派の統合サービス」の幕引きです。影響を受ける人は2026年1月までに移行や代替手段を用意しておきましょう。
ほとんどの人はIMAP設定に変えるだけで済みますが、Gmailify利用者は今後のメールの確認方法を見直す必要があります。
ではまた!
Source: Google Workspace Updates, The Verge, PCWorld, Gigazine, Impress Watch