
✅この記事では、発売直後のM5 MacBook Proで報告された「フタを開け閉めするときのきしみ音」について整理します。どんな音なのか、どのくらい小さいのか、そして高価なノートPCでこうした異音が出ることをどう受け止めればいいのかを、一緒に考えていく回です。
- M5 MacBook Proで報告された「ヒンジのきしみ音」とは
- Apple Storeでの診断結果:「金属同士の音で、問題なし」
- 価格帯と「許容できる違和感」のライン
- 注目したいポイント
- ひとこと:異音そのものは“小さく”、体験への影響は“意外と大きい”
- まとめ:M5 MacBook Proの「合蓋ノイズ」から見えること
どうも、となりです。
ハイエンドノートを買った直後に、フタを開け閉めするたび「ギギッ」とかすかな音がする──想像しただけで、ちょっとモヤっとしますよね。中国メディアのIT之家とWccftechの報道によると、M5 MacBook Proの14インチモデルを発売日に近いタイミングで購入したユーザーが、まさにそんな状況に陥ったそうなんです。
しかもこのユーザーは、AppleCare+にも加入していたにもかかわらず、Apple Storeでの交換を断られてしまったとのこと。この記事では、「交換を断られた」というエピソードよりも、まずはどんな異音がどのような条件で出ているのかにフォーカスしてまとめていきます。
M5 MacBook Proで報告された「ヒンジのきしみ音」とは
今回取り上げられているのは、Redditユーザー「noss616」さんが投稿した体験談です。トップスペック構成の14インチ M5 MacBook Proを購入し、約15日ほど使ったタイミングで、フタを開け閉めする際に「ガリッ」「ギギッ」といったごく小さな音が出るようになったと報告しています。
音がする場所は、ヒンジそのものだけでなく、掌を置くパームレスト周辺からも聞こえるとのこと。つまり、筐体のどこかがわずかにたわむことで、金属同士がこすれるような音がしている可能性がある、というわけです。
ユーザーは自らその様子を動画で撮影し、Wccftechやコミュニティ向けに共有しました。Wccftech側の検証によると、その音は「かなり微か」で、ヘッドホンをつけて音量を上げてようやく気付けるレベルとのこと。それでも、高価なノートPCでフタを動かすたびにノイズが出るのは、やはり気になるポイントですよね。
Apple Storeでの診断結果:「金属同士の音で、問題なし」
このユーザーは異音が解消しないため、AppleCare+を頼りに2つのApple Storeを訪れて交換を相談したそうです。ところが、店頭ではスタッフに音を聞き取ってもらえなかったといいます。本人は「店内の環境音が大きくて、あの微妙な音はまず聞こえないはず」と感じていたようです。
その後、スタッフがMacBook Proをバックヤードでチェックしたうえで、「デバイスに問題はない」と案内したとのこと。さらに、ユーザーの説明によれば、スタッフは「これは金属と金属が触れたときの音で、異常ではありません」という趣旨の説明を行い、交換自体を認めなかったとされています。
ここで印象的なのが、スタッフのコメントとして伝えられている一言です。
- 「前例をつくりたくないので、交換はできません」
- 「もし交換しても新しい個体が同じ音を出したら、終わりのないループになります」
もちろん、これは当事者の証言ベースの内容なので、店舗側の正確なニュアンスとは差があるかもしれません。ただ、少なくともユーザー側から見ると「微妙な不具合」を不具合と認めてもらえなかったという体験になってしまった、ということなんですよね。
価格帯と「許容できる違和感」のライン
このケースがここまで話題になった背景には、マシンの価格帯もあります。報道によると、このユーザーが購入した構成は2,000オーストラリアドル超(約¥19万相当以上)のトップスペックモデル。Wccftechも「このクラスのノートPCであれば、フタの開閉で余計なノイズが出るのは望ましくない」とコメントしています。
実際、ヒンジ周りのきしみやカタつきは、ノートPCでは昔からあるトラブルの1つです。内部構造の観点では、M5 MacBook Proの分解レポートなどを見ると、ヒンジや筐体周りがより薄く・精密に作り込まれているぶん、製造誤差や個体差が音として出てしまう余地もゼロではないと感じます。
とはいえユーザー側からすると、「高額なノートPCで、毎回フタを開けるたびに気になる音がする」という状況は、心理的な満足度を下げてしまいます。実害はなくても「ずっと気になる小石を靴に入れたまま歩いている」ような感覚に近いかもしれません。
注目したいポイント
1. 「実害はないけれど気になる音」をどう扱うか
今回のケースで難しいのは、音がとても小さいため、第三者に「問題あり」と判断してもらいにくい点です。動画で聞くかぎりでは、たしかにヘッドホンを通せば分かるものの、店頭の騒がしい環境でスタッフが一発で気付くのは相当ハードルが高そうです。
その一方で、ユーザー本人にとっては「毎日触るたびに気付く」種類の違和感です。ヒンジや筐体のたわみが原因だとすると、長期的な耐久性が不安になる人もいるでしょう。こうした“実害はまだ見えないが、気持ちよく使えない”系のトラブルをどこまでサポートで吸収するのかは、メーカーにとっても悩ましいところです。
2. 新しい世代の初期ロットにありがちな「個体差」問題
世代が変わるたびに筐体やヒンジの設計がアップデートされるのは、MacBookシリーズではおなじみです。M5 MacBook Proの性能ベンチマークを見ると、チップ面では順調に進化している一方で、こうしたメカ設計の微妙な個体差がユーザー体験の差として出てしまうこともあります。
とくに、発売直後の初期ロットでは「ねじの締め具合」「部品の加工誤差」などがシビアに影響しやすく、ほんのわずかなズレがきしみ音やカタつきとして現れることもあります。今回の事例も、まさにそうした「境界線上の個体」に当たってしまった可能性はありそうです。
3. サポート現場の“温度差”はどこから来るのか
今回のApple Storeでの対応について、ユーザーは「精神的に説得しようとする話しぶりだった」と感じたそうです。スタッフ側の「これ以上の対応はできない」という判断を伝えるために、『金属と金属が擦れているだけで異常ではない』という説明で納得を促したように受け取った、というわけですね。
サポート現場の現実として、明確な故障と断言しにくい事象について、どこまで踏み込んで交換や修理を認めるかは非常に難しいラインです。サービス側は「前例をつくりたくない」、ユーザー側は「高額品だからこそ違和感なく使いたい」。この温度差のギャップが、そのまま今回のモヤっとした印象につながっているように見えます。
ひとこと:異音そのものは“小さく”、体験への影響は“意外と大きい”
今回のケースで特徴的なのは、「音の大きさ」と「影響の大きさ」が必ずしも一致していないところだと感じました。動画で聞くかぎりでは、とても小さなきしみ音ですし、性能や安全性に直ちに影響がありそうな症状でもありません。
それでも、毎日フタを開け閉めするたびに耳に入るノイズは、じわじわと満足度を削っていきます。ハイエンド機を選ぶユーザーほど、こうした細かな部分にこだわりたい気持ちも強いはずです。だからこそ、メーカー側には「音の大小」だけでなく、“ユーザーがどれだけ気持ちよく使えるか”という視点も、もう一歩踏み込んで考えてもらえるといいなと感じました。
同時に、私たちユーザー側も、初期ロットの新設計モデルではこうした個体差に出会う可能性があることを頭の片隅に置きつつ、違和感を覚えたときには、動画などの形でしっかり記録を残しておくのが大事になってきそうです。
まとめ:M5 MacBook Proの「合蓋ノイズ」から見えること
- Redditユーザーが、発売直後に購入した14インチ M5 MacBook Proでフタの開け閉め時に小さなきしみ音が出ると報告しました。
- 音はヘッドホンで音量を上げると分かる程度のごく小さなものですが、パームレストやヒンジ周辺から繰り返し聞こえるとされています。
- ユーザーはAppleCare+加入のうえで複数のApple Storeに相談しましたが、店舗側は「金属同士の接触音で問題はない」として交換に応じなかったと伝えられています。
- 高価格帯モデルだけに、「実害はないが違和感が残る」レベルの異音をどこまで許容するかは、ユーザーとサポート側のあいだで温度差が生まれやすいポイントです。
- 今回の件は、初期ロットならではの個体差や、サポート現場の判断ラインを考えるうえで、1つの示唆的な事例と言えそうです。あなたなら、このレベルのノイズが出た場合、どこまで対応を求めたいと感じますか?
ではまた!
Source: IT之家, Wccftech
※価格や状況の記述は各報道およびユーザー投稿に基づくものであり、すべての個体で同じ事象が発生しているわけではありません。
