
✅この記事では、Xcode 26.6でGoogle Geminiが選べるようになったことと、ベータを使わない人にとって何が変わるのかを整理します。
- 要点まとめ:GeminiがXcodeで「選べるAI」に加わった
- 何が増えたのか:Claude・Codexに並ぶ3番目のAI
- 今回の肝は「ベータ専用ではなくなった」こと
- Swift 6.3.3とOS 26.5世代SDK、そしてAgent Client Protocol
- 海外の反応:XcodeでAIにどこまで任せるか
- ひとこと:増えたのは「選択肢」より「選ぶ責任」
- まとめ:XcodeがマルチAIの土台に変わってきた
どうも、となりです。
Appleが米国時間6月25日に配信したXcode 26.6で、AIコーディングアシスタント(コードの作成や修正をAIに手伝ってもらう機能)の提供元として、Google Geminiが新しく選べるようになったと、9to5Macが伝えています。すでにClaude、Codexが並んでいたところに3つ目が増えた、という話なんですが、開発者目線でいちばん大きいのは「使えるAIが増えた」ことよりも、その手前にある条件が外れたことだったりします。
要点まとめ:GeminiがXcodeで「選べるAI」に加わった
- Xcode 26.6が配信され、AIコーディングアシスタントの提供元としてGoogle Geminiが追加。これまでのAnthropic Claude Agent、OpenAI Codexに続く3番目の選択肢になった
- 大きいのは「ベータ専用ではなくなった」こと。Geminiは6月10日からXcode 27 betaで先に使えていたが、今回ベータを入れていない現行の安定版でも選べるようになった
- Agent Client Protocol(対応する他のエージェントもXcodeにつなげる仕組み)を通じて、別のエージェントも使えるようになった
- Swift 6.3.3と、iOS 26.5・iPadOS 26.5・tvOS 26.5・watchOS 26.5・visionOS 26.5・macOS 26.5というOS 26.5世代のSDKを同梱。Mac App Storeから入手でき、バグ修正と安定性の向上も入っている
何が増えたのか:Claude・Codexに並ぶ3番目のAI
Xcodeには、コードの計画や作成、修正をAIに任せられるコーディングアシスタントの機能があります。これまでその「中身」として選べたのは、AnthropicのClaude Agentと、OpenAIのCodexの2つでした。今回のXcode 26.6で、ここにGoogleのGeminiが加わります。
やることは大きく変わりません。Xcodeの中でAIに指示を出して、コードを書いてもらったり直してもらったりする。その相手をGeminiにもできる、という増え方です。同じ作業を別のAIに頼めるようになった、と考えると分かりやすいと思います。
ただ、AIごとに得意不得意や書き味の違いはあります。どれを選ぶと自分の手元の作業に合うのかは、実際に何度か投げてみないと見えてこないところで、ここは後半の海外の声でも触れます。
今回の肝は「ベータ専用ではなくなった」こと
実はGeminiのXcode対応そのものは、今回が初めてではありません。Geminiは6月10日から、次期版であるXcode 27のベータで先に使えるようになっていました。その時点の話は、Xcode 27でGeminiがネイティブ統合されたときに詳しく整理しています。
では今回の26.6で何が変わったか。ベータ版のXcode 27を入れている人は、もうGeminiを触れていました。でも、仕事で使う環境をわざわざベータに切り替えるのは、けっこう勇気がいります。安定して動くことが最優先の現場ほど、ベータは入れにくい。今回のXcode 26.6は、その普段使いの安定版のほうにGeminiが下りてきた、ということです。
つまり、「ベータを入れている一部の人だけが先に使える機能」から、「現行版を使っているなら今日から選べる機能」に変わりました。増えたのはAIの数より、使える人の範囲のほうだ、というのが今回いちばん大きいところだと思います。
Swift 6.3.3とOS 26.5世代SDK、そしてAgent Client Protocol
Xcode 26.6には、AI以外にもいくつか中身が入っています。プログラミング言語のSwiftは6.3.3になり、iOS 26.5、iPadOS 26.5、tvOS 26.5、watchOS 26.5、visionOS 26.5、macOS 26.5という、26.5世代のSDK(各OS向けにアプリを作るための開発キット)が揃っています。入手はMac App Store経由で、バグ修正と安定性の向上も含まれます。
もう一つ、地味ですが見ておきたいのがAgent Client Protocolです。これは、対応している他のエージェントもXcodeにつなげられるようにする仕組みで、今回のアップデートで使えるようになりました。
ここから先は確認できた仕様からの受け止めですが、Claude・Codex・Geminiの三社をXcodeの中で選べるようにして、さらに共通の仕組みで別のエージェントまで受け入れる、という形は、Appleが特定のAIに開発環境を縛りつけない方向へ寄せている、と読めます。自社のAIだけを正解にせず、開発者が好きな相手を選べる土台を用意する。そう考えると、3番目がGeminiだったこと自体より、「3番目を足せる仕組みになっている」ことのほうが意味を持ってきそうです。Appleが狙いを明言したわけではないので、ここは断定ではなく、いまの仕様からそう見える、という見立てです。この先、つなげられるエージェントが実際に増えていけばこの見方は通るし、Geminiで打ち止めなら考えすぎ、ということになります。
海外の反応:XcodeでAIにどこまで任せるか
今回のXcode 26.6そのものへの反応はまだ出そろっていないので、ここではXcodeのAIコーディング支援を実際に使ってきた開発者の声を、少し前のものも含めて拾います。
I seem to get the best overall results from Googles Geminii AI, but they all seems to have a relatively small context buffer and start loosing (deleting/forgeting) perfectly good sections of code.
全体として見ると、GoogleのGeminiがいちばん良い結果を出してくれる気がする。ただ、どれもコンテキストとして保持できる範囲が比較的狭くて、ちゃんと書けていたコードをいつの間にか消したり忘れたりし始める。
Geminiの評価は上々でした。結果はいちばんいいと感じつつ、長いコードだと途中を忘れてしまう、という具体的な不満まで出ているのが、選ぶときの参考になります。
I find it more reliable than the Claude Mac app. It also understands the visual output of SwiftUI previews.
Claudeの単体Macアプリよりも信頼できると感じている。SwiftUIプレビューの見た目の出力まで理解してくれる。
統合そのものを買う声もあります。同じAIでも、単体アプリよりXcodeに組み込まれているほうが、画面の状態まで見てくれるぶん頼りになる、という受け止めです。
Honestly I'm not going to turn it on. Anything shipping my code to other companies' servers is not desirable. Local models doing predictive auto complete is fine, but I don't want anything more right now.
正直、自分はオンにするつもりはない。自分のコードを他社のサーバーへ送るようなものは、どれも避けたい。ローカルのモデルが予測の補完をやってくれるくらいなら構わないけれど、いまはそれ以上は求めていない。
逆に、最初からオフという人も。コードを社外のサーバーへ送ること自体に抵抗があり、ここはAIの性能とは別の判断軸です。複数のAIから選べることと、そもそも使うかどうかは、分けて考えている人もいます。
Seems like there's an issue with scrolling views within the coding assistant that significantly slow down and eventually crash the app. I find it better to have the project folder open in a terminal running Claude Code.
コーディングアシスタント内でビューをスクロールすると、動作が大きく重くなって最終的にアプリが落ちる問題があるみたいだ。プロジェクトフォルダをターミナルで開いてClaude Codeを動かすほうが、自分にはやりやすい。
完成度への不満も残ります。アシスタントの動作が重くて落ちる、ターミナルでClaude Codeを動かすほうが快適、という声で、組み込みならではの使いやすさはこれからの面もありそうです。
ひとこと:増えたのは「選択肢」より「選ぶ責任」
AIが一つ増えた、と聞くと便利になった話に聞こえますが、触る側からすると、Geminiが来たことで「で、自分はどれに頼むのがいいんだ」という問いが一つ増えた、とも言えます。Claudeがいいのか、Codexか、Geminiか。海外の声を見ても、最良と感じる相手は人によって違っていて、正解が一つに決まる感じではありません。
それでも、現行版のまま三社を行き来して試せるようになったのは、素直にうれしい変化だと思います。どれが自分の作り方に合うかは、結局いくつか投げて比べてみるしかなくて、その「比べる」のハードルが、ベータを入れなくてよくなったぶん下がりました。
まとめ:XcodeがマルチAIの土台に変わってきた
Xcode 26.6で確認できたのは、Google GeminiがClaude・Codexに続く3番目のAIとして選べるようになり、しかもベータではなく現行の安定版で使える、ということです。Swift 6.3.3やOS 26.5世代のSDKも一緒に入って、Mac App Storeから手に入ります。
機能の数だけ見れば「AIが一つ増えた」アップデートですが、Agent Client Protocolで別のエージェントまで受け入れられる形になったことを合わせると、XcodeはひとつのAIに寄りかかる道具から、好きな相手を選んで組み合わせる土台のほうへ動いてきた、という見え方になります。どのAIに任せるのが自分に合うか——その判断こそが、これからの開発でいちばん面白いところになりそうです。
ではまた!
Coding Assistant対応 iPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 26/iOS 26
AIが下書きしてくれても、何を作りたいか、どこを直すかは結局自分で決めることになります。Xcode 26世代のコーディングアシスタントを前提に書かれた一冊なら、今回の環境のまま手を動かして確かめられます。
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