となりずむ

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M5 MaxベンチマークがM3 Ultraを圧倒!プロ機刷新の衝撃

Appleロゴと「M5 MAX」のテキストが記された次世代Appleシリコンのチップ外観イメージ。背景には半導体回路のダイ写真が配置されている

✅この記事では、M5 Maxの初回Geekbench結果から見えてきた性能差と、M3 Ultraを上回ったことの意味を見ていきます。

MacBook ProやMacBook Neo、iPhone 17eが3月11日にそろうと案内された中で、いちばん高いMacBook Proがどこまで伸びたのかが気になっている人向けの話です。

どうも、となりです。

今回の話、派手なのは29,233という数字そのものです。ただ、ぼくが気になったのはそこだけではありません。M5 Maxが速いという話より、Appleが「ノート向けの単体チップ」でどこまで上を食い始めたのか、そっちのほうです。

しかも今週は、99,800円のMacBook NeoやiPhone 17eまで同じ発売日に並びます。入口のMacを広げながら、最上位のMacBook ProではM3 Ultra級に迫る。Macの上下を同時に押し広げる週として見ると、かなり象徴的です。

要点まとめ:M5 Maxは“順当進化”なのに位置づけが一段変わった

M5 Maxの初回ベンチ結果は、数字だけ見るとM4 Max比で10〜15%前後の伸びです。ここだけ切り取ると、派手すぎる進化ではありません。

ただし、比較対象をM3 Ultraまで広げると話が変わります。ノート向けの単体チップが、ワークステーション向けの上位SoCをマルチコアで上回ったからです。

  • M5 Max搭載とみられる16インチMacBook Pro(Mac17,7)のGeekbench 6結果が登場し、18コアCPU・128GBメモリ構成でシングルコア4,268、マルチコア29,233を記録しました。
  • Metalスコアも218,772〜232,718が出ており、M4 Max比ではGPUが約20%前後伸びた見方と整合します。
  • CPUのマルチコアは、Mac StudioのM3 Ultraが出していた27,7xx〜28,1xx前後を上回る水準です。
  • AppleはM5 ProとM5 Maxで新しいFusionアーキテクチャと18コアCPU構成を案内しており、6つのスーパーコアと12の高性能コアを組み合わせます。
  • 一方で、今回の数値は発売前の個別結果です。製品出荷後に件数が増えるまでは、最終的な平均値として見るには早いです。
比較対象 シングルコア マルチコア M5 Maxとの差
M5 Max 4,268 29,233 基準
M4 Max 約4,049 約26,509 CPUで約10%前後上
M3 Ultra 約3,247 27,7xx〜28,1xx前後 マルチコアで上回る

ぼくの理解では、今回はM4 Maxからの順当な上積みで始まった話なのに、実際にはノート向けMaxの立ち位置が一段上がったというのが本質です。ただ、買い替え判断まで一気に進めるには、発売後の実測がまだ要ります。

詳細解説:29,233が示したのは「M5 Maxが速い」だけではない

まず事実として、MacRumorsや9to5Macが拾った初回のGeekbench 6結果では、M5 Maxはシングルコア4,268、マルチコア29,233でした。モデル識別子はMac17,7で、16インチMacBook Proに対応するとみられています。

この数字をM4 Maxと比べると、伸び方はかなり現実的です。M4 Maxの16インチMacBook Proが25,702前後、Mac Studio版の16コアM4 Maxが26,166前後なので、M5 Maxはだいたい1割強の上積みです。Intel時代の刻み方を思い出すと十分すごいのですが、見出しだけで想像するほどの“別物化”ではありません。

モデル CPUコア数 Geekbench 6 マルチコア
M4 Max搭載16インチMacBook Pro 16コア 25,702前後
M4 Max搭載Mac Studio 16コア 26,166前後
M5 Max搭載とみられる16インチMacBook Pro 18コア 29,233

仕組みの前提は、Appleが公式に説明しているFusionアーキテクチャです。M5 ProとM5 Maxは2つのダイを1つのSoCに統合する構成で、18コアCPUと最大40コアGPUに拡張されています。Fusionまわりの設計差は、M5 MacBook Pro徹底解析。効率コア廃止とFusion技術がもたらす変化でも流れがつながります。

ぼくには、この18コア構成はこれまでの「効率をきれいに積み上げる」方向から、コア数と帯域で一段強く押しにいったようにも見えます。ちょっと力技っぽい速さなんですよね。

つまり今回の伸びは、クロックが少し上がっただけという話ではありません。CPUコア数の上限を16から18へ押し上げたことと、上位GPUを40コアまで持ってきたことが、そのままベンチに出ています。

ただ、ここで一段落入れたいです。発売前ベンチは、毎回そのまま信じ切るには少し怖いですよね。今回は結果の方向性はかなりありそうでも、平均値や熱の挙動まで含めた評価は、出荷後の複数結果を待ったほうが安全です。

速いのは間違いないですが、一方でバッテリーがどこまで削られるかは正直まだ怖いです。モバイル性能を優先するなら、ここは実測待ちで考えるほうが自然だと思います。

GPU側も見ておくと、Metalは218,772〜232,718が出ています。M3 Ultraの最上位平均にはまだ届かない一方で、M4 Max比では2割前後の伸びに見えるので、Appleが案内している世代差とはだいたい噛み合っています。

項目 M5 Max 見え方
CPUシングルコア 4,268 かなり高い水準
CPUマルチコア 29,233 M3 Ultra超えの水準
GPU(Metal) 218,772〜232,718 M4 Max比で約20%前後上

M3 Ultraを抜いた意味は、Mac StudioとMac Proの見え方を変える

ここでいちばんややこしいのは、M5 MaxがM3 Ultraを抜いたと言っても、それがそのまま「Ultraは不要」という話にはならないことです。比較対象がGeekbenchのCPUスコア中心だからです。

M3 Ultraはメモリ上限やGPU規模、持続負荷、I/Oまで含めて選ばれるチップです。ローカルLLM、大規模な3D、複数の重い処理を同時に回すような使い方では、まだノート向けMaxとは役割が違います。

それでも意味が大きいのは、Appleの製品序列が少し揺れたからです。これまで「ノート最上位」と「デスクトップ最上位」はかなりはっきり分かれていましたが、M5 Maxは少なくともCPUマルチでその境界を押し上げました。価格や標準構成の変化は、Apple、まったく新しいM5 ProとM5 Maxを搭載したMacBook Proを発表!価格2万円増も1TB標準化とAI性能4倍でも触れられています。

今後の焦点は、M5 Ultraをどれだけ引き離して出してくるかです。この点はまだ確定していません。1TB級メモリ対応のMac StudioやMac Proまで広がるのかも、現時点ではAppleは触れていません。

同じ3月11日にMacBook Neoがあるから、M5 Maxの立ち位置が余計にはっきりする

今週のAppleは、上だけ強くしたわけではありません。MacBook Neo、iPhone 17e、M4搭載iPad Air、M5 Pro/M5 Max搭載MacBook Proが同じ3月11日に並びます。

ここは分けて見たほうがよくて、初回ベンチの評価や「どこまで速いのか」は外部報道が先に盛り上がっている段階です。もしこの流れの通りに実機評価まで強ければ、財布の相談はかなり忙しくなりそうです。

この並びで見ると、M5 Maxは“みんな向けの新型Mac”ではなく、時間を買うためのMacです。書き出し、レンダリング、コンパイル、重いエフェクト、そういう待ち時間を毎日積み上げている人に向いた伸び方です。

一方で、MacBook Neoはまったく別の役目です。A18 Proを積んだMacとして入口を広げる製品なので、Mac全体としては下を大きく広げ、上ではM3 Ultra級に迫るという二段構えになっています。Neo側の現実的な着地点は、MacBook Neoのベンチマーク結果判明!M1 Air超えと格安ゆえの妥協点が参考になります。

この流れを先に追っておきたいなら、発表週全体の動きはApple、MacBook NeoやiPhone 17e、M5 Pro/Max MacBook Proなど新製品の予約注文を開始でつかみやすいです。

注目したいポイント:結局、何分縮まるのかなんですよね

逆に言うと、今回のM5 Maxは全員に刺さる更新ではありません。M3世代以前から一気に飛ぶ人には見えやすい差ですが、M4 Maxからの乗り換えは使い方でかなり割れます。

理由は単純で、今回の改善幅は小さくないものの、生活が丸ごと変わるタイプではないからです。毎日重い処理を回していて、1回ごとの待ち時間よりも、週単位の総待機時間が気になる人ほど価値が出やすいです。

AppleはM5世代でSSD速度も強化しており、M5搭載MacBook Proでは読み書きとも6,000MB/s超の結果が報告されています。大きい動画素材やプロジェクトを頻繁に動かすなら、この部分は後から差が出てきます。

その一方で、メール、ブラウザ、Office、軽い写真編集が中心なら、正直ここまでの数字は持て余しやすいです。なんなら、その差額をディスプレイやストレージ、周辺機器に回したほうが満足度が高い人もかなり多いと思います。

最小構成で組むなら、外付けSSDで逃がす前提はかなり現実的です。

海外の反応:歓迎と皮肉がきれいに半々くらい

反応が割れている軸はかなりわかりやすいです。ひとつは「Intel時代を知っている人ほど、この伸びを十分大きいと見る」こと。もうひとつは「M4 Maxからだと意外と近いので、買い替え理由としては弱い」と感じることです。そこに、M5 Ultra待ちの声が重なっています。

15%なら十分という声
「15%向上というのは予想通りだ。Intel時代はチップ刷新で5%も上がれば大喜びだったのを覚えているよ。」
M4 Max組は冷静
「M4 Maxからの向上幅がたった14%? それほど多くないな。」
M5 Ultra待ちがかなり多い
「1TB以上のメモリを積んだM5 Ultra Mac Studioを本当に出してほしい。ローカルLLMを回したい。」
皮肉もかなり強い
「よし決めた。M4 MaxからM5 Maxに買い替えて、Excelが15%速く開くぞ。」

となりの見方:この温度差はすごく自然です。M5 Maxは“遅いから問題”ではなく、“速いけど誰向けの差かがはっきりしている”世代だからです。制作や開発で待ち時間を積み上げている人には前進ですが、M4 Maxからの乗り換えは、処理時間を何分削れるかまで見ないと答えが変わります。

ひとこと:M5 Maxは、派手に見えてかなり実務寄りです

ベンチだけ見ると「ついにM3 Ultra超えか」という見出しが先に立ちますが、ぼくはむしろその堅実さが印象に残りました。単体ノート向けチップとしては十分すごいのに、伸び方自体はかなり地に足がついています。だからこそ、買う理由もはっきりしています。M4 Maxを持っていて不満が薄いなら急がなくてもいい。でも、M1 MaxやIntel Macから来るなら、この世代はかなりわかりやすい着地点になりそうです。

まとめ:M5 Maxは“最速更新”というより、Macの序列を押し上げた

M5 Maxの初回Geekbench結果は、シングル4,268、マルチ29,233という非常に強い数字でした。M4 Max比では順当な上積みでも、M3 UltraをCPUマルチで上回ったことで、ノート向けMaxの意味が変わり始めています。

買い替え判断ははっきりしていて、M3世代以前やIntel Macからなら前向きに見やすいです。一方でM4 Maxからなら、レンダリングや書き出しの時間短縮が仕事の中でどれだけ積み上がるか次第です。Macの入口をMacBook Neoで広げつつ、上ではM5 Maxで天井を押し上げた。今週のAppleは、その形がかなり鮮明でした。

ではまた!

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  • Apple(アップル)

今回のベンチマーク結果を見ると、M5世代はCPUとGPUの底上げがしっかり入っています。制作や開発で処理時間を短くしたい人なら、この世代のMacBook Proは素直に候補に入れていいと思います。

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Source: MacRumors, 9to5Mac, AppleInsider, Reddit, Wccftech