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macOS Tahoeで「Liquid Glass」不具合とメモリリーク報告が相次ぐ──26.1で修正なるか

macOS Tahoeで「Liquid Glass」不具合とメモリリーク報告が相次ぐ──26.1で修正なるか

✅ この記事では、macOS Tahoeで報告が相次ぐ2つの問題──「Liquid Glass」効果による表示不具合と、26.0.1以降も続くメモリリーク問題──について整理します。どちらもユーザー体験に影響を与えるもので、Appleが次のアップデートでどう対処するのかが注目されています。

 

どうも、となりです。

macOS 26「Tahoe」は、デザイン刷新とApple Intelligence統合によって注目を集めた大型アップデートでした。 ところがリリース直後から、「Liquid Glass」エフェクトの挙動がおかしいという声と、メモリ消費が異常に増えるという報告が増えています。 見た目の美しさと安定性──この2つのバランスが、今まさに課題になっているようです。

この記事を読むとわかること:
・Liquid Glassで発生している表示バグの内容
・macOS Tahoe 26.0.1でも続くメモリリークの原因と対処法
・Appleが次に修正すべきポイント

1) 「Liquid Glass」──美しさが仇に?

MacObserverによると、macOS Tahoeで導入された新しい視覚効果「Liquid Glass(リキッドグラス)」が、メニュー操作時に視認性を損なう問題を引き起こしています。

現象としては、メニューやサブメニューにカーソルを合わせた際、 親メニューが突然不透明になり、逆に選択対象のサブメニューが半透明化するというもの。 ユーザーの目線が集中する部分が“ガラス化”してしまい、見づらく・操作しづらいという声が上がっています。

Reddit上では動画付きの投稿が拡散され、「視覚的に混乱する」「コントラストが失われて文字が読めない」と批判が集中。 一部のユーザーは「Reduce Transparency(透明度を下げる)」設定をオンにすることで対処しています。

つまり、Appleが「奥行きと美しさ」を狙ったLiquid Glassですが、実際には**可読性と集中を奪う逆効果**になっているわけです。 「メニューは飾りではなく、作業インフラ」。そうした声が目立ち始めています。

2) 26.0.1でも続く「メモリリーク」──Calculatorが42GB?

同じくMacObserverの別記事によると、macOS 26.0.1を適用してもメモリリーク問題が解消されていないとのこと。 一部ユーザーは、システムの「強制終了」ウィンドウで、Calculatorが42.31GBPagesが175GB超という異常なメモリ使用を確認しています。

現象は特定アプリに限らず、Finder・Messages・Photoshop・Safariなどでも断続的に発生。 共通点として、しばらく操作せずに放置しているとメモリが増大し、やがて警告が表示されるケースが多いようです。

専門ユーザーの分析では、これは個々のアプリではなく、macOSの共通UI層(ウィンドウ管理やメッセージパスなど)でリークが起きている可能性が高いとのこと。 一部では、この不具合がLiquid Glass描画処理の不具合に起因しているのでは、という指摘もあります。

 

 

3) 現状の対処法──できる範囲で安定させる

Appleはまだ公式コメントを出していませんが、コミュニティでは以下の回避策が共有されています。

  • メニューのちらつき対策:設定 > アクセシビリティ > ディスプレイ > 「透明度を下げる」をオンに
  • メモリリーク軽減:再起動時に「前回のウィンドウを再度開く」をオフにする
  • アクティビティモニタの「メモリプレッシャー」を監視し、異常なアプリは一度終了する
  • 上級者向け:ターミナルで以下を入力し、SwiftUIの一部描画経路を無効化 defaults write -g com.apple.SwiftUI.DisableSolarium -bool YES

この設定は非公式なものですが、フレームワーク単位での挙動確認を行うユーザーが増えており、実際に「改善した」という声も出ています。

4) 「Liquid Glass」と「メモリリーク」──根は同じかもしれない

見た目の問題と性能の問題、まったく別のようでいて、実はつながっているかもしれません。 Liquid Glassは、macOSの描画スタックに新しい透過処理を導入する仕組み。 つまり、システム全体で「再描画とメモリ管理」が頻繁に行われるようになります。

もしその過程でキャッシュが解放されない・再利用されないと、メモリがじわじわ消費される── こうした構造的なリークが起きていても不思議ではありません。

もちろん、これはユーザー報告と挙動分析からの推測段階ですが、 AppleがUIとシステムを分離できていない部分に課題があると見てよいでしょう。

 

 

5) 26.1で修正なるか?──安定版を待つ声

Redditでも「26.1まで待つ」「26.2で落ち着くまでアップデートしない」という声が増加中。 特にメモリ8GBのMacBook Airユーザーは、動作が重くなりやすいため注意が必要です。 Liquid Glassや新UI効果をオフにすることで一時的に安定するものの、本質的な修正はAppleのパッチ待ちです。

今回の不具合は、デザインと機能のせめぎ合いを象徴しています。 視覚的リッチさを求めた結果、Macが本来持つ「静かな信頼性」が揺らいでしまった── そんな印象を受けますね。

6) まとめ:macOS Tahoeは“見た目の時代”の転換点

今回の問題をひとことで言うと、「美しさが安定性を食い始めた」ということ。 Liquid Glassが象徴するのは、Appleがデザインを再定義する挑戦の一方で、 それを支える技術の負荷がまだ追いついていない現実です。

26.1では描画ロジックの修正、26.2ではメモリ管理の改善が期待されます。 macOSはこれまでも、「派手な演出 → 抑制 →洗練」というサイクルを繰り返してきました。 今回もまた、その“揺り戻し”のタイミングにいるのかもしれません。

ではまた!

 

 

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