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iPhone 17は想定超の“堅調スタート”、一方でAirは伸び悩み──Morgan Stanleyが増産観測と目標株価を298ドルに

iPhone 17は想定超の“堅調スタート”、一方でAirは伸び悩み──Morgan Stanleyが増産観測と目標株価を298ドルに

✅ この記事では、iPhone 17シリーズの初動需要が「想定より強い」というMorgan Stanleyの見立てと、例外的に伸び悩んでいるiPhone Air、そして増産観測・株価目標の引き上げ(298ドル)までをやさしく整理します。さらに日本での実務的な影響もチェックします。

 

どうも、となりです。

まず整理しておきたいのが「Morgan Stanleyってなに?」という点。Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)はアメリカを代表する投資銀行で、世界中の機関投資家や大企業にアドバイスや調査レポートを出している存在です。つまり、彼らの一言は株式市場にとって「方向性を測るバロメーター」になるんです。

そして今回の主役、アナリストのエリック・ウッドリング氏。Apple担当の看板アナリストのひとりで、彼のコメントは「Apple株をどう評価するか」に直結します。いわば“投資家のナビゲーション”役を担っているので、発言に重みがあるわけです。

この記事が注目される理由はシンプルで、「iPhone 17の売れ行きは予想以上。だけどAirだけ弱い」というはっきりした温度差を示した点にあります。投資家にとっては「増産の可能性」と「株価目標の上方修正」が大事なニュースで、一般ユーザーにとっては「Airを選ぶと在庫や値引きのメリットがあるかもしれない」という実務的ヒントになる──ここが肝なんです。

なにが起きている?──Morgan Stanleyの「想定超」判断の根拠

Morgan Stanleyのエリック・ウッドリング氏は、Appleのオンライン出荷見込みの延伸供給網の聞き取りを材料に、初期需要が「当初想定よりもやや強い」と整理しています。Pro/Pro Maxは引き続き人気で、無印のiPhone 17も健闘。一方でAirは相対的に弱めというのが今回のトーンでした。短く言えば、「総じて強い。ただしAirは例外」です。

例外はiPhone Air──なぜ伸びにくいの?

Airは驚異的な薄さと軽さが魅力ですが、購入動機の中心になりやすいカメラやバッテリーの絶対値ではPro系に見劣りしがち。価格も「薄さプレミアム」を含むぶん、“価格対満足”の計算でPro寄りに流れる人が出やすいんですよね。実際、外部の意向調査でもPro/Pro Max志向の強さとAirの購入意向の弱さが観測されています。まとめると、薄さが刺さる層は熱いが、母数はまだ狭い、です。

Pro/Pro Maxの初動については、こちらで仕様・肌感をまとめています。Pro/Pro Maxの需要動向(初動まとめ)をあわせてどうぞ。

「増産観測」と「株価298ドル」──数字で見る足元のシナリオ

ウッドリング氏は、2025年下期のビルド(生産計画)が現状の8,400万〜8,600万台から9,000万台超へ増える可能性を示唆。さらにApple株の目標株価を298ドルに引き上げました。ただし足元の株価(約256ドル)には「強い初動」がある程度織り込まれており、これ以上の上振れが続くかが短期的な上値の鍵、という慎重さも残しています。要点は、“台数の上積み余地はあるが、マーケットは既に半歩先を見ている”です。

 

 

日本での実務的な影響──買い時・在庫・下取りの3点チェック

想像してみてください。量販店の在庫棚で、Pro/Pro Maxが“品薄札”になり、Airは普通に買える──そんな景色、今年はありえます。在庫の潤沢さは値引きキャンペーンやポイント施策にも影響しますから、Air狙いの人は販売チャネルのキャンペーンをじっくり比較しても損はしません。逆にPro狙いは予約・入荷連絡・下取り査定の三点を早めに固めるのが快適運用のコツです。短く言えば、「Airは価格・在庫の妙味、Proは機会損失の回避」が日本ユーザーの実務ポイントになります。

次の山場:2026年の「折りたたみiPhone」観測

背景には長期の山場も見えます。Morgan Stanleyは2026〜2027年のiPhone出荷に強気で、その文脈として2026年9月の“初代フォルダブル”投入観測が語られています。他社・他機関の見立てもおおむね同じ方向で、価格は約1,999ドルというレンジ感のレポートも。折りたたみモデルの動向については、折りたたみiPhoneの最新噂まとめでも詳しく整理しています。まとめると、「今年は17で土台を固め、来年はフォームファクタの変化で再加速」という青写真ですね。

redditの反応完全版まとめ:iPhone Airをめぐる全論点

スレッドに寄せられた全コメントの論点を、日本語で整理・集約しました(逐語訳ではなく要旨の網羅)。

需要・売れ行き

  • 記事の指摘どおり「Airだけ需要が弱い」との見方。
  • 米国ではキャリアの下取り施策が無印17/Proに手厚く、Airは持ち出しが発生→売れにくい。
  • 中国市場ではeSIM専用のため販売できず、そもそも出荷の土俵に乗れていないとの指摘。
  • 価格はProと100ドル差で機能は劣る→「中途半端」「割高」の声。
  • 「第4の枠は毎回コケる(mini→Plus→Air)」という歴史観。

MacBook Airとの歴史比較

  • 擁護派:「初代MacBook Airも当初は不評→のちに主力化。Airも同じ道をたどるかも」。
  • 否定派:「初代MBAは性能・電池・I/Oすべて貧弱。SSD換装でようやく実用レベル」。
  • 初代MBAは$1,799と高価で、今のiPhone Airと似た“プレミア薄型”の立ち位置だった。

デザイン/持ち心地

  • 「薄さ・軽さが圧倒的」「ポケットで存在を忘れる」「店頭で触ると欲しくなる」など高評価。
  • 「ケースを付けた瞬間に魅力が消える」という現実的ツッコミ。
  • 「薄さより軽さが効く」「差は思ったほど大きくない」という冷静な感想も。

バッテリー

  • 「弱い」「戻した(返品してProへ)」という不満。
  • 一方で「自分の16/15 Proより持つ」「1日は余裕」「デスクやモバイル充電で問題なし」との反証も多い。
  • 結論:体感差・使い方(常時充電環境か)で評価が二極化。

カメラ/スピーカー

  • 不満:単眼カメラ超広角・マクロ非搭載モノラルスピーカー
  • 要望:「次世代は2眼(広角 or 望遠)」「ステレオ化」「mmWave対応」を求める声。
  • 擁護:「ProRAWを使わない層には十分」「音はイヤホン派なので気にしない」。

価格とラインナップの違和感

  • 「ベース17($799)が価格・機能のバランス最強」「Airは買う理由が弱い」。
  • 「少し足してPro」か「安さで無印」へ流れるのが王道。
  • “Air”という呼称の意味が製品群でバラバラ(Mac=廉価、iPad=中位、iPhone=中高位)。

mini勢の不満・皮肉

  • 「薄いのはいらない、小さいのを出して」「miniを切ってAirを残すのは納得できない」。
  • 「miniはバッテリーで切り捨てられた。Airも同じ運命になる」という悲観論。

ポジティブ体験談

  • 「人に見せると触らせてと言われる」「X以来の“新しさ”」「毎回手に取るたびに嬉しくなる」。
  • 「Proの機能は自分には過剰。Airの軽快さが価値」「オフィス等で常時充電できるので不満なし」。
  • 「第1世代ゆえ荒削り、Air 2で主流化の余地」という将来期待。

ネガティブ総括

  • 「バッテリー・スピーカー・カメラが妥協だらけ。価格もPro寄りで割高」。
  • 「薄型は“会社が好きな指標”、ユーザーは電池とカメラを優先」。
  • 「AirはProへ誘導する“おとり”」という辛辣な見方。

販売時期・広告・市場事情

  • 「ホリデー(クリスマス)で伸びるまで判断は早い」という慎重論。
  • 「Pro広告ばかりでAirが十分に宣伝されていない」という指摘。

その他の小ネタ・ユーモア

  • 「勇敢にもカメラを1つに」「Airは実験機。1代限りなら保存用に買う」。
  • 「薄いだけなら“実用機能より劣る細身版”」「ケース付けたら存在意義が薄れる」。

最終的な全体像

肯定派:薄さ・軽さ・手触りの体験価値を高評価。第1世代の粗は将来アップデートで解消されるという期待。

否定派:高価なのに機能が削られ、実際の生活ではカメラ・電池・音が重要。Proか無印17の方が合理的。

総じて、iPhone Airは「革新的な触感体験を買う少数派」と「実利重視の多数派」で評価が真っ二つ。価格・施策・次世代でどこまで“妥協点”を詰められるかが今後のカギです。

今日の結論

iPhone 17シリーズは初動“想定超”の堅調スタート。とくにPro/Pro Maxがけん引し、無印17も着実に伸びています。例外はAirの相対的弱さ。投資家向けには増産観測と目標株価298ドルという材料が出た一方、短期の株価には織り込みも進んでいる、というのが冷静な見方です。日本ユーザーは、Air=在庫/値引きの妙味、Pro=入手性のリスク管理で動くのが実務的。来年はフォルダブルが次の山になります。

ではまた!

Source: MacRumors, Bloomberg, 郭明錤アナリストノート, The Elec