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macOS 26.1で「Macintosh HD」アイコンが微修正──“外付けっぽい問題”はどう直った?

✅ この記事では、macOS 26.1 beta 3で手直しされた「Macintosh HD」アイコンの変更点を整理しつつ、今年のテーマであるLiquid Glassデザインとの関係や、ユーザー体験に与える影響をやさしく解説します。

どうも、となりです。

この夏のmacOS Tahoe(26)で導入された新アイコン群、覚えていますよね。中でも賛否が分かれたのが、内蔵ストレージを象徴する「Macintosh HD」アイコン。従来のハードディスク風から、現代的なSSDっぽい見た目へ変わったのですが、「ロゴのパース(遠近)」「謎のポート穴」「外付けSSDみたい」といったツッコミが相次いでいました。今回の26.1 beta 3で、そのあたりにさっと手が入っています。

macOS Tahoe 26.0 バージョン

macOS Tahoe 26.0 バージョン

最新動向:26.1 beta 3で“角度・穴・質感”を微調整

macOS 26.1の「Macintosh HD」アイコン

9to5Macの指摘どおり、Appleはベータ3でMacintosh HDアイコンの再版を投入しました。大きくは三点です。

  • Appleロゴと筐体のパース整合:ロゴの傾きと筐体角度が自然になり、視覚の違和感が減少。
  • ポート/ベンチレーション表現の整理:用途の読めない穴・端子っぽい描写が抑えめに。
  • Liquid Glass感の統一:反射の入れ方と面の切り替えが控えめになり、他のシステムアイコンと馴染むトーンへ。

一言でいえば、「実在のSSDっぽさ」より「システム記号としての読みやすさ」を優先する方向へ微修正された、という印象です。ここは“見た瞬間に意味が通るか”が大事なんですよね。

背景整理:なぜHD→SSD記号化がモヤっとしたのか

いまのMacはフラッシュストレージ(内蔵SSD)が当たり前。古典的なHDDの絵を続けるのも、たしかに時代遅れです。そこでAppleはSSDを想起させる新記号に舵を切ったわけですが、問題は「実物のSSD」に引きずられた結果、“外付けっぽい塊”になってしまったこと。内蔵ストレージは実際には基板上のNAND+コントローラで、“箱”ではありません。

つまり、現実の形UIの記号の距離感が難しい。今回の手直しは、そこを一段ゆるめて「内蔵ストレージ=システムの中核」という抽象度に戻した調整だと受け止めています。

 

 

Liquid Glassとの関係:色気は控えめ、機能は前へ

iOS 26/macOS 26のキーワードであるLiquid Glassは、透明感や屈折表現で“奥行き”を出すデザイン言語。派手に盛ると確かにきれいですが、Finderのサイドバーやデスクトップで毎日見るアイコンは、情報記号としての無理のない読みやすさが優先です。今回の変更で、反射の山谷が少し落ち着き、一瞥で「内蔵」とわかるまとまりに寄りました。これは日々の視認性にけっこう効きます。

ユーザー体験:小さな違和感を潰すと、操作ミスも減る

「アイコンの角度が合ったところで何が変わるの?」と思うかもしれません。でも、人間の目は“変な斜め”に敏感です。デスクトップで外付けSSDと並んだとき、内蔵の『Macintosh HD』が外付けに見えるだけで操作の躊躇が生まれます。小さな引っかかりを減らすのが、UI磨きの本質なんですよね。今回の修正はまさにそこに刺さっています。

今後の見どころ:26.1正式版で確定?さらに微調整はある?

これはあくまでbeta 3の話。最終の26.1正式版までに、ハイライトの位置や陰影がもう一段調整される可能性もあります。AppleがTVアプリの新アイコンを含め、プラットフォーム横断で色の使い方を統一しようとしている今、システム記号の“硬さ”と新デザインの“やわらかさ”の配合は引き続き見どころです。

今回の動きをひとことで

「SSDの“実物っぽさ”を一歩引いて、記号としての“わかりやすさ”を前に出した修正。」 こういう小さな手入れが積み重なると、macOS全体の見通しがよくなるんですよね。

ではまた!

 

 

Source: 9to5Mac / macOS 26.1 Developer Beta