✅ この記事では、Apple の 特許動向・規制反応・サプライチェーン・設計動きをクロスして整理し、難しい話もすっと入るように解説します。
どうも、となりです。
直近、Apple が EU の DMA(デジタル市場法)に対して異議を唱える動きを強めたほか、「折りたたみ」あるいは「ガラス一体型ディスプレイ」特許が再び注目を集めました。派手ではないけど、これから数年先に効いてくる“種”の話です。
この記事を読むとわかること:DMA に対する Apple の主張、新しい構造特許の内容、その他訴訟・設計動向。そして、それらがユーザー体験にどうつながるか。
特許ウォッチ
最近、Apple が「ディスプレイを回転可能にするガラス一体型デバイス」の特許を出願したという報があります。前面・背面・側面すべてをガラスで包み、デバイスをひっくり返すと画面が裏側にも出るような設計案です。DesignBoom 解説
こういう設計は、折りたたみ機構とはまた違う挑戦です。「スマホをひっくり返すだけで画面が裏側にも出てくる」未来が想像できます。耐久性・接触電極・屈曲応力など、技術的ハードルは厚いですが、Apple はこの方向にも目を向けてるわけです。
新しい構造特許は、“折りたたみ”以外の未来のフォームファクタに布石を打っている可能性があります。
研究ウォッチ
今週はめだった論文は確認できませんでしたが、特許傾向から読み取れるのは「折りたたみや曲げ構造」や「イメージセンサーの高性能化(ダイナミックレンジ拡張)」などの技術領域への関心が高まっていること。実際、Apple は「ダイナミックレンジ拡張センサー特許」も出願しているという報があります。9to5Mac の報道
要は、映像体験をより“目で見た世界に近づけたい”っていう設計思想ですね。今後は「見る」体験そのものを革新する技術が、ユーザー体験のキモになると思います。
目に見えないカメラ・センサー技術の進歩が、次世代体験のカギになるかもしれません。
規制ウォッチ
最近の大ニュースは、Apple が EU に対して DMA の撤回を求める声明を出したこと。Reuters によれば、Apple 主張の中心は「DMA によって iPhone ミラーリング/AirPods ライブ翻訳/Maps の高度機能が遅れる」点。Reuters 報道
Apple公式にも、DMA が EU ユーザー体験に悪影響を与えるという解説文が出されていて、機能制限とユーザー体験の狭間で戦う姿が見えます。Apple Newsroom 解説
この声明は「機能遅延」ではなく「制度そのものの見直し」を要求するもの。規制と技術のせめぎ合いは、次フェーズに入ったようです。
Apple は今、制度レベルで“機能の自由”を取り戻そうとしているように見えます。
サプライチェーンの動き/その他注目
Apple に関する訴訟/設計面での興味深い動きも散見されます。特許出願では折りたたみ機構やモジュール構造のアイデアも複数あり、たとえば「iPhone フォールド構造特許」の話も出ています。AppleWorld 記事
また、AI 特許の戦略でも Apple は動いていて、2025年に申請された AI 関連特許数が増えている、という分析もあります。PatentPC 分析
折りたたみ・モジュール構造+AI 特許戦略、このふたつの軸が Apple の次期方向を映す光点かもしれません。
まとめ
- Apple は DMA 対応で“制度レベルの反発”を仕掛け始めた。
- ガラス一体型折り返し構造特許は、新たなフォームファクタの布石になりそう。
- 研究傾向としてはセンサー技術の拡張、映像体験強化が見えている。
- サプライチェーン/訴訟・設計戦略でも未来を見据えた仕掛けが出始めている。
次は、Apple が実際に提出/公開する特許や論文、EU 側の反応に注目しておきましょう。
ではまた!