
✅この記事では、M5で一気に伸びた「CPU/GPUの伸び幅」を手がかりに、次に来るM5 Pro/M5 Maxが何を変えそうかを整理します。
「コア数が増えないのに速くなるって、どういう理屈?」まで噛み砕きます。
- 要点まとめ:コア数据え置きでも「中身が別物」になりそう
- 詳細解説:なぜ「コア数不変」でも一気に伸びるのか
- 注目したいポイント:SoIC-mHで「Macの設計の自由度」が上がるかもしれない
- Windows PC(GPU)との距離感:RTX 4070級は「十分すごい」が、誤解もしやすい
- 懸念点:性能が上がるほど「メモリ構成の価格」が刺さりやすい
- ひとこと:伸びるのは性能だけじゃなく、「Macの前提」かもしれない
- Redditの反応まとめ:SoIC-mHと「待つべきか問題」で割れる
- まとめ:M5 Pro/Maxは「コア数」より“作り方”が主役になりそう
どうも、となりです。
Macのチップって、ここ数年ずっと「順当に速くなる」感じでしたよね。ところがM5(ベース)が出てきた途端、伸び方がちょっと派手でした。
14インチMacBook Pro(M5)のレビューでは、M4からシングル約13%、マルチ約22%、そしてグラフィックスが35〜50%と、GPU側の伸びが特に目立っています。
この流れがそのままM5 Pro/M5 Maxにも続くなら、「Pro/Maxが来たら完成」というより、“世代交代の空気”が変わる可能性があるんです。Macworldがこの点をかなり強気に見ています。
要点まとめ:コア数据え置きでも「中身が別物」になりそう
- M5(ベース)は、M4比でシングル約13%/マルチ約22%/GPU 35〜50%の向上が確認されている
- M5 Pro/M5 Maxは2026年1月後半に登場する可能性(1月29日の「Apple Creator Studio」で触れられるかもしれない)
- CPU/GPUの最大コア数は大きく増えず、M5 Proは最大14CPU・最大20GPU、M5 Maxは最大16CPU・最大40GPUという“据え置き路線”になりそう
- M5 MaxのGeekbench 6 Metalが約25.8万に到達し、M3 Ultra(約25.1万)を上回る可能性
- M5 ProのGeekbench 6 Metalは約15.1万で、M4 Proから約35%増。ただしM4 Max(約19.1万)には届かない見込み
- TSMCの新パッケージ技術SoIC-mHが鍵と目されています。CPUとGPUを“別の塊”として結合する「チップレット的」構成になる可能性
- メモリ価格の上昇が続くと、ユニファイドメモリ搭載のMacは構成(CTO)側から値上がりしやすい
【ご注意】 ここで扱うM5 Pro / Maxのスコアは、すでに発売された「ベースモデルM5」の実測値を元に海外メディアが算出した理論上の予測値です。現時点で実機が存在するわけではありません。
詳細解説:なぜ「コア数不変」でも一気に伸びるのか
まず前提:M5(ベース)の伸び方が“GPU寄り”だった
M5(ベース)の特徴は、CPUも伸びていますが、それ以上にグラフィックスの伸びが目立つところです。
この傾向がM5 Pro/M5 Maxでも続くなら、体感が変わりやすいのは「ゲーム」「3D」「動画(GPU処理が絡む部分)」なんですよね。
ただしここで大事なのは、Macworldが言っているのが「コア数を増やして殴る」ではなく、1コアあたりの伸びと構造の刷新で稼ぐ、という話だという点です。
Macworldの見立て:最大コア数は据え置き、でも“中身が変わる”
Macworldは、M5 Pro/M5 Maxの最大構成が、M4世代と大きくは変わらない可能性を示しています。
M5 Proは最大14CPU・最大20GPU、M5 Maxは最大16CPU・最大40GPU。ここだけ見ると「いつもの更新」に見えますよね。
でも、M5(ベース)が同じ10CPU・10GPUで大きく伸びた事実がある。つまり今回のテーマは、コア数より設計の成熟と実装の刷新なんだと思います。
(先にM5(ベース)の実測を押さえたい人は、M5搭載14インチMacBook Proのベンチマーク整理もどうぞ)
推定スコアのインパクト:M5 Maxが「M3 Ultra級」に触れる
Macworldは、すでに判明しているベースモデルM5の飛躍率を、未発表のPro / Maxに当てはめることで性能のシミュレーションを行っています。その予測値がこちらです。
M5 MaxのGeekbench 6 Metalが約25.8万に到達すると、M3 Ultra(約25.1万)を上回る可能性がある。しかも、UltraはGPUコアが80で、Maxは40という前提です。
もしこれが近い形で現実になるなら、「Apple Siliconの世代交代が速い」というより、“伸び方の質”が変わってきたように見えるんですよね。
MetalやGPU周りの流れは、以前まとめたMetal 4とApple Siliconの加速の話とも相性が良いテーマです。
注目したいポイント:SoIC-mHで「Macの設計の自由度」が上がるかもしれない
今回のキーワードは、TSMCのSoIC-mHです。Macworldはこれを「CPUとGPUの“別シリコン”を同一基板上で結合する」方向の技術として取り上げています。
ここが面白いのは、単に速くなる話じゃないところです。
- 可能性(Macworldの推測):CPU多め/GPU多めなど、用途に寄せた“柔軟な構成”が将来的にやりやすくなるかもしれない
- 現実的なメリット:柔軟構成をユーザーに解放しなくても、製造の歩留まり改善や放熱面の改善につながりやすい
たとえるなら、これまでのApple Siliconは、一つの大きな板の上にすべてを詰め込む「一枚板のまな板」のような構造でした。
対してSoIC-mHは「用途に合わせてコンロやシンクを自由に配置できるシステムキッチン」のような発想です。
もちろん、ユーザーが自由に選べる世界になるかは別問題で、Macworld自身も“保証はない”としています。
Windows PC(GPU)との距離感:RTX 4070級は「十分すごい」が、誤解もしやすい
Macworldは、3DMark Steel Nomadの推定スコアから、M5 Maxがノート版GeForce RTX 4070級に届く可能性を示しています。
ここは正直、ワクワクする人が増えそうです。
ただ、ここで一回だけ冷静になりたいポイントもあります。
GPUは「同じ型番でもTGP(消費電力設定)で別物」になりやすいですし、ゲームは最適化やAPIの差も大きい。だから“同じクラスに見える”=“同じ体験”とは限らないんですよね。
このあたりは、以前のM5 Maxのゲーミング見通しの注意点でも触れましたが、期待の置き方を間違えなければ、Macの選択肢は確実に広がっていきそうです。
懸念点:性能が上がるほど「メモリ構成の価格」が刺さりやすい
そして現実問題として、もう一つの軸が価格です。
ユニファイドメモリは性能面では魅力ですが、あとから増設できないぶん、価格の波がそのまま“買い方の難しさ”に出ます。
もしメモリ相場の上昇が続くと、まず動きやすいのは本体価格よりも、CTO(メモリ/ストレージ構成の追加料金)なんですよね。
この読み方は、メモリ高騰とMacの価格構造でも整理しましたし、契約面のタイミングはDRAM長期契約(LTA)期限の話ともつながります。
ひとこと:伸びるのは性能だけじゃなく、「Macの前提」かもしれない
M5(ベース)の時点で、もう「いつもの更新」とは言いにくい伸び方でした。
その延長線上にM5 Pro/M5 Maxが来るなら、強くなるのはベンチマークの数字だけじゃなく、Macを選ぶときの前提そのものかもしれません。
たとえば、動画編集や3Dはもちろん、ゲームでも「工夫すれば戦える」から「普通に選択肢に入る」へ。
一方で、性能が上がるほどメモリ構成の重要度も上がって、買い方はむしろシビアになる。ここは悩ましいところです。
あなたなら、性能の伸びと価格の伸び、どっちの変化を強く感じそうですか?
Redditの反応まとめ:SoIC-mHと「待つべきか問題」で割れる
1. SoIC-mH(チップレット化)への期待が一番熱い
- 歩留まりとビニングの話:CPUとGPUを別ダイにしてSoIC-mHで結合できるなら、「CPUは当たり/GPUが惜しい」みたいな個体も活かしやすくなります。結果として製造コストが下がるかもしれない、という見方が出ています。
- 放熱の改善に注目:M4 Max世代で話題になりがちな「筐体の熱制約」に対して、SoIC系のパッケージングが熱密度を下げる方向に作用するなら、薄型でも性能を出し切れる可能性がある、という期待です。
2. 「M3 Ultra級」の推定値に驚きつつ、慎重派もいる
- コア数より設計の差:40コアのM5 Maxが80コアのM3 Ultra級に触れるなら、単純なコア数勝負ではなく、GPUアーキテクチャの世代差でひっくり返している、という受け止め方が目立ちます。
- Mac Studioの価値はどこに残る?:もしノート側のMaxがUltra級に寄るなら、Mac Studioを選ぶ理由がメモリ容量や拡張性に寄っていく、という声もあります。
- RTX 4070級=ゲームの現実味:推定どおりなら、MacBook Proが「ゲーミングノートと同列で語れる」段階に近づく、という期待。一方で、実体験はタイトル側の最適化次第、という冷静さも混ざっています。
3. いちばん議論が白熱しているのは「今買うか、待つか」
- M5 Pro/Maxは“現行筐体の完成形”説:次の大改訂(薄型化やOLEDなど)が噂として語られるほど、逆に「初期世代は避けたい」心理も出ます。安定性重視ならM5が買い時、という整理です。
- メモリ価格の上昇が怖い:AI需要などを背景にメモリが高止まりするなら、M5世代は価格が上がるのでは、という心配もあります。だったらセールで落ちているM4 Proの方が納得感がある、という意見ですね。
総評:Redditの空気は「速いかどうか」だけじゃなく、SoIC-mHで“作り方が変わること”を一段上のニュースとして見ている印象です。その一方で、買い替えタイミングは性能・価格・次世代の噂の三つ巴になっていて、迷いが一番リアルに出ています。
まとめ:M5 Pro/Maxは「コア数」より“作り方”が主役になりそう
- M5(ベース)は、CPU以上にGPUの伸びが目立つ(実測として35〜50%の向上)
- Macworldは、M5 Pro/Maxがコア数据え置きでも大きく伸びる可能性を示唆
- 鍵はSoIC-mH。柔軟構成の可能性だけでなく、歩留まりや放熱の改善という現実的メリットも
- 一方で、メモリ相場が上がるとCTO側から価格が動きやすく、買い方の難度が上がる
次のMacBook Proは、スペック表の数字よりも、「Appleがどう作り方を変えたのか」を見ると面白くなりそうです。
ではまた!
Apple 2025 MacBook Pro 10コアCPU・10コアGPUのM5チップ搭載モデル(14.2インチ/24GBユニファイドメモリ/1TB SSD/スペースブラック)
ベースM5でもCPU・GPUともに伸び幅が大きく、Pro / Maxを待たない選択肢としては十分に現実的な構成です。特に24GBメモリ+1TB SSDは、長く使う前提なら安心感があります。
AmazonSource: Macworld