
✅ この記事では、Xiaomi(シャオミ)の新型「17シリーズ」スマートフォンが販売初週で予想を上回る売れ行きを見せたというニュースを、CEOの発言や中国市場の動向、iPhone 17との比較を交えて解説します。
- Xiaomi 17シリーズ、初週販売が「予想以上」
- デザインとカメラで“iPhone超え”をアピール
- iPhoneとの販売比較──中国での勢力バランスはどう変化?
- 日本への影響は?──“次の中国戦略”が見えてくる
- さいごに
どうも、となりです。
中国市場では今、ハイエンドスマホの競争が再び熱を帯びています。 その中心にいるのが、AppleのiPhone 17と、Xiaomiの17シリーズ。 どちらも2025年9月に登場しましたが、Xiaomiの初週販売が「想定以上」とCEOの雷軍(Lei Jun)氏自らがWeiboで報告し、話題になっています。
この記事を読むと、Xiaomiの販売好調の背景と、Appleが中国市場で直面する課題、そして今後の両者の戦略の違いがわかります。
Xiaomi 17シリーズ、初週販売が「予想以上」
雷軍CEOは10月8日、Weiboへの投稿で「17シリーズの初期販売が予想を上回った」とコメントしました。 Xiaomiは9月下旬に17シリーズを発売しており、iPhone 17シリーズより約2週間遅れて市場投入されています。
同社のスマートフォン部門プレジデント、盧偉氷(Lu Weibing)氏も同日に投稿し、「在庫不足により購入者に不便をかけている」と謝罪。 さらに10月2日時点で、発売1週間で100万台を突破したことを明かしています。 これは前モデル「Xiaomi 15シリーズ」を上回るペースで、想定を超える需要が発生しているとのことです。
ただし、証券アナリストの郭明錤(Ming-Chi Kuo)氏によると、全体の出荷台数は当初計画(1,000万台)より20%下回る見込みで、特に無印モデルの需要が弱い点を指摘しています。 一方でProモデルやUltraモデルが牽引しているという分析もあり、プレミアム市場へのシフトが進んでいるようです。
デザインとカメラで“iPhone超え”をアピール
雷軍CEOは発表会で、「Xiaomi 17シリーズは多くの点でiPhone 17を上回る」と強調。 特に話題になったのが、厚さとカメラ性能です。
Xiaomi 17 Proは6.5mmクラスの薄型ボディに加え、Leica(ライカ)と共同開発した逆光撮影に強い新型イメージングシステムを搭載。 光の階調表現や暗所撮影を強化し、被写体の立体感を自然に再現できるとしています。
このあたりは、AppleのiPhone 17 Proシリーズが「色の忠実性」や「肌トーン補正」で注力しているのとは対象的で、 両社が“写真のリアリティ”をどう描くかで異なる哲学を持っているのが面白いところです。
iPhoneとの販売比較──中国での勢力バランスはどう変化?
市場調査会社Counterpoint Researchによると、2025年6月時点の中国市場シェアは、Huaweiが18.1%、Xiaomiが15.7%、Appleが14.4%。 Huaweiが首位を奪還し、Appleは5位まで後退していました。
iPhone 17シリーズは発売後、一定の反発需要を取り戻したとされていますが、 HuaweiとXiaomiが“国産ブランド復権”を旗印に高価格帯を攻めており、Appleは依然として苦戦気味。 特に、Xiaomiが「17シリーズ」でiPhone 17対抗を明確に打ち出したことで、競争はより直接的になっています。
一方、AppleはA19チップやカメラの冷却設計などハードウェアで優位を維持しつつ、Apple IntelligenceによるAI連携を差別化要素としています。 つまり、Xiaomiが「物理的スペックとコスパ」で勝負しているのに対し、Appleは「体験価値」で戦っている構図なんです。
関連して、Xiaomi 17 vs iPhone 17の比較記事でも、両者のデザインや価格、AI機能の違いを詳しくまとめています。
日本への影響は?──“次の中国戦略”が見えてくる
中国でのiPhone販売は、Apple全体の出荷数の約20%を占める重要市場です。 そのため、XiaomiやHuaweiが勢いを取り戻すと、Appleはグローバル出荷全体にも影響を受けます。
一方、日本市場ではこのような“中華プレミアム機”の存在感はまだ限定的。 ただし、HuaweiがAppGalleryを再構築し、XiaomiがEU版AltStoreのような独自エコシステムを模索している点を踏まえると、 「アプリとAIで端末価値を作る競争」は確実に広がっていくでしょう。
さいごに
Xiaomi 17シリーズの初期販売は、「Appleの牙城に挑む試金石」としては好発進。 一方で、AppleもiPhone 17の冷却設計やApple Intelligence統合で差別化を図っており、 2025年後半は中国市場での勢力図が大きく動く年になりそうです。
中国のスマホ市場を見れば、Appleが「AI体験」で世界的にどの方向へ進もうとしているかも見えてきます。 競争の舞台は、もう単なるスペック比較ではありません。
ではまた!
Source: South China Morning Post / TF International Securities (Ming-Chi Kuo) / Counterpoint Research / Xiaomi Weibo Official / Apple Newsroom