t0nAr1sm

Appleをもっと身近に、もっと深く。

iPhone Foldを待ち構える「ワイド折り」3機種 Android勢が仕掛ける新しい主戦場

iPhone Fold(仮)の背面デザインをイメージしたCGレンダー。折りたたみ構造のヒンジ部と、単眼カメラモジュールがクローム仕上げのフレームに一体化している様子が映っている

✅この記事では、IT之家が伝えた「来年、Android陣営から3台の“ワイド折りたたみ”スマホが登場し、iPhone Foldと正面衝突する」という報道をもとに、各社の動きと折りたたみ市場の主戦場がどこに向かっているのかを整理します。フォルダブルの「縦長」から「横長ワイド」への流れを、一緒に追いかけていきましょう。

どうも、となりです。

折りたたみスマホというと、これまではGalaxy Z Foldのような“縦に長い大画面(いわゆる大折り)”が主流でしたよね。でも今回のIT之家の報道では、OPPO/vivo/小米(Xiaomi)/華為(Huawei)/荣耀(Honor)といった中国勢が、来年にかけて横方向にゆったりした“ワイド折り”を複数投入し、そのライバルとしてiPhone Foldを名指しで意識しているとされています。

つまり、「折りたたみ=縦長スマホを2枚くっつけたもの」というイメージから、「開けば横長タブレットに近いワイド画面」という方向に、主戦場がじわっとシフトしつつある、という見立てなんです。

今回の報道の要点

まずは、IT之家がまとめた内容を整理しておきます。

  • 情報源は中国のリーカー@数码闲聊站。OPPO/vivo/Xiaomi/Huawei/Honorのいわゆる“OVMHh”グループが来年、大型折りたたみ機を順次アップデートする見通しだと投稿。
  • 来年前半〜中盤にかけては、まず従来比率の“大折りたたみ”(縦長寄り)を出し、その後「年の後半」から“ワイド折り”と呼ばれる横長寄りモデルを投入する計画があるとのこと。
  • この“ワイド折り”は少なくとも3機種が登場予定で、明確にiPhone Foldを想定した対抗馬として開発が進んでいるとされています。
  • 一方で、縦折りの“小型折りたたみ(いわゆるFlip系)”については、各社とも新モデルの投入をしばらく見送っている状況が指摘されています。
  • 先行しているモデルとしては、今年3月に発売されたHuawei Pura X 系列があり、横長寄りの画面比率と大画面体験が売りになっている。

ざっくり言うと、「小さい折りたたみは一旦ブレーキ、大きくて横に広い折りたたみで勝負」という方向に、Android陣営の軸足が移りつつある、という話なんですよね。

「ワイド折り」ってどんな形?

報道の中では、あるメーカーの試作機について、

  • メイン画面は約7.6インチ
  • サブ画面(外側ディスプレイ)は約5.5インチ
  • 画面比率は14:10付近のカスタム“ワイド”比率
  • バッテリー容量は試作段階で6,000mAh近くを目指している
  • SoCには次世代クラスのフラッグシップ向けチップを搭載する見通し
  • 背面にはペリスコープ望遠カメラを搭載

といったスペックの“横長折り”が挙げられています。つまり、「折りたたみ=厚みがあって電池も控えめ」というイメージから、バッテリーも画面もフルサイズ級の“本気タブレット寄り”に振り切ったモデルを狙っているように見えるんですよね。

このあたりは、iPhone Foldの噂で出ている7.8インチクラスのメイン画面ともサイズ感が近く、折りたたみiPhoneの最新噂まとめで整理してきた「iPhone+iPad miniを1台に寄せる発想」とうまく重なります。

各社の狙い:なぜ“ワイド折り”でiPhone Foldを待ち構えるのか

ハイエンドAndroidの“最後の伸びしろ”

最近のハイエンドAndroidは、SoC性能やカメラ、リフレッシュレートなど、スペック的にはかなり頭打ちに近づいています。そこで各社が探しているのが、「画面そのものの体験を変える方向での差別化」です。

従来の縦長折りたたみは、閉じれば普通のスマホ、開けばやや縦長のタブレット、という位置づけでした。でもタブレット的な用途――動画視聴や資料閲覧、ゲーム画面の横持ち――を考えると、より横に広い“14:10前後”の比率のほうが相性が良い場面が多いんですよね。

つまり、OVMHhの各社は、iPhone Foldが登場する前に「タブレット代わりとしての折りたたみ体験」を先に固めてしまい、高価格帯ユーザーを囲い込みたい、という狙いがあると見てよさそうです。

「小さい折りたたみ」はいったん休憩モード

一方、縦折りの小型モデル(Flip系)は、

  • 画面サイズの限界があり、タブレット的な新しさを出しづらい
  • 価格は高いのに、できることは通常のハイエンド機とあまり変わらない
  • ヒンジや画面の耐久性のわりに、差別化が弱い

といった課題が指摘され続けてきました。今回「新モデルを控える傾向」と言われているのは、各社が開発コストに対して見返りが小さく、当面は“大型+ワイド折りたたみ”に力を振り向けたほうが合理的だと判断しているためかもしれません。

iPhone Foldはどんなポジションで入ってくるのか

Apple側の折りたたみ計画については、すでにAir風デザインの噂iPhone Fold関連の別記事などで触れてきました。

ざっくり整理すると、

  • 2026年以降の登場が有力視されている
  • 開いた状態で7.8インチ前後のディスプレイを持つとされる
  • ヒンジコストや耐久性については、ヒンジコスト構造の話で見てきたように、長年の試作とコスト調整を続けてきた
  • ラインナップ上は「Pro/Pro Max/Air 2/Fold」の最上位に位置づけられる見込み

今回のIT之家の報道を重ねると、Android勢は「iPhone Foldが出てくる土俵を、先に横長タブレット寄りに作っておく」イメージに近い動きをしているように見えます。折りたたみ市場での主導権争いが、単なる「折れる・折れない」から、「開いたときの画面比率と使い方の設計」に移りつつある、とも言えそうです。

 

 

注目したいポイント

1. 主戦場は「タブレット代わりゾーン」に寄っていく

ワイド折りたたみが増えるということは、折りたたみスマホの役割が「スマホの延長」から「iPad mini的な代替」へシフトしていく、ということでもあります。

Appleはもともと、iPhoneとiPadをきれいに棲み分けてきた会社です。そのAppleが、「iPhone Foldで両者の間を埋める」のか、それとも「あくまでiPhoneの延長」として位置づけるのかで、iPadのラインナップ戦略も変わってきます。この点は、折りたたみiPad計画とも密接に絡んでくる部分ですよね。

2. Android勢は“実験フェーズ”をかなり前倒ししている

今回のリークを見ると、各社はかなり攻めた構成――たとえば6,000mAh級バッテリー+ペリスコープ+横長比率――を試しているように見えます。これは裏を返せば、

  • 重さや厚みとのトレードオフ
  • ヒンジの耐久性とコスト
  • UI最適化(アプリ側の2ペイン対応など)

といった課題について、Appleよりも先に実験してしまおう、という動きにも見えます。Appleはその結果を横目に見ながら、「どのバランスなら多くのユーザーが日常使いできるか」を慎重に見極めているのかもしれません。

3. iPhone Foldは「初代からワイド寄り」で出る可能性が高い

これだけ「横長寄り」がトレンドになってくると、iPhone Foldもいきなりタブレット寄りのワイド比率で登場する可能性が高そうです。従来の縦長比率からスタートして、あとからワイド版を出すよりも、

  • 最初から「iPhone+iPadのハイブリッド」として認識してもらえる
  • 価格帯が高くても、「2台分を1台にまとめる」というメッセージが伝えやすい

というメリットがあります。すでに折りたたみiPhoneの最新噂まとめでも触れている通り、Appleは折りたたみを単なる“変形ギミック”ではなく、UIと価格を含めた新しいカテゴリとして設計しようとしている印象なんですよね。

ひとこと:ワイド折り競争は「iPhone Foldの前哨戦」かもしれない

個人的には、今回のAndroid勢の動きは「iPhone Foldが出てくる前の、実験を兼ねた前哨戦」のように感じています。各社がワイド折りでどこまで電池・重さ・価格を攻めるのか、その結果ユーザーがどう評価するのか――。

そのデータがある程度そろったタイミングで、Appleが「じゃあ、うちはこのバランスでいきます」と出してくる。そんなシナリオは、かなり現実的だと思うんですよね。

あなたは、折りたたみスマホに“横長タブレット体験”をどこまで期待しますか? スマホ+タブレットを1台にまとめる発想にワクワクするのか、それとも「そこまでしなくても…」と感じるのか。iPhone Foldが登場するころには、そのあたりの価値観も今とは少し変わっているかもしれません。

まとめ:iPhone Foldを見据えた「ワイド折り」の波

というわけで、IT之家の報道をもとに、来年の“ワイド折り”折りたたみラッシュについて整理してきました。

  • OPPO/vivo/Xiaomi/Huawei/HonorなどのOVMHhグループが、来年少なくとも3台の“ワイド折り”を投入すると噂されている。
  • ワイド折りは7.6インチ前後の横長画面+大容量バッテリー+ペリスコープなど、「タブレット寄りの本気構成」が狙い。
  • 小型折りたたみ(Flip系)は、各社ともしばらく新モデルを出さない流れになっていて、そのぶん大型ワイド機に開発リソースを寄せている。
  • iPhone Foldは2026年以降の登場が有力で、Android勢はその前に「横長タブレット体験」を市場に定着させておきたい思惑がありそう。
  • 折りたたみの主戦場は、スマホの延長ではなく「iPhone+iPadの中間ゾーン」に移りつつあり、そのバランスをどう取るかがAppleの腕の見せどころになる。

数年後に振り返ったとき、「ワイド折りブームが、iPhone Foldの登場を迎える地ならしになっていたよね」という話になっていても不思議ではありません。折りたたみは、まだまだ“形”が決まりきっていないジャンルです。この揺らぎ自体を楽しみつつ、Appleがどんな答えを出してくるのか、一緒に見守っていきましょう。

ではまた!

 

 

Source: IT之家