✅
この記事では、macOSの最新バージョン「Tahoe」で解放されたUSB-C経由のHDMI 2.1対応について解説します。これによって、4K/120Hzや8K/60Hzといった高リフレッシュレート環境が、ついにMacでもシンプルなアダプタで実現できるようになりました。
どうも、となりです。
「Macで4K 120Hzを使いたいのに、なぜか60Hzにしかならない」──そんな経験をした人は少なくないはずです。実はこれ、ソフトの制約によるところが大きかったのですが、macOS Tahoeからその扉が開かれました。
この記事を読むと、なぜ今まで使えなかったのか、どんな条件で使えるのか、そして日本ユーザーにとってどんな意味があるのかがわかります。
なぜ今までHDMI 2.1が使えなかったのか
これ、地味にややこしい話なんです。USB-CのポートからHDMIに変換するアダプタって、実際には「DisplayPort信号をHDMIに変換する」仕組みなんですね。つまり「USB-C直結=HDMI直結」ではなかったんです。
そのため、従来のmacOSではUSB-C→HDMIアダプタを挿してもHDMI 2.0止まりで、4Kは60Hzまで。高リフレッシュレートや8K表示は不可能という制約がありました。要するに「物理的にはできるのにソフトがブレーキをかけていた」状態だったわけです。
まとめると、macOS Tahoe以前はUSB-C経由ではHDMI 2.1を実質封印されていたということです。
macOS Tahoeでどう変わったのか
MacGenerationの報道によれば、macOS Tahoeではこのブレーキが外れました。条件を満たせば、USB-C→HDMI 2.1アダプタを挿すだけで4K/120Hzや8K/60Hzが可能になります。
ただし、すべてのアダプタが対応するわけではありません。必要なのは「Synaptics VMM7100」という変換チップを搭載したモデル。そして最新ファームウェアが入っていること。この2つを満たす製品なら、M3やM4チップを搭載したMacでフルに性能を引き出せるようになったんです。
条件を満たした組み合わせなら、Thunderboltアダプタに頼らなくても高リフレッシュレート環境が可能になったわけです。
日本ユーザーにとっての意味
日本のPC環境を考えると、このアップデートは「選択肢が広がった」ことが一番大きいです。ゲーミング用途で4K/120Hzのモニターを使いたい人や、映像編集で8K対応のディスプレイを使う人にとっては朗報です。
とはいえ、現実には多くの4KモニターがDisplayPortを搭載しているので、従来でもDisplayPort直結で困らなかった人は多いはず。ただしノート派の人や、HDMIしかないディスプレイを使っている人には「やっと普通に使えるようになった」改善といえます。
まとめると、日本ではHDMI入力しかないディスプレイを使う人にとって特に意味があるアップデートなんです。
実際の使い道と生活への影響
たとえば、リビングにある大画面テレビにMacをつないでゲームや映画を楽しむシーンを想像してみてください。今までは60Hzでちょっとカクついていた動きが、120Hzになれば滑らかで自然に。スポーツ観戦やアクションゲームで違いを体感できるでしょう。
映像編集者にとっては、8Kディスプレイでの作業環境が整いやすくなったのも大きな変化です。余計なアダプタや高額なThunderbolt製品を買わずに済むので、コスト面でもメリットがあります。
生活目線でいえば「HDMIでつないでもフル性能が出る安心感」が得られるようになった、といえるでしょう。
今後の見通し
Plugable以外のメーカーも同様の対応を進めてくるはずです。Synapticsチップは広く使われているので、ファームウェア更新次第で恩恵を受けられる製品も増えていきそうです。
一方で、M1やM2世代のMacは対象外とされているので、この世代を使っている人は引き続き工夫が必要になるかもしれません。今後Appleが広げるのか、それとも世代を区切るのかは注目ポイントです。
まとめると、今後はM3/M4世代Macでの「HDMI 2.1フル解禁」が標準になりそうです。
まとめ
macOS Tahoeのアップデートで、USB-C経由のHDMI 2.1対応が解禁されました。条件はあるものの、4K/120Hzや8K/60Hzといった映像環境をシンプルに実現できるようになったのは大きな進歩です。特にHDMIしか持たないテレビやモニターでMacを使いたい人にとっては、やっと普通に使える環境が整ったと言えるでしょう。
ではまた!