
✅この記事では、修理・カスタマイズの自由度で知られるPC企業「Framework」が発表したメモリ価格の値上げと、そこから見えてくるAppleとの価格戦略・思想の違いを整理します。
どうも、となりです。
「Framework(フレームワーク)」という名前、Appleファンの方なら「あ、あの修理しやすいPCの会社ね」と思い浮かぶかもしれません。
一方で、初めて聞く人には「何かの開発ツール?」「会社なの?」と感じる名前ですよね。
じつはこのFramework、今のテック業界ではAppleとは真逆の思想を選んだ存在として、かなり面白い立ち位置にいます。
そんなFrameworkが最近、「メモリを再び値上げします」と発表しました。
ただ、その値上げの伝え方があまりにも正直で、結果的にAppleの価格設定を静かに浮かび上がらせる内容になっていたんです。
要点まとめ
- Framework(フレームワーク):米サンフランシスコ発のPCメーカー。部品をユーザー自身で交換・修理できる「モジュラー型ノートPC」で注目されている。
- 2度目のメモリ値上げ:DDR5メモリの調達コスト上昇を受け、DIYエディション向け価格を再改定。
- 具体的な価格:8GB DDR5モジュールが$60(約9,300円)から$80(約12,400円)へ上昇(約33%増)。
- コストの透明化:在庫の平均取得単価(WAC)は1GBあたり約$10(約1,600円)と公開。
- Appleとの比較:Appleがメモリ構成変更時に設定している価格は1GBあたり約$25(約3,900円)。
- 外部購入を容認:Laptop DIYエディションでは、PCPartPickerへのリンクを公式に案内し「他店購入→持ち込み」を認めている。
※Wccftechの報道に基づきます。
詳細解説
そもそも「Framework」ってどんな会社?
Frameworkは、「修理する権利(Right to Repair)」を前提に設計されたノートPCメーカーです。
キーボード、ポート、ディスプレイ、メモリ、SSD、さらにはメインボードまで、ユーザーが自分で交換できる構造を徹底しています。
MacBookのように内部部品を基板に直付けし、「開けたら終わり」にする設計とは、思想そのものが異なります。
今回のニュースは、そうしたユーザーがパーツを選べる構造だからこそ、部材価格の変動がそのまま表に出てきた結果とも言えます。
「1GB=$10」という、生々しい数字の公開
Wccftechによると、Frameworkは今回、自社在庫の平均取得単価(WAC)が1GBあたり約$10であることを明かしました。
8GBで$80(約12,400円)。
しかし、2週間前までは$60(約9,300円)で販売されていたため、これまでは可能な限りコスト上昇分を吸収しながら提供していたことになります。
さらにサプライヤーからは、「2026年にかけてメモリ価格は引き続き上昇する」と通知されており、8GBモジュールが$100(約15,500円)を超える可能性も示唆されています。
このメモリ価格上昇は、Frameworkだけの問題ではありません。
実はAppleにとっても無視できないテーマで、M5世代Macのラインナップにも影響を与える可能性があると見られています。
注目したいポイント
逆転の切り口:値上げなのに「好感」を持たれる理由
値上げは通常、反発を招くものです。
それでもFrameworkの対応が好意的に受け止められているのは、価格の背景を包み隠さず説明しているからでしょう。
「仕入れがこれくらいで、市場がこう動いている。だから申し訳ないけれど値上げします」
この率直さが、ユーザーとの信頼関係につながっています。
さらに象徴的なのが、「うちより安い店があれば、そこで買って持ち込んでいいですよ」という姿勢です。
Appleの場合、購入時にメモリ容量を増やすと、構成変更価格として1GBあたり約$25が加算されます。しかも後から増設はできません。
Frameworkはその逆で、ユーザーに逃げ道を提示する。この誠実さこそが、彼らの最大の武器なんですよね。
もう一段深い話:透明性は「ブランドの信頼」に変わる
Appleも近年、iPhoneでバッテリーの固定方法を見直すなど、修理性を意識した変更は加えています。
ただし、それはあくまで製品体験を維持したままの改善であり、Frameworkのように「ユーザーが自由に交換する」思想とは、やはり立ち位置が異なります。
Frameworkが示しているのは、「部品で利益を最大化しない」という明確な選択です。
価格の安さそのものよりも、その姿勢の一貫性がブランド価値になっているように見えます。
ひとこと:Frameworkという鏡
Frameworkの動きを見ていると、Appleが長年築いてきた「コストを見せない設計思想」が、別の角度から照らされているように感じます。
もちろん、MacBookの高度に統合された設計が生む完成度やパフォーマンスは今も魅力的です。
ただ、「値上げするけれど、他で買ってもいいですよ」と言える企業の潔さを知ってしまうと、次にMacを選ぶとき、メモリ構成の価格を少し立ち止まって考えたくなりますよね。
まとめ:Frameworkの挑戦とAppleの庭
Frameworkのメモリ値上げは、部材コスト高騰という現実に向き合いながら、Appleの価格戦略に「透明性」という一石を投じた出来事でした。
$80(約12,400円)への値上げは決して小さくありませんが、その理由を説明し、外部購入という選択肢を残す姿勢は、テック企業の新しい誠実さの形に見えます。
メモリ価格が上がり続ける2026年、Appleはこのコストをどう吸収し、価格に反映させてくるのか。
「完璧に管理された庭」に住み続けるのか、それとも「自分の道具を自分で管理する自由」を取るのか。Frameworkという存在は、私たちにそんな問いを投げかけ続けている気がします。
あなたなら、次に選ぶのはどちらの哲学でしょうか。
ではまた!
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Frameworkが示している「メモリは自分で選んで入れる」という思想は、自作PCの世界ではごく当たり前なんですよね。この記事で触れた価格や透明性の話を、いちばん実感しやすい形がこうしたDDR5メモリだと思います。
AmazonSource: Wccftech
※換算は $1=¥155 前後を想定した概算です。