となりずむ

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M5 MacBook AirのSSDが爆速化!読み取り速度でM4 Proを上回る衝撃の結果に

Mac上でFinal Cut Proを使用し、「CITY TO SUMMIT」というタイトルのプロジェクトでカラーグレーディングを行っている編集画面

✅この記事では、M5 MacBook AirのSSD速度がどこまで伸びたのかと、その数字が13インチAirの使い勝手をどこまで変えるのかを見ていきます。

速い数値そのものより、AirとProの境界が少し揺れたことのほうが、今回は気になるところです。

どうも、となりです。

今回のM5 MacBook Airは、チップ更新よりも先にストレージまわりで引っかかる人が多そうです。理由は単純で、ベースモデルの512GB SSDがかなり速くなっていて、しかも一部のM4 Pro MacBook Proを読み込みで上回る数字まで出ているからです。

Airはずっと「軽くて快適な普段使いMac」という立ち位置でしたが、今回の伸び方を見ると、その説明だけでは少し足りません。写真の読み込み、動画素材の取り込み、仮想メモリを使いやすい場面まで含めて、体感の輪郭がひとつ変わりそうです。

要点まとめ:Airの弱点だったストレージが急に強くなった

M5 MacBook Airの話は、CPUやGPUの更新だけで片づけると見誤りやすいです。今回いちばん大きいのは、ベースモデルのSSDが前世代Airよりかなり速くなったことでした。

  • 13インチM5 MacBook AirのBlackmagic Disk Speed Testでは、読み込み6473.4MB/s、書き込み6558.6MB/sでした。
  • 読み込みは16インチM4 Pro MacBook Pro5401.3MB/sより19.85%高速でした。
  • 前世代Airとの比較では、読み込みが15インチM4 MacBook Air比122.91%高速13インチM4 MacBook Air比128.48%高速でした。
  • 書き込みは13インチM4 MacBook Air1987.7MB/sに対して229.96%高速でした。
  • 一方で書き込みは、16インチM4 Pro MacBook Pro6713.2MB/sには2.30%届いていません
  • AppleはM5 MacBook Airについて、前世代比で2倍高速なread/write performanceと案内しています。

ポイントは、今回はベースAirのストレージが弱点ではなくなったことです。

見えてきたのは、M5 MacBook Airがベース構成のままでも弱いSSDを抱えなくなり、前世代Airからの不満がかなり減って、その結果としてAirとProの線引きが少しややこしくなって、だから今回はチップの世代差よりストレージの変化を先に見たほうが自然だということです。

SSDの数字が大きいだけで終わらない理由

まず事実として、Appleは13インチと15インチのM5 MacBook Airで、どちらも標準構成を512GB SSDに引き上げ、前世代比でread/write performanceが2倍になったと案内しています。日本では13インチが184,800円(税込)から15インチが219,800円(税込)からで、2026年3月4日23時15分(JST)に予約注文を開始し、3月11日に発売する流れです。

この価格改定と512GB標準化の話は、M5搭載MacBook Airの発表内容をまとめた記事ともつながります。単に値上げだけを見ると重く見えますが、今回は容量と速度の両方が動いています。

SSDは、アプリの起動だけを速くする部品ではありません。大きめの写真ライブラリを開く、動画素材を読み込む、ブラウザのタブが多い状態で仮想メモリが動く、こういう場面の待ち時間にじわっと出やすいです。Airで感じていた「CPUは悪くないのに、なんか引っかかる」が減るなら、これはかなり大きいです。

大事なのは、容量アップと速度アップが同時に来たことです。

特に前世代のベースAirは、容量だけでなくSSDの組み方でも不満が出やすい世代でした。今回のM5 Airは、その弱いところをかなり正面から潰してきた印象があります。

Proを食うのかという話は、少しだけ前提があります

ぱっと見だと、AirがProを超えたように見えます。実際、今回の「Proを食う」はBlackmagic Disk Speed Testの読み込みに限った話で、16インチM4 Pro MacBook Proを上回っています。ただ、ここでそのまま「じゃあProはいらない」となるのは早いです。

理由は単純で、MacBook Proの価値はSSD単体では決まらないからです。冷却の余裕、重い処理を続けたときの持続性能、使えるポートの幅まで含めて差が作られています。今回崩れたのは“AirのベースSSDは遅い”という前提であって、“Airが全部入りになった”わけではありません。

それでも、この数字でPro側の立ち位置が少し難しくなるのは事実です。軽い動画編集や写真整理くらいなら、Airでもかなり気持ちよく回るはずで、その境界線は前より上にずれそうです。Proを選ぶ理由は、ますます継続負荷と拡張性のほうに寄っていきます。

ここが分かれ目で、SSDの速さだけでProを測ると結論を外しやすいです。

この比較軸は、M5 Max MacBook Proレビュー解禁の記事で触れている「値上げ後のProを何で正当化するか」という話にもそのまま重なります。Proは速いだけではなく、重い作業を長く崩さず続けられるかで見たほうが分かりやすいです。

内部構造はまだ見えていません

Wccftechは、今回の速度向上についてPCIe NVMe Gen 4対応の可能性に触れつつ、Appleが2つのNANDフラッシュチップを使っているのではないかと見ています。ここはあくまで海外報道ベースの推測で、Appleが構成を公表した話ではありません。

ただ、この部分はまだ分解確認が出ていません。NANDの枚数や実際の構成は不明で、現時点では「速度結果からそう見える」という段階です。

ポイントは、確認できているのが速度結果までだということです。

なので、今確定しているのは実測値が大きく伸びたことまでです。内部の組み方まで断定するのはまだ早く、ここは続報待ちになります。

日常のキビキビ感はどこまで変わるのか

結局いちばん気になるのはここだと思います。ベンチマークの数字がすごくても、普段の操作で分からなければ意味が薄いからです。

今回の伸びは、さすがに無視しにくいレベルです。Finderで大きいフォルダを開く、Final Cut ProやPhotoshop系の素材を読み込む、Xcodeや重めのアプリをまたいで作業する。このあたりでは、前世代のベースAirより差を感じやすいはずです。

大事なのは、差が出やすい場面と出にくい場面が分かれることです。

一方で、テキスト中心の作業や軽いブラウジングだけなら、体感差は毎回はっきり出ないかもしれません。そこはSSDよりも、メモリ容量や作業内容のほうが影響しやすいです。

負荷が上がった場面の伸びしろという意味では、M5 MacBook Airの8コアGPU効率テストを見た記事も前提になります。今回のAirは、軽さを保ったまま“ちょっと無理が利く範囲”が広がっているのが面白いです。

注目したいポイント:Apple Intelligenceとの相性は悪くなさそうです

AppleはM5 MacBook Airの説明で、512GB標準化と新SSDの高速化を、写真ライブラリの取り込みやデバイス上のAIワークロードに結びつけています。ここは少し見落としやすいですが、Apple自身が速度向上の使い道をそう置いているのは大きいです。

ポイントは、Apple自身がAIワークロードを速度向上の例として挙げていることです。

Apple Intelligenceのローカル処理とSSD速度の関係をAppleが細かく説明しているわけではありません。ただ、モデルの読み込みや一時ファイル、メモリの逃がし先まで含めて考えると、遅いストレージより速いストレージのほうが相性はいいはずです。

つまり、今回の高速化はベンチマーク映えだけではなく、これからのMacの使い方に合わせた底上げとして見るほうがしっくりきます。

海外の反応:歓迎と戸惑いが同じところに並んでいる

ひとつは、ようやくベースAirのSSDがまともになったという歓迎です。もうひとつは、そのせいでAirとProの切り分けが分かりにくくなったという戸惑いです。

ようやく普通になった
ベースAirのシングルNANDっぽい遅さが消えたなら、軽い動画編集まで視野に入るという受け止め方が出ています。
Airのほうが読めるのは混乱する
1099ドルのAirが、もっと高いM4 Pro MacBook Proより読み込みで速いのは、製品の並びとして分かりにくいという声もありました。
Proの価値は別の場所にある
SSDの数字は認めつつ、長時間の高負荷やポート、冷却まで含めるとまだProだという見方も残っています。

ここが分かれ目で、Airに足りなかった部分が埋まるほどProの説明は難しくなります。

となりの見方: 評価が割れるのは自然です。前世代Airの弱点を潰したこと自体は歓迎されやすい一方で、Appleの製品区分は数字が近づくほど説明しづらくなるからです。軽い制作までを1台で回したいならAirにかなり追い風ですし、仕事で負荷を長くかけるなら、まだPro側に分があります。

ひとこと:ベースモデルの印象がかなり変わりました

正直、今回のM5 MacBook Airは「いつもの小幅更新」とは少し違って見えます。デザインが大きく変わったわけではないのに、ベース構成のストレージまわりがここまで改善すると、買ったあとに感じる満足度の質が変わるからです。

ポイントは、目立つ新機能よりベース構成の詰め方が変わったことです。

Airは長く使う人が多いモデルですし、あとからじわじわ出てくる部分を先に強くしてきたのは、わりといいアップデートだと思います。

まとめ:Airを選びやすくしたアップデートです

M5 MacBook Airは、ベースモデルでも512GB SSDとかなり高い転送速度を手に入れました。読み込みでは16インチM4 Pro MacBook Proを上回り、書き込みでもかなり近いところまで来ています。

大事なのは、自分が買う理由をSSDの数字だけで決めないことです。

動画や写真、AI系のローカル処理まで少し広く使いたいなら、今回はAirを選びやすいです。一方で、長時間の重い処理や端子、冷却まで必要ならProのほうが無難です。Airの魅力はそのままに、ベース構成の妥協だけがかなり減った。今回はそこがいちばん大きかったです。

ではまた!

Source: Wccftech