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Appleを理解して翻訳する。それが「となりずむ」

iPhoneは日本なしでは作れない?Appleが惚れ込む技術の正体

iPhone 17 Proに使われている部品数の国別内訳。日本が1282点で1位、韓国と台湾が各475点、アメリカ38点、EU11点、中国4点と、日本製部品の多さが強調されている。

✅この記事では、TBS NEWS DIGの動画「iPhone半分は日本製!」をもとに、なぜAppleが今も日本の技術を必要とし続けているのかを整理し、日本企業の強みと課題を考えます。


www.youtube.com

どうも、となりです。

「iPhoneって、ほとんど海外で作られているんじゃないの?」
そう思っている人、正直かなり多いと思います。

ところが、今回紹介された内容はなかなか衝撃的でした。最新のiPhoneには、日本製の部品が1300個近く使われている。数だけ見れば「半分は日本製」と言ってもおかしくない、という話なんです。

要点まとめ

  • 2024年9月、Appleのティム・クックCEOが横浜にある日本企業の研究施設を訪問
  • 最新iPhoneには約1300個の日本製部品が使われていると報じられた。
  • 代表例がTDKのTMRセンサー。カメラのオートフォーカスや手ブレ補正を支える超小型部品。
  • 日本企業は「ニッチ分野」で代替がきかない技術を握っている。

最新iPhoneの「中身」を少しだけ覗いてみる

まず押さえておきたいのは、「半分が日本製」という表現の意味です。
これは完成品の価値ベースではなく、部品点数ベースの話なんですよね。

iPhoneの内部には、目に見えないほど小さな部品がぎっしり詰まっています。その中で、日本企業が得意としてきたのが、精度・安定性・長期供給が求められる部品です。

動画で象徴的に紹介されていたのが、TDKのTMRセンサー。米粒より小さいサイズで、カメラのピント合わせや手ブレ補正を正確に制御する“心臓部”のような存在です。

TDKに見る「変わらない強み」の使い方

TDKという会社、カセットテープのイメージが強い人も多いですよね。
でも実際は、磁性材料というコア技術を軸に、姿を変え続けてきた企業です。

テープ → HDD → スマートフォン向けセンサー。
やっていることは一貫していて、「磁気をどう扱うか」という一点に集中しています。

ここが重要で、Appleが評価しているのは製品そのものよりも、再現性のある技術力なんです。毎年数億台単位で作るiPhoneに、安定して同じ品質を供給できる。これが簡単そうで、実は一番難しい。

世界を止めかねない「ニッチ技術」たち

動画では、TDK以外にも興味深い日本企業が紹介されていました。

太陽ホールディングス

基板を覆う緑色のインク(ソルダーレジスト)で、世界シェア5割超。
一見地味ですが、これがなければ電子機器は安定して動きません。

www.taiyo-hd.co.jp

ミネベアミツミ

航空機にも使われる超精密ベアリングを手がける企業。
1.5mmという極小部品から巨大な機体までを支える技術力を持っています。

どちらも共通しているのは、「巨大市場で勝とうとしない」戦略です。
小さな池で、誰にも代われない存在になる。これが、日本企業の強さなんですよね。

www.minebeamitsumi.com

 

 

注目したいポイント

ここで一歩引いて考えてみたいポイントがあります。

部品点数では圧倒している日本ですが、金額ベースの取り分は全体の約9%にとどまるという現実です。
つまり、数は多いが、利益の大きい部分は海外企業が握っている。

専門家のコメントとして紹介されていたのが、「日本企業は言われたものを作るのは得意だが、自らニーズを作るのが苦手」という指摘。これは、ちょっと耳が痛い話ですよね。

Appleという巨大顧客がいることは強みでもありますが、同時に“部品屋”にとどまるリスクもはらんでいる、という見方もできます。

ひとこと:Appleが見ているのは「日本」ではなく「姿勢」

個人的に印象に残ったのは、ティム・クックがわざわざ現地を訪れている点です。

Appleは感情で取引する会社ではありません。
それでもトップが足を運ぶということは、その技術が今後も必要だと本気で考えているというサインだと思うんです。

ただし、それは「このままでいい」という意味ではない。
足元にある技術を、AIや環境対応といった次のニーズにどうつなげるか。そこまで含めて見られている気がします。

まとめ:iPhoneの中にある、日本の現在地

  • iPhoneは、今も日本の技術なしでは成り立たない。
  • 強みは「ニッチで代替不可能」な分野を押さえていること。
  • 一方で、価値の取り分をどう広げるかは大きな課題。

iPhoneの美しさや性能の裏側には、指先に乗るほど小さな部品と、日本のエンジニアの積み重ねがあります。
この関係がこれからどう進化していくのか、少し長い目で見ていきたいところですね。

ではまた!

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  • iFixit

iPhoneの中にどれだけ多くの部品が詰まっているかを「実感」するなら、分解ツールを見るのがいちばん早いんですよね。記事で触れた“見えない部品の積み重ね”が、ぐっと現実味を帯びてきます。

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Source: TBS NEWS DIG