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次世代Apple Vision Proは2年以上先か、スマートグラスへ開発リソース転換の噂

Apple Vision Proを装着して笑顔で体験している男性と、タブレットを持って案内するApple Storeスタッフの様子

✅この記事では、次世代Apple Vision Proが少なくとも2年以上先になる可能性と、AppleがスマートグラスやAIウェアラブルへ開発リソースを寄せているとされる理由を整理します。

どうも、となりです。

Apple Vision Proは、2025年10月にM5チップ搭載モデルへ更新されました。日本でも599,800円(税込)から販売されている、いまのApple製品の中でもかなり特別な位置づけのデバイスです。

その一方で、MacRumorsは、Bloombergのマーク・ガーマン(Mark Gurman)氏の最新ニュースレターをもとに、「次世代Vision Proは少なくともあと2年以上は出ない見通し」と伝えています。ここで大事なのは、Vision Proが終わったという話ではありません。Appleの視線が、重い没入型ヘッドセットだけでなく、もっと日常的に身につけるグラスやAIウェアラブルへ移っているように見えることです。

要点まとめ:次世代Vision Proを待つ話ではなく軸足の変化

  • MacRumorsはガーマン氏の報告として、新しいVision Pro型デバイスは少なくとも2年以上先になる可能性があると伝えています。
  • Appleは2025年10月にM5チップ搭載のApple Vision Proを発売済みで、現行モデルは米国で3,499ドル、日本では599,800円(税込)からです。
  • 噂されていた廉価版の「Vision Air」は、2025年に開発中止になったと報じられています。
  • Vision Products Groupの一部メンバーは、スマートグラス、Siri、カメラ付きAirPods、AIペンダントなどのチームへ再配置されているようです。
  • Steam LinkのvisionOS対応予定やBlackmagicの3Dカメラ発表など、Vision Pro周辺の動き自体は続いています。
今回の話は、「Vision Proの後継機が遅れる」だけで見ると少し狭いです。Appleは没入型の高級ヘッドセットを磨きながら、同時に“毎日つけられるAIの入口”を探している、と受け止めるほうが近いです。

 

 

Vision Proは終わったのではなく、長い間隔の製品になりつつある

まず切り分けたいのは、AppleがVision Proを完全に手放した、という話ではないことです。MacRumorsによると、ガーマン氏はAppleがより安く、より軽い密閉型ヘッドセットを最終的に作るための技術や素材の開発は続けていると説明しています。

ただし、現時点でそのような製品が本格的な開発段階にあるわけではなく、長く噂されていた「Vision Air」も2025年にキャンセルされたとされています。ここがちょっと重いんですよね。Vision ProはM5で中身を更新しましたが、軽くて安い方向へ一気に広げる計画は、少なくとも短期では見えにくくなったわけです。

現行のM5 Vision Proは、Apple公式情報ではM5チップ、最大120Hz表示、デュアルニットバンドなどで体験を底上げしています。詳しい更新点はM5版Vision Proの整理でも触れていますが、今回の更新は「新しいカテゴリへ広げる」というより、いまあるVision Proを長く使える形へ寄せたものに見えます。

Appleがスマートグラスへ寄せるのは、常用性の問題があるから

Vision Proは、映像、作業空間、没入体験ではかなり強いデバイスです。けれど、日常的にずっと身につけるものとしては、価格、重さ、見た目、使う場所の制約がどうしても残ります。

スマートグラスやAIペンダント、カメラ付きAirPodsの噂が出てくる理由は、たぶんここです。Appleが探っているのは、顔の前に大きなコンピュータを置くことだけではなさそうです。現実世界をカメラやマイクで拾い、SiriやApple Intelligenceに渡し、必要な返答を耳元やiPhoneへ返す。そういう画面を増やさずにAIの入口を増やす方向です。

この流れは、AIペンダントやスマートグラスの噂、そしてカメラ搭載AirPods Proの噂とも重なります。Appleは「次の画面」を作る会社であると同時に、「iPhoneを取り出す前の入口」を増やそうとしているようにも見えます。

ただ、その中心にSiriが来るなら、課題もはっきりしています。Siriが今の延長のままだと、グラスもペンダントも“変わったアクセサリ”で止まりかねません。Vision Proの次を考えるほど、Siriがどこまで変わるのかが大きな焦点になってくる。ここがAppleのウェアラブル戦略のいちばん苦しいところです。

Vision Proの周辺は止まっていないが、市場を広げる力はまだ弱い

Vision Proまわりの動きが止まっているわけではありません。ValveのSteam LinkアプリはvisionOS対応予定で、MacやPCからVision Proへワイヤレスでゲームをストリーミングできるようになる見込みです。ただし、報道時点では2Dストリーミングで、VRコンテンツ対応ではありません。

Blackmagic Designも、Vision Pro向けの3Dコンテンツ制作に使う「URSA Cine Immersive 100G」を発表しています。価格は29,145ドルとされ、これは一般ユーザー向けというより、プロの制作現場にかなり寄った機材です。

この2つを見ると、Vision Proの現在地がよく分かります。高品質な映像制作、Mac/PC連携、開発者向けの空間アプリ。どれも大事です。でも、iPhoneやAirPodsのように一気に生活へ広がる種類の動きではありません。Vision Proはまだ、すごさを分かる人に深く刺さる製品であって、毎日使う人を広く増やす段階には、まだ届いていないんです。

リテール不振の指摘は、Vision Proだけの話ではない

MacRumorsは、ニューヨーク・タイムズのノーム・シャイバー(Noam Scheiber)記者が、Appleのリテール部門の弱体化がVision Proのローンチ不振に影響したと著書で主張していることにも触れています。

Vision Proは、スペック表だけで売りにくい製品です。実際に装着して、視線と指で操作して、空間にウィンドウを置いて、ようやく「何が違うのか」が伝わります。だからこそ、Apple Storeのデモ体験やスタッフの説明がかなり大切になります。

ここは次のスマートグラスにも関係します。グラスやAIペンダントは、Vision Proより軽く作れるかもしれません。でも、カメラやマイクを身につけることへの抵抗感、Siriに任せる不安、何に使うのか分かりにくい問題は残ります。Appleが次のウェアラブルを広げるには、製品そのものだけでなく、店頭で納得してもらう力もかなり問われそうです。

海外の反応:Vision Proを捨てたのか、次の形へ進むのかで割れる

MacRumorsの当該記事ではコメントが確認できなかったため、同じ論点を扱うRedditの反応から拾ってみました。温度としては、失望というより、Vision Proをどう位置づけるかで見方が分かれています。

Much better to put efforts toward smart glasses. That rounds out the product line, and then they can come back to immersion headset redesign.

スマートグラスへ力を入れるほうがずっといい。製品ラインがそろうし、そのあとで没入型ヘッドセットの再設計に戻ればいい。

Reddit r/AppleVisionPro

順番を分ける見方:この反応はかなり冷静です。Vision Proとスマートグラスは同じ顔まわりの製品でも、使う時間も場所も違います。Appleが先にグラスを整え、その後に没入型へ戻るという見方は、現実的な受け止め方だと思います。

Getting rid of the AVP would mean completely dropping the full immersion experience.

AVPをなくすということは、完全な没入体験を丸ごと捨てるということになる。

Reddit r/AppleVisionPro

没入体験へのこだわり:スマートグラスは軽くできますが、Vision Proのような映画館的な没入感やMac仮想ディスプレイの広さは別物です。Appleが両方を持ちたい理由も、ここにあります。

I have not seen a single person using one on a flight. That includes ultra long haul business and first class.

飛行機で使っている人を一人も見たことがない。長距離便のビジネスやファーストでもだ。

Reddit r/AppleVisionPro

公共空間での見え方:これはVision Proの難しさをよく表しています。性能が高くても、人前で装着しにくいなら使う場面は家や仕事場に寄ります。スマートグラスへ向かう理由は、単に軽量化だけではなく、見た目の心理的なハードルにもあります。

I still think Vision Pro is for the developers to make the eventual content for AR smart glasses in the future.

Vision Proは、将来のARスマートグラス向けコンテンツを開発者が作るためのものだと今でも思っている。

Reddit r/AppleVisionPro

土台としてのVision Pro:これはかなりしっくりくる見方です。Vision Proは大衆向けの完成形というより、空間アプリ、映像制作、入力方式、開発者体験を先に作るための土台として働いているのかもしれません。

It reminds me of the ps vita at times. Too advanced for its era yet the community is so strong and still going.

ときどきPS Vitaを思い出す。時代に対して進みすぎていたけれど、コミュニティは強く、今も続いている。

Reddit r/AppleVisionPro

早すぎた名機という見方:Vision Proを失敗と見るか、早すぎた製品と見るかで受け止めは変わります。個人的には、現時点では後者の要素もかなりあると思います。ハードの完成度と、市場が日常的に受け入れるタイミングがまだ合っていないんですよね。

ひとこと:Vision Proの次は、軽さだけでは決まらない

次世代Vision Proが2年以上先だとしても、それだけで「待つべき」「買わないほうがいい」とは言い切れません。現行M5モデルを仕事、映像、開発、Mac仮想ディスプレイで使う理由がある人にとっては、後継機の遠さはむしろ製品寿命の長さとして見える部分もあります。

一方で、軽いVision Proや安いVision Proを待っていた人には、今回の報道は少し厳しいです。Vision Airが止まったという話が本当なら、Vision Proシリーズは当面ハイエンド寄りのまま残る可能性が高いからです。

そしてAppleが次に越えたい壁は、たぶん「軽いヘッドセット」だけではありません。カメラ、音声、Siri、Apple Intelligenceを、メガネやAirPodsや小さなウェアラブルにどう分散させるか。そこまで含めて見ると、今回の報道はVision Proの後継機遅れというより、Appleの“身につけるAI”全体の組み替えに見えてきます。

まとめ:Vision Proは実験台ではなく、次のAppleウェアラブルの土台

次世代Apple Vision Proが少なくとも2年以上先になるという報道は、Vision Proユーザーには少しさみしい話です。M5モデルが出たばかりとはいえ、軽量化や低価格化を待っていた人ほど、「まだ先なのか」と感じるはずです。

ただ、AppleがVision Proを捨てたと見るのは早いです。むしろVision Proで作った空間UI、映像、アプリ、開発者基盤を、スマートグラスやAIウェアラブルへどう渡すか。その段階に入っているように見えます。

次に見るべきは、Vision Pro 2の名前だけではありません。Siriが本当に現実世界を理解できるのか。Apple Intelligenceがカメラや音声と自然につながるのか。そして、Appleが「顔に載せるコンピュータ」を、毎日つけても違和感の少ない形へ落とし込めるのか。そこが見えてくると、Vision Proの2年待ちも、少し違った意味を持ってくるはずです。

ではまた!

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未発表のスマートグラスを今から選ぶ段階ではありません。Siriや音声操作が自分の生活に合うかを見るなら、まずはiPhoneとAirPodsの組み合わせで試すくらいが現実的です。

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Source: MacRumors① / Apple / MacRumors② / MacRumors③ / Reddit