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OllamaがMLX対応で爆速化!M5チップでAI生成2倍、32GBメモリ必須

MacBookでOllamaを起動したイメージ画像。アルパカのロゴが画面に表示されている

✅この記事では、OllamaがApple公式の機械学習フレームワーク「MLX」を採用したことで、MacでのローカルAI処理がどれだけ速くなるのか、その仕組みと条件を整理しています。

 

どうも、となりです。

MacでAIモデルをローカルで動かすためのツール「Ollama」が、バージョン0.19(プレビュー版)でAppleの機械学習フレームワーク「MLX」を採用しました

ざっくり言うと、AIに質問を投げてから答えが返ってくるまでの速度が、Appleシリコン搭載のMacで大きく上がります。質問の読み込みが約1.6倍、答えの書き出しが約2倍。数字だけ見ると地味に思えるかもしれませんが、ローカルAIの応答速度が2倍になると、体感はかなり変わります。

ただし、条件があります。32GB以上のユニファイドメモリを搭載したMacが必要で、現時点で対応しているAIモデルはAlibabaのQwen3.5だけです。この2つの制約は、記事の中であらためて触れます。

要点まとめ:MacでAIを動かすスピードが変わる

今回のアップデートは「MacでローカルAIを動かしている人」に直接関わる話です。Ollamaは、ChatGPTのようなクラウド型ではなく、手元のMacだけでAIモデルを実行するためのツール。そのOllamaが、AppleのMLXフレームワークを取り込んだことで、処理速度が一段上がりました。

  • OllamaがApple公式の機械学習フレームワーク「MLX」を採用(バージョン0.19プレビュー版)
  • Appleシリコン搭載Macで、質問の読み込み速度(prefill)が約1.6倍に向上
  • 答えの書き出し速度(decode)が約2倍に向上
  • M5シリーズチップでは、新しいGPU Neural Acceleratorsにより最大の恩恵が見込まれる
  • 長時間使用時のメモリ管理が改善され、AIコーディングツールやチャットアシスタントの応答が安定
  • 動作要件:32GB以上のユニファイドメモリを搭載したMac
  • 現時点で対応するAIモデルはAlibabaのQwen3.5のみ。他モデルへの対応は計画中
  • 恩恵を受けるツール例:OpenClaw(パーソナルアシスタント)、Claude Code、OpenCode、Codex(コーディングエージェント)
Ollamaがやったのは、Appleが自社チップ向けに設計したAI処理の仕組みを、そのまま活かせるようにしたこと。速くなったのは偶然ではなく、AppleシリコンのGPUが本来持っていた力を引き出した結果で、条件が合えば日常のAI作業がはっきり変わります。

MLX採用で、Ollamaに何が起きたのか

まず「MLX」という言葉から整理します。MLXは、Appleが自社のAppleシリコン(M1〜M5チップ)向けに開発した機械学習フレームワークです。AIモデルを動かすとき、チップの中にあるGPUやNeural Engineをどう使うかを決める「指示書」のようなものだと思ってください。

これまでOllamaは、llama.cppという汎用的なエンジンを使ってAIモデルを動かしていました。llama.cppはいろんなハードウェアで動くように作られた仕組みで、Macでも使えるけれど、Appleシリコンの性能を100%引き出すようには設計されていません。

今回のアップデートでOllamaがMLXを採用したことで、AppleシリコンのGPUとユニファイドメモリの特性を直接活用できるようになりました。結果として、質問の読み込みが約1.6倍、答えの書き出しが約2倍速くなりました。llama.cppが「どんなマシンでもそこそこ走れる汎用エンジン」だとすれば、MLXは「Appleシリコンだけを見て作った専用エンジン」。同じチップで動かしても速さが変わるのは、そういう理由です。

もうひとつ見落としにくいのが、メモリ管理の改善です。ローカルAIを長時間使っていると、メモリの使い方が荒くなって応答が鈍くなることがありました。今回、MLXベースのスマートなメモリ管理が入ったことで、長時間のコーディング支援やチャットでも応答が安定するようになっています。Claude CodeのようなAIコーディングエージェントを使っている人にとっては、作業中にもたつく場面が減るはずです。

ただし現時点で対応しているAIモデルはAlibabaのQwen3.5だけです。他のモデルへの対応は「計画中」とされていますが、具体的なスケジュールは公式から出ていません。

M5チップで最大の恩恵。GPU Neural Acceleratorとは

MLXの恩恵はAppleシリコン全般に及びますが、とくに大きいのがM5シリーズチップ搭載のMacです。

M5には、GPUの中に「Neural Accelerator」という新しい処理ユニットが組み込まれています。従来のNeural Engineとは別に、GPU側にもAI処理を専門に扱う回路が追加された形です。M5のGPU Neural Acceleratorについては以前詳しく書きましたが、これはAppleシリコンの中で「AIを回す場所」がひとつ増えたことを意味します。

MLXはこのGPU Neural Acceleratorに直接アクセスできるため、M5搭載Macでは他のチップ世代よりもさらに大きな速度向上が期待できます。M5とM4のAI性能の違いはベンチマークでもはっきり出ていましたが、OllamaのようなサードパーティツールがMLXを経由してこの性能を引き出せるようになった、という点が今回の話の核です。

M1〜M4のAppleシリコンでもMLXによる速度向上は得られます。ただ、GPU Neural Acceleratorを持っているのはM5世代からなので、伸び幅がいちばん大きいのはM5搭載機ということになります。

32GBメモリ必須という条件をどう見るか

ここは正直、引っかかる人が多いと思います。

OllamaのMLXバックエンドを利用するには、32GB以上のユニファイドメモリが必要です。Appleシリコンのユニファイドメモリは、CPUとGPUが同じメモリプールを共有する仕組みで、AIモデルをGPUで処理するときにもこのメモリが直接使われます。大きなモデルを載せるには、それなりの容量が要るわけです。

32GBというのは、MacBook Airの標準構成(多くが16GBまたは24GB)では届きません。MacBook Proの上位モデルや、Mac Studio、Mac miniのカスタマイズ構成が対象になります。MacBook Neoは8GBですから完全に対象外です。

ローカルAIを「誰でも手軽に」という方向で見ると、32GBは低くない壁です。ただ、Qwen3.5のようなパラメータ数の大きいモデルをGPU上で効率よく回すには、物理的にそれだけのメモリ空間が要ります。ここはソフトウェアの制限というより、モデルサイズに対するハードウェアの最低ラインです。プレビュー版だから32GBが要るのではなく、Qwen3.5クラスのモデルをGPUで動かすなら物理的にそれだけ必要、ということです。逆に言えば、今後もっと軽量なモデルがMLXに対応すれば、16GBや24GBのMacでも恩恵を受けられる可能性はあります。今すぐメモリ目当てで買い替えを急ぐ話ではないと思います。

以前、M4 Mac miniがローカルAI需要で品薄になったことがありました。あのときも構成選びのポイントはメモリ容量で、16GBだと限界が早く来るという声が多かったです。今回の「32GB以上」という条件は、その延長線上にあるものだと思います。

注目したいポイント:Apple公式フレームワークをサードパーティが使う意味

逆に、今回の話で見落としたくないのは「Appleが作ったAI処理の仕組みを、Apple以外のツールが本格的に使い始めた」という点です。

MLXはもともとAppleの研究チームが開発し、オープンソースとして公開しているフレームワークです。2025年末のNeurIPS学会でもMLX関連の発表が行われていました。ただ、これまでMLXを使ったアプリケーションは研究寄りのものが中心で、一般ユーザーが日常的に使うツールに本格採用される場面は限られていました。

OllamaがMLXを正式に取り込んだことで、状況がひとつ動きます。Ollamaの上で動くツール──たとえばClaude Code、OpenCode、Codex、OpenClawといったAIコーディングエージェントやパーソナルアシスタント──も、間接的にMLXの恩恵を受けます。開発者がAIの力を借りてコードを書くとき、その応答速度がMLX経由で上がるということです。

ここから先は推測ですが、OllamaがMLXを採用したことで、他のローカルAIツールにも同じ流れが広がる可能性はあります。Apple IntelligenceはApple自身のAI基盤ですが、サードパーティがMLXを使うことで「Appleシリコン上でAIを動かすこと自体」の選択肢が広がっていきます。AppleのAIとサードパーティのAIが、同じMac上で共存する形が少しずつ現実味を帯びてきた、という見方はできると思います。

 

海外の反応:ビジネス視点の期待と、技術への高揚感が同居

MacRumors Forumsでは、OllamaのMLX対応に対してビジネス面での期待が目立ちます。技術の話よりも、「これでAppleが儲かる」「中小企業にとって選択肢が増える」という角度のコメントが多い印象です。

Appleの新たな収益源になりうる
「これは今年、Appleに深刻なほどのキャッシュフローをもたらすことになるだろうね。」

高性能MacへのローカルAI需要がAppleのハードウェア売上を押し上げる、という見立てです。32GBメモリ以上のMacが条件になるぶん、客単価が上がりやすい構造は確かにあります。

中小企業にとってMac+ローカルAIは合理的
「これはAppleにとって大きなビジネスになると思う。中小企業が高性能なMacを買ってQwen 3.5を動かす方が、最先端モデルの法人ライセンス料を払うよりずっと安上がりだし、プライバシーの問題も心配なくて済むから。」

クラウドAIの法人契約と比べたときのコストメリットと、データが手元から出ないプライバシーの安心感。この2つが両立する点は、ローカルAIの一番わかりやすい強みです。

Mシリーズの本領発揮
「Mシリーズチップが本領を発揮しているな😎」

短いコメントですが、AppleシリコンのGPU性能がようやくAI用途で活きてきた、という空気がよく出ています。

となりの見方:ぼくが一番気になっているのは、ビジネスのコメントよりも「プライバシー」のほうです。クラウドにデータを送らずに手元でAIを回せるということは、企業のセキュリティポリシーをクリアしやすい。日本の企業でも、社外にデータを出せないルールを持っているところは多いです。この「データが外に出ない」という一点で、MacでのローカルAI活用が一気に現実的になる場面はあると思います。

ひとこと:速さより、仕組みが整ったことの意味

「1.6倍」「2倍」という数字はキャッチーです。でもぼくが今回一番グッときたのは、速さの話じゃなくて仕組みのほうなんですよね。コードを書いていてAIの返事を待つあの数秒、地味にストレスじゃないですか。その「待ち」が縮まるのはうれしいですが、それ以上に「AppleのMLXフレームワークが、一般ユーザーが使うツールに正式に降りてきた」という事実のほうが大きい。研究者やフレームワーク開発者だけの話だったMLXが、Ollamaを通じてコーディングツールやチャットアシスタントにまで届いた。Appleシリコン上でAIを動かす道筋が、ひとつはっきり見えた瞬間だと思います。32GBメモリの壁は残っていますし、対応モデルがQwen3.5だけという段階ではありますが、方向としてはかなり明快です。

まとめ:OllamaのMLX対応で何が変わるのか

Ollama 0.19(プレビュー版)は、AppleのMLXフレームワークを採用し、Appleシリコン搭載MacでのAIモデル実行速度を引き上げました。質問の読み込みが約1.6倍、答えの書き出しが約2倍。M5チップではGPU Neural Acceleratorsの恩恵で、さらに大きな向上が見込まれます。

条件は32GB以上のユニファイドメモリと、現時点ではQwen3.5のみの対応です。他モデルへの対応は計画中ですが、スケジュールは未発表。手放しで「誰でもすぐ使える」という状況ではありません。

ただ、Apple公式のAI処理基盤が一般のツールに広がり始めたという流れは、この先もっと大きくなりそうです。6月のWWDC 2026では、iOS 27やmacOS 27とともにAppleのAI戦略がさらに具体化される見込みで、チャットボット機能付きSiriやApple Businessの展開も控えています。MacでAIを本格的に使いたいなら、今回のOllamaのMLX対応は、その入り口として覚えておいて損はないアップデートです。

ではまた!

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